終盤まで稀勢の里と白鵬の優勝争いで盛り上がったが、白鵬の全勝優勝で25度目Vとなり、大鵬、千代の富士に継ぐ偉大な横綱の誕生となった。白鵬も最近は以前ほどの圧倒的な強さはないが、自分に不利な体勢から一瞬のうちに体勢を立て直すスピードと旨さが光った。この先どのくらい優勝を重ねるのか楽しみだ。
ファンの期待を圧倒的に集めた稀勢の里だが、偉大な白鵬の壁は厚かった。しかし今場所見せた強さと馬力は他を圧倒しており、千秋楽の琴奨菊戦では回しにこだわり一発勝負で出て来る琴奨菊に敗退した。
来場所全勝で横綱の声もあるが、そんなに焦ることなく年内をめざし、偉大な横綱の強さを学び精進すれば、結果は付いてくる。昨年も書いたが師匠が亡くなり、指導者がいないことがマイナスだが、角界が日本人横綱を目指すなら他の部屋への出稽古の中で先輩親方も出し惜しみすることなく指導することだ。
このブログで昨年5月12日、期待力士として取り上げた妙義龍、三役から落ちたが、押し相撲に磨きをかけ、11勝をあげ技能賞を獲得した。豪栄道や栃煌山が不甲斐ない中、大関候補として期待が出来るし、見ていて気持ちが良い取り口だ。