記録に残らないが珍しいキャディ兼コーチが実父という「親子鷹」コンビが2週連続優勝、先週は菅沼菜々、そして今週は蛭田みな美(26)、偶然二人とも初優勝だ。
10アンダーで首位スタートした蛭田みな美と西郷真央、マッチプレーの様相になり、12番までで2打をリードした蛭田の優勢かと思えたが、西郷が17番でバーディとし、1打差でむかえた最終ホール、蛭田は初優勝のプレッシャーか50cmのパーパットを外し、プレーオフとなった。
蛭田はティーショットを右に曲げ、2打目も右ラフ、大ピンチに父親のキャディはグリーンの真ん中を狙うしか無いと指示、残り155ヤードの3打目をピン横2メートルにつけるスーパーショットでバーディ、涙の初優勝となった。優勝経験豊富な西郷はピン下3mに寄せ蛭田を追い詰めたが、惜しくもバーディパットを外した。西郷のショットは好調時に戻っており、これからも優勝に戦線に絡んでくるだろう。蛭田には短いパットを外させ、プレーオフに持ち込み、ラフを渡り歩かせ、最後はスパーショットと、ゴルフの神様は見せ場を作ってくれる。
メルセデスランク1位の山下美夢有は昨日まで8アンダーで優勝に絡むと思えたが、体調不良で棄権した。初優勝を狙った桑木志帆(20)は12アンダーで1打及ばず3位、最終組で回った桜井心那(19)は蛭田、西郷のデットヒートに当てられ9アンダ-8位に終わったが依然好調だ。