宮本輝の本にどっぷりつかっているのは何度も日記に書いていますが、ますますどっぷりです。
流転の海(宮本輝のライフワーク)シリーズの第4巻に入り、完全に魅力にとりつかれてしまいました。第4巻の最後に、児玉清さんとの対談が載っており、それも面白かったです。
児玉さんは、宮本さんの小説には人生の真実が書かれており、良いこと、悪いことをこういう本を通して学ばなければならない、と話してます。こういう本を通してでないと学ぶことができない、と児玉さんは言います。読者は宮本輝のその辺りの見識に信頼を持っており、だからこれほど読まれるのだとも。
児玉さんは短大(教育を志す人たちの)で講演したときに、「教育を志す人は宮本輝を読め」と言ったそうです。人生の酸いも甘いも知り、良いことと悪いことをきちんと子供や学生に説得力を持って言える人間でないと、教育という神聖な行為を行ってはいけない、と私も思います。
教える人間が偏った見方しかできないと、教わる子供たちへの害悪が非常に大きすぎる。
現在、第5巻まで出ていますので、そこまでは一気に読んでしまうと思います。その次は、ドストエフスキーに行くと思います。宮本輝の他の秀作も読むと思います。平家物語が止まったまま。今年は、人間力の幅(器?)をさらに大きくしたいな、と思ってます。
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