分散投資でも、株、債権、リートでかつ内外に分けるとかなりの数になり、目配りも大変だ。75も過ぎるとそろそろ楽をしたい。それで注目を最近集めているのが、世界の先進国の代表企業や全世界の代表企業に投資する投資信託だ。
米国では、前から全世界株式に投資するバンガード・ワールド・ストック(VT)というETFがあり、米国株取引口座をマネックスとかSBIといったオンライン証券で開けば、自由に買える信託報酬は0.11%と低い。日本では先進国株式(日本を除く)全部に投資するMAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 が歴史があり、きちんと分配までされている。信託報酬は0.27%。実績がまだ浅いが5月にスタートしたiシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETFも同じようなもので信託報酬は0.21%。
米国のVTのように、全世界の株式に投資するSBI・全世界株式インデックス・ファンド 『愛称 : 雪だるま(全世界株式)』も今年ついに登場した。0.51%と信託報酬が日本では安いのが注目される。年間の値上がりは今のところ基準価格10000円に対し、660円と低いが確実だ。分配は当面のぞめないが、これ一本で全世界の株式に投資できるのはナマケモノにはうけること確実だ。
もう少し余裕がある人は、先進国と新興国に分けたETFを買う方法もある。これからこの種の全世界を対象としたETFが登場してくるだろう。