行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

与野党トップの発言に見る経済オンチ

2021-10-30 17:40:13 | 政治

何回か馬脚を現した麻生自民副総裁、今度は「北海道の米が旨くなったのは温暖化のおかげ」と発言して北海道の農民から反発をかっている。我が家の米は2010年以来ゆめぴりかだ。2010年の秋、北海道の天人峡へ行った時、温泉宿からお土産としてゆめぴりかをプレゼントされた時には正直、重さもあり持って帰るか迷った。聞いたこともない米だし、北海道の米はもう一つという思い込みもあった。しかし、官民挙げての品質改良の珠玉と聞き持ち帰り、食べてビックリ実にしっかりした味で、探したが東京では手に入らなかった。ところが翌年近所のスーパーで出回り、店頭にあったらとにかく買うことにした。2013年には日本の米、新3大ブランドとして北海道ゆめぴりか、佐賀のさがびより、山形のつや姫と報道され喜んだものだ。

一方、立憲民主党の経済政策を担当する江田党代表代行、何を勘違いしたのか「NISAにも課税する」と発言、党を挙げてあわてて訂正に努めている。日本経済の大問題はGDPの6割を占める消費が伸びないことにある。貯蓄は1900兆円あり、貯蓄の54%は預貯金、定期預金の利息は0.0002%とスズメの涙、もし5%の利息なら51兆円もの利子所得があり、20%の税金を除いても41兆円の金融所得となる。しかし、いまや夢物語だ。

これを是正し、豊かな消費を生み出すには株式投資で平均7%のリターンをとることが必要だ。自民党政権も「貯蓄から投資」へという政策を進めてきて、確定拠出年金、NISA、iDeCoなど非課税枠を設けて来た。それでも貯蓄偏重は是正できなかった。株、債券での運用は15%にすぎない。豊かな中間層創出が格差是正への一歩だ。今回金融所得課税が話題となったが、証券投資は金持ちがすることだという偏見は止めてNISAの年間枠120万円を増やすなど環境整備が課題だ。


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