脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

「病名」という名の「隠れみの」 2

2011年08月27日 | つぶやき

つづきです。

脳脊髄液減少症は、「他の病名」という名の「隠れ蓑」にすっぽりと隠されてしまって、

医師にも患者にも気づかれていない可能性があると

私は常々思っています。

 

まるで、そこにあるのに、隠されて全く気づけない

隠し絵を見たときのように。

 

もともと何らかの体の異常があって「他の病気」が潜んでいた人が、

たまたま事故にあって脳脊髄液減少症を発症した場合、

検査で何らかの異常が見つかったために、その症状は、ひそんでいたその病名のせいだと

医師が「診断」して「病名」がついてしまうことだって

考えられます。

 

事故にあって、頭の画像検査で「脳外傷」や「脳出血」がはっきり映ったために、

その治療にだけ医師は注目し、

同時に起っている「脳脊髄液漏れ」には、脳外科医も誰も気づけないかもしれません。

それで、さらに高次脳機能障害が起これば、

脳外科医は、脳外傷による「高次脳機能障害」と「診断」し

 

もしかしたら、「脳脊髄液漏れ」による「高次脳機能障害」であり、治療で回復可能、

とはなかなか気づけないかもしれません。

 

また、医師が心因性を疑って、

患者に問診をした時、

実は「脳脊髄液漏れ」が原因で症状が起こっている患者が、

 

たまたまその時、仕事で強いストレスを抱えていたり、

人生の転換期だったり、

たまたま、身内の不幸があったり、

たまたま、家族に悩みを抱えていたりするエピソードを話せば、

 

医師はさらに「心因性の症状」「精神科の病」を

疑いはじめ、いったん精神科の病名がついてしまい、

精神科に回されると、

精神科の医師が「過去にどんなささいなケガでも、体に衝撃を受けるようなことや

交通事故にあったことがありますか?」なんて聞いたり、

「脳脊髄液減少症」を疑って

脳外科の、しかも、脳脊髄液減少症に詳しい専門医を紹介することなど、

ほとんど期待できないと思います。

 

ましてや

精神科の薬漬けになったら、さらに具合が悪くなると思います。

だって、脳が脳脊髄液漏れで悲鳴を上げているのに、

原因をとりのぞくわけでもない、

精神科の薬を投与され続けるわけですから、

必死にSOSを出して助けを求めている脳としては、

その必死の叫びの声さえ、薬で押さえつけられるわけで、たまったものではありません。

 

さらに、別ルートもあります。

 

精神科に紹介されない、

痛みやだるさなど身体症状が激しい脳脊髄液減少症の患者もいることでしょう。

 

そういった人たちが、精神科への道とは別ルートで、

「原因不明の病」の専門医に紹介されてしまうこともあるでしょう。

 

脳脊髄液減少症は、その特徴から

「原因不明の病」の診断基準にすっぽりと収まってしまうため、 

「原因不明の病」という「病名」で、医師も患者も納得してしまい、

 

もうそれ以上、他の原因を探そうとはしなくなり、

 

「脳脊髄液漏れ」という原因にたどりつく道を

さらに絶たれてしまい、

 

脳脊髄液減少症を抱えた患者は

迷宮の森に迷い込んでしまうのです。

 

「脳脊髄液減少症」という新しい概念では、治療可能、回復可能な人たちが

「原因不明で治らない病」として、

正しい診断にも至れず、治療もされず、放置されている可能性もあると

私は思うのです。

 

最近では、

脳脊髄液減少症も、

以前よりは脳外科医に知れ渡ってきて、

患者自ら気づくのではなく、

脳外科の医師が脳脊髄液漏れの可能性に気づいてくれる例も増えてきたようです。

 

本来の医療の形に、近づいてきたようですが、

まだまだ脳外科以外の医師には認知度は低いままです。

 

特に内科系の医師は、

まだまだあの不定愁訴から、「脳脊髄液漏れでは?」とピンとくるほど

知識がある先生は、

まだ少ないと思われます。

精神科の医師も、脳脊髄液減少症の知識はまだまだでしょう。

 

患者自身が自分で

自分の症状が「脳脊髄液減少症」に似ていることに気づき、

自分で自宅から行ける範囲での「脳脊髄液減少症の専門医」を見つけ、

受診して、相談するしかないのが現状だと思うのです。

 

だから、

一人でも多くの人たちに、「もしかしたら?」と自分で気づいてほしいから、

私は、わざと、「他の病名」と関連づけながら、

何年もこうして書き続けています。

 

私のように何年も放置されて治りにくくなる前に、

自分で動けるうちに、

症状が軽くて自分で受診できるうちに、

自分で、脳脊髄液減少症の専門医に、ぜひ一度受診し、相談してほしいから

 

今までの症状のすべてと、

過去に事故歴があるかないか、

他の医師がつけた、今までの病名とを

話して相談してほしいと思うから。

 

あなたの症状の

本当の原因に気づくのは自分です。

自分を救うのは自分です。

医師ではありません。

 

だって、自分の症状から最終的に医師を選び、受診しようと決め、

実際にその医師を受診するという行動を起こすのは自分ではないですか。

自分を救うのは

自分の気づきです。

 

それを忘れないでください。

 

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