2年前の7月24日、ブログで「アマルフィ 女神の報酬」について、ローマ見物もでき娯楽映画としてはまあ合格と書いた。梅雨明けの強烈な暑さを避け、近所のシネコンへ行き、その続編「アンダルシア 女神の報復」を見てきた。今回の主な舞台はスペイン、仏国境のアンドラ公国、バルセロナ、アンダルシアのロンダで、前作と同様観光気分も味わえる。主演の織田はすっかり黒田耕作になりきり、黒木メイサ、伊藤英明が助演し、そつなく演じている。黒木演じる投資銀行員がキーパーソンで、やくざの裏金のマネーロンダリングがからみ、筋書きとしては前作より現実味をおび、良くできている。
登場人物でよく判らないのが福山雅治演じる情報屋で、スペイン娘と絡み合うだけで、これもサービスなのか??主題歌のtime to say goodbyeは今回4人のヴォーカルユニット“イル・ディーヴォ”が歌っているが、前回のサラ・ブライトマンの方が良かった。
今回も理解できないのが女神の報復という副題、前回は報酬だったので益々判らない。???前回が報復で今回が報酬ではないかなあ、どなたか教えて下さい。
題名も、バルセロナでもアンドラでも変わりないのにアンダルシア、最後の舞台だからか、アンダルシアは広大で名だたる観光地が多くある。セビリア、コルドバ、コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)、なのに小さな山中のロンダだけしか登場しない。ちょっと不自然で、コスタデルソルの美しい地中海を加えて欲しかった。
エンターテインメントは前作ではサラが自ら出演したのに対し、今回はロンダでのフラメンコで、もうちょっと見せて欲しかった。ただ、ロンダの闘牛場(スペイン最古といわれている)で闘牛士が練習している風景は初めて見る光景で得した。今日来た観光会社からのダイレクトメールには早速スペインコースにロンダが入っている。
面白かったのは、最初の場面で日本の財務大臣と米国の財務長官がパリの汚いビストロで落ち合い、鰯のガレットを食べるところだ。最も庶民的な鰯の焼き物が財務長官の好物で、財務大臣が無理矢理付き合わせられる。普通だったら三つ星の場面だ。
黒木の鋭い目つきから、アンジェリーナ・ジョリー並みのアクションを期待したのだが、不発だった。ちょっと残念!