これは真実だと思うのですが、一流のもの、というのは、それに実際に触れた人でないと理解できないと思います。一流のもの、とは何か、という議論はとりあえず置いておきます。
まず、学生時代の私自身、JR東日本に就職して数年間の私自身の行動の結果が一流ではなかったことを断っておきます。でも、その間に触れたものは一流でした。
関係する方々は気持ちの良い話ではないと思いますが、真実を記載します。
私が2003年10月に大学に赴任した後の、私が所属した研究分野の研究室ゼミは、とても一流のものとは言えないものでした。いろいろな理由があると思います。助教授がいない状態でしたから、教員側の戦力が十分でなかったのかもしれないし、まだ研究が本格化していなかった時期なのかもしれない。でも、とにかく私の目には、そのままでよいとはとても思えなかった。だから、実際にアクションを起こした。出来得るありとあらゆることをやったと思いますが、ここでは省略します。
一流のものを見たことがあって、志があって、 行動力があれば、少しずつですが、一流に向かって歩んでいくことができます。
問題は、一流のものを見たことがない人には、そんなものがあることすら分からない、ということ。
研究室では、学生が毎年のように入れ替わります。全員とは思いませんが、高い志を持った学生たちが多く、我が研究室の門戸をたたいてくれていると思っています。
例えば研究室ゼミ。学生たちがベストを尽くしたとしても、一流のものを見たことのない人たちがいくらベストを尽くしても、高いレベルには到達できないと思います。
一流の考え方とはこういう考え方で、それを例えば研究室ゼミという議論の場で実践する場合は、こういうやり方になる、ということを、具体的に示すのは教員の役割と思います。哲学を示すということです。哲学が明確な場の中で、学生たちはベストを尽くせばよい。また、哲学について語り合えばよいし、もっと高いレベルの考え方に気付くこともあるかもしれない。
そのような、哲学に溢れ、気力にみなぎった組織というのは、それらが自然に外にも伝わってきます。
なかなか簡単には上手くいかないとは思いますが、問題の根幹には、冒頭の「一流のものを見たことがない人には分からない」ことがあることを認識しておかないといけないと思っています。
もちろん、私なりのアクションは起こしております。。。。
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