細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

山口県

2012-08-23 09:55:33 | 研究のこと

昨日は,午後に山口県の講習会。品質確保をテーマにした講習会でした。

建設業の協会や,生コンの協会の,コンサルの協会なども共催,という時点で「協働」 のすごさが分かるかと思います。また,参加者は400名程度であった,とのこと。すさまじい集客力です。

田村先生の基調講演「この国とコンクリート」の後,私も,ひび割れ抑制システムによる表層品質の向上,の内容で35分ほど講演。
その後,山口県の技術管理課,生コン,県の技術センター,施工者2件,と合計で7件の発表があり,非常に充実した内容であったと思います。これほど多岐に渡る内容を包含できる力というのが山口県のシステムのすごさです。

また,施工者からの発表のうち,逆T型の擁壁という何てことない構造物のひび割れ抑制,品質確保についての20分のプレゼンは,山口県のシステムのすごさを物語っていました。山口県の「施工の基本事項の遵守」は本物です。システムの運用から5年が経過し,フィロソフィーも浸透しているし,各プレーヤーの技術力の向上も確かなものであると,改めて認識しました。

もちろん,システムにはまだまだ改善点はありますので,「品質確保指針」という新たなステージに向かって改善の努力をなさっているわけです。自治体がこれほど前向きに,改善の努力を実行できるのは本当にすごいことだな,と夜の懇親会も含めて感じ入りました。

「施工の基本事項の遵守」はこれからの非常に重要なポイントの一つです。言葉では分かっていたし,いくつかの事例は見聞しておりましたが,昨日の講習会でより深く理解することができたと思います。非常に貴重な講習会でした。このような講習会を,ぜひ横浜市や群馬県の方々にもみていただきたかった。それは後悔しています。

さて,朝一番の便で羽田に戻ってきました。大学に戻って外出も挟みますが,種々の業務です。

明日は今度は札幌へ日帰り。JCIの講習会で,施工時の不具合の補修に関する講習会。この委員会の講習会は全国各地で行なわれている最中ですが,明日の札幌のものしか都合が付きませんでした。直前に飛行機を予約したので,結構費用が高く付きましたが,投資です。とにかく必要な,重要な情報を獲得するための投資は惜しんではなりません。


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