脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

「脳過敏症候群」と「脳脊髄液減少症」の類似性

2011年03月11日 | 他の病名との関連性

 

 

偶然パラパラ見ていた

NHKテキストきょうの健康 2011年3月号

読む総合病院 なんでも健康相談室」の記事中に

非常に気になる文章を見つけた。

Q&Aで

患者が

「原因不明の頭痛、めまいで困っています。

外を歩いているときや、動くものを見たときなど気分が悪くなる。・・・・」と質問しているが、

 

これは、まさに

脳脊髄液減少症とわかる前の私の症状そのものではないか!

 

それに対し

東京女子医科大学のS医師は、

片頭痛の可能性を指摘し、案の条、脳脊髄液減少症の可能性については、ひとつも指摘していない。

その上、

「ごく最近、

片頭痛に対して適切な対処がなされなかった際に生じる症状を総称して

「脳過敏症候群」と新たに定義して報告した」、と書いてあった。

脳過敏症候群?」はじめてきく病名だ。

医師たちがそんな病名を新たに報告していたとは、初めて知った。

 

正直それって、かなり脳脊髄液減少症に重複するんじゃないの?と思った。

 

「脳過敏症候群は、頭痛のたびに水面下で脳の興奮症状が起こり、それが光や音に対して

敏感になるという症状をきたす」とあるけど、

 

それって、脳脊髄液減少症の私のことでないの?というくらい

自分のことを言われているように感じた。

 

さらに、

「抗てんかん薬や、

脳の感受性の閾値を上昇させ、

これらのやっかいな症状を水面下に治める作用のある、抗うつ剤が有効」と書いてあるけど、

 

なぜ、脳脊髄液減少症の私の多彩な症状に、

抗てんかん薬(ランドセン)や、抗うつ剤(ルボックス)が効いたのか、

なぞが解けた気がした。

 

そうか!

それらの薬の効果で

脳からの異常な信号を抑えることで、症状を抑えたり、

 

「脳の感受性の閾値を上げる」=「脳の忍耐力を上昇させる」ことで、

苦痛を感じにくくしていたから

楽になったのかも!

 

脳脊髄液が減ってしまうと、脳は過敏になることは私の経験からも明らかだ。

 

音にも、光にも、痛みにも、過敏になったし、

精神的ストレスにも非常に抵抗力が落ちた。

 

健康なときならなんでもないようなささいなことで、怒りっぽくなったのも、

人のささいな言動でショックを受け傷ついたのも、

精神面の閾値が非常に下がっていたのかもしれないと思う。

 

脳過敏症候群とは、

少なくとも、脳脊髄液減少症の症状の一部でもあることは確かだと私は思う。

 

神経内科や脳神経外科はもちろん、すべての医師たちが、

はやく脳脊髄液減少症の存在に広く気づいて、

学んで、脳脊髄液減少症の早期発見

に協力してほしいと願う。

 

片頭痛を放置した結果、脳が過敏になるのなら、

脳脊髄液が減った状態、漏れた状態で放置されたなら、なおさら脳が過敏になると考えるのが

自然ではないか?

 

慢性疲労症候群

線維筋痛症

脳脊髄液減少症、

外傷性脳損傷

反射性交感神経ジストロフィー

などなど・・・・・

私の経験した症状と似たような症状を呈する病名はきりがない。

 

原因が脳の不調だとしたら、

人間のコントロール中枢は脳だから、身体的にも精神的にも

人間にありとあらゆる症状がでたって少しも不思議ではない。

 

症状がかぶる患者たちに対し、

いろいろな医師が、いろいろな視点で自説を唱えるのが、医学の進歩の過程上の常だが、

各医師が自説を主張しあって対立することなく、患者を抱えこむことなく、

相手と情報交換し、

協力しあって、病の解明と、患者救済にあたってほしいと切に願う。

 

どんな場合でも、

解明されつつあり、

治療可能な脳脊髄液減少症だけは最低、見のがさないでほしい。

 

 

23年4月8日 講演会

日本発の新病名 ~過敏脳症候群を提唱した経緯について~

 

 

ねえ、東京女子医大のS先生、

脳脊髄液漏れが原因での、私の経験した脳過敏の症状も、

無視しないで直視して、研究してくださいな。

 

脳過敏症が存在するなら、

長年の、脳脊髄液漏れが見逃され、適切な対処がなされなかったために生じる

脳過敏状態があったって、少しもおかしくないでしょう?

なぜ、脳脊髄液減少症を無視するの?

やっと脳脊髄液減少症が判明し、ブラッドパッチ治療で漏れを止めても、

長年の見逃しでの対症療法のせいで、脳過敏状態になっているから

なかなか症状が改善しない患者もいるはず。

 

そういった患者を救うためにも、

脳脊髄液減少症にも関心を持ってくださいな。

円錐という立体が、見る視点によって、「まる」にも「さんかく」にもまったく違った図形に見えるように、

 

同じ症状を抱えた同じ患者が

別の医師の別の視点によって、

全く別の病名をつけられてしまうとしたら・・。

たとえば、本当は脳脊髄液減少症なのに、脳過敏症候群と病名がつけられてしまったら?

 

いろんな視点の医師が協力して、

人間まるごと、3Dで見て診断してください。

 

お願いします。

 

 

以下2011年9月28日以降追記しました。

まずは、

脳脊髄液減少症とは

↑国際医療福祉大学熱海病院脳神経外科ホームページより

「脳脊髄液減少症の問診表」

 

「 1分で判明、脳脊髄液減少症」

山王病院脳神経外科ホームページより

脳脊髄液減少症の専門医がどこにいるかは、

脳脊髄液減少症の患者会に直接聞くといいと思います。

あるいは、お住まいの県庁ホームページで

「脳脊髄液減少症」で検索すると、医療機関リストが出てくると思いますが、

そこに出てくる先生がすべて専門医というわけではありませんのでご注意ください。

たとえ頭痛外来に医師であっても、脳脊髄液減少症の知識がなく、むしろ、否定的な医師さえ、います。

この現状では、患者自ら情報を集め、脳脊髄液減少症と自分の症状の類似性に気付き、自ら脳脊髄液減少症の専門医をさがしたどりつかない限り、

脳脊髄液減少症かどうか検査さえ、してもらえません。

この病気に理解はあるものの、知識と経験はまだまだの先生もおられます。

そういう先生の今後に私は期待いたしますが、診断と治療を求める患者には不向きかもしれません。

↓ 過去記事です。脳過敏症候群で検索してきた方々、必ず読んでください。

「脳過敏症候群」という病名に感じる不穏な動き

 

「脳過敏症候群」という名のかくれみの

 「脳過敏症候群」そっくり病の「脳脊髄液減少症」

「脳の過敏状態は脳脊髄液減少症でも起こりうる。」

 

「脳脊髄液減少症は高気圧の日に症状が楽になることが多い。」

 

「聴覚過敏」

 

「くも膜下出血の前兆と、脳脊髄液減少症の症状の類似点」

「謎の頭痛は、脳脊髄液減少症でも起こる。」

 

脳過敏症候群について調べる前に、まったく同じといっていい症状に隠された

脳脊髄液減少症を絶対見逃さないようにしてください。

 

脳脊髄液減少症についてかかれた本はいくつかあります。

医師の書いた医学書や一般書、

患者や家族が書いた本など。

アマゾンで「脳脊髄液減少症」で検索してみてください。

しかし、脳脊髄液減少症について否定的意見の人たちが書いた本もあるので、

見極めが大切です。

あくまで、患者側や患者救済の立場で書かれた本を徹底的に読むことが大切です。

しかし、一見患者側に立っているかのようで、実は違う本があります。

まどわされないよう、ご注意ください。「ブラッドパッチ治療は危険だとか、脳脊髄液減少症なんて病は、存在しないとか、あったとしてもきわめてまれだ。脳脊髄液減少症は大暴論か?

などと書いている医師や弁護士が出した本もあります。その人たちが否定派の人たちです。

そういう本はあまりお勧めしません。

ご注意ください。

お金に余裕のある人は、買って

いろいろ読み比べてみてもいいかもしれませんが、

素人ではかえってどれが真実で、どれが真実でないか、わからなくなってしまうかもしれません。

 

あくまで、患者救済に立った本を見極めることが大切です。

出版社が自動車損害保険会社関係の本も要注意です。

 

この本は患者救済のためなのかよく考えて見極めて買って読むことをおすすめします。

著者名と「脳脊髄液減少症」で検索して

よくその人の「脳脊髄液減少症に対しての考え方」を調べてから買うのも手です。

しかし、医学書などはとても高く、経済的にも脳脊髄液減少症に関する本をすべて買えないと思います。

お近くの市や町の図書館に行って「希望図書の申請書」にその書名を書いて出してみてください。

もしかしたら、購入してもらえるかもしれません。

 

現在の状況ではまだ混乱期で、

自ら正しい情報を求め続けないと、一般の人までなかなか正しい情報が伝わらないのです。

あなたの頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、光がまぶしいなど原因不明の症状は

もしかしたら、抗うつ剤や、抗てんかん剤でなんとかなる程度の脳過敏症候群ではなく、

脳脊髄液減少症の症状としての、脳過敏の症状かもしれません。

だとしたら、脳過敏症候群の治療ではなく、脳脊髄液減少症の診断と治療が先なのです。

脳過敏症候群の治療はそれこそ、脳脊髄液減少症患者にとって、小手先の対症療法です。

 

脳脊髄液減少症をあなどり、治療を怠ると最悪寝たきりになります。

とんでもないことになります。

くれぐれもご注意を。

2011年10月13日に日本脳神経外科学会参加で、

休診でなかった脳外科の頭痛外来の先生は、脳神経外科学会に属していないか

脳脊髄液減少症に関心がないか、詳しくないか、興味がないか、

勉強不足の先生と思って間違いないと

思います。

私の経験では、神経内科の複数の先生と出会いましたが、

内科系の先生は、あまり脳脊髄液減少症には詳しくない先生が多いです。

昨年の段階でも、脳脊髄液減少症の病名出しただけで、

バカにした神経内科の医師にも実際遭遇しましたから。

脳脊髄液減少症かな?と思ったら、徹底的に行ける範囲で脳脊髄液減少症専門医を探し当てて

行かなければなりません。

くれぐれも、

そこいらの医師ではいくら脳外科医でも頭痛外来医師でも、神経内科医でも、ダメです。

今の段階では、医師ならだれでも診断できる段階ではないから、

とにかく、お近くで何としても脳脊髄液減少症の専門医を探し当てることです。

では、ご健闘を祈ります。

 

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発達障害に気づかない大人たち?

2011年03月10日 | つぶやき

祥伝社の

発達障害に気づかない大人たち」

「片付けられない」「すぐキレる」「話を聞けない」・・・

~こどもたちのことではありません。あなたのことです!。・・・・」が20万部を超えて売れているようだ。

著者は他社からも続編も出したようだ。

 

「発達障害」という言葉と、

それがあらわす「見えない障害」や「理解されにくい症状」「理解されないことでの生きにくさ」が

当事者とその家族の必死の「理解を願う」働きかけや、

関係者の研究や著書で、

 

少しずつ、少しずつ、社会に認知されてきたようだ。

 

しかし、私は著者に言いたい。

「発達障害に気づかない大人たち」という

そういう著者のあなたこそ、

後天的な事故で起こる障害で、

発達障害の人と非常によく似た状態になる、

脳脊髄液減少症の存在に気づかない大人なのではないですか?」と。

 

確かに、生まれつきの発達障害は存在するだろう。

 

しかし、

人がごく幼い時期に、なんらかの事故で、

親も知らない間に、脳脊髄液減少症を発症していたら、

いったい誰が

その子が脳脊髄液減少症だと気づけるのだろうか?

 

一体だれが、治療で症状が改善する可能性に、

気づいて救ってやれるのだろうか?

 

 

私は、一度正常に発達して、健常者であって、健康なときの自分の心身の状態を記憶していたから、

事故後の自分の症状や異常な行動にも、気づくことができた。

 

しかし、私がもし、もの心つかないごく幼いころに事故にあっていたら、どうだろうか?

親は、そんな私の症状を、生まれつきだと思うかもしれない。

自分もなぜだかわからないそんな自分を、受け入れて

何か原因があるはずだとは考えもしないかもしれない。

 

専門家も医師も、誰も、治療可能な脳脊髄液減少症の症状だとは気づけず、

私自身、健康な自分と比較もできず、自分の異常も自覚もできず、

一生、誰も「脳脊髄液減少症の症状のひとつ」だと気づけなかったかもしれない。

 

健康な人でも、

事故で誰にでも起こりうる脳脊髄液減少症

発達障害よりも、数が多いかもしれないと想像する。

 

今も、

脳脊髄液減少症を発症している自分に気づいていない大人たちが

大勢いるような気がする。

 

ごく、幼い子だって、事故にあえば、脳脊髄液減少症になりうると思う。

 

幼い子の脳脊髄液減少症を

親や、小児科医や教育現場の大人たちは見逃さないでほしい!

心からそう思うけれど、

 

まだまだ大人たちに脳脊髄液減少症が認知されていない現状では、

幼い子の脳脊髄液減少症の早期発見までは難しいと思う。

 

こどもの発達や教育にかかわる、専門家たちでさえ、

検診にかかわる、医師でさえ、保健師さんでさえ、

脳脊髄液減少症の知識が充分だとはいえないのだから・・・。

 

せめて、

厚生労働省の脳脊髄液減少症の研究班は、

 

こどもの脳脊髄液減少症を見逃すような、診断基準だけはつくらないでほしい。

 

 

 

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認知症より発見しづらい「高齢者の脳脊髄液減少症」

2011年03月09日 | つぶやき

NHKおはよう日本で

月曜から、

認知症、ともに支えよう」のシリーズが放送されています。

認知症ともに支えよう」のホームページには

50代で認知症を発症した脳外科医の方など、当事者が思いを語る動画もあります。

ぜひ、ごらんください。

 

さらに、本日は

NHKよる8時からのためしてガッテンで

認知症とたんなる物忘れの見分け方」が放送されるようです。

 

認知症やその症状についても世間一般に周知されてきました。

 

介護保険が導入されて10年を過ぎ、

ずいぶん認知症に対する支援策も整ってきたと思います。

 

今から6年前

それまでの「痴呆症」から

「認知症」という言葉に変更されてから、

急速に社会の理解も広がってきました。

 

でも、それ以前、10年前も、20年前も50年前も、100年前も、

認知症の高齢者はいたはずなんです。

でも、

今ほど手厚く支援も理解もされず、

 

脳脊髄液減少症で私が

理解がない社会の中で

その症状を理解されず、

「寝てばかりいるダメ人間」

「失敗ばかりの役たたず」

「働けないのに食べるただ飯食らい」

「怒りっぽい癇癪もち」

「自分の好きなことはできるけど、やるべきことができない自分勝手な人」

などと、冷たい扱いを何年も受けてきたように、

 

痴呆、あほとさげすまれ、冷笑された時代を

自分がなぜそうなっているかもわからずに、

言い返すこともできず、

適切な治療も支援も整っていない社会の中で

 

つらい思いで生きていた認知症高齢者もいたはずです。

 

 

当時はそれが、脳のさまざまな病気、障害で起こる「症状」であって、

「本人のせいではない」という意識は

今ほど普及していなかったことでしょう。

 

そのため、

その当時の認知症の人たちが

周囲と社会の病に対する無知と無理解からくる

ひどい仕打ちを

世間や家族から受けたのかと想像すると、

恐ろしくて身震いがします。

 

今は、認知症に対して理解ある医師も、国や行政の支援も

増えてきました。

 

でも、ひとつ落とし穴があると思うのです。

 

それは、、高齢者の脳脊髄液減少症について、

まだまだ認識が低いと思うことです。

 

脳脊髄液が増えすぎて、「水頭症」になり、認知症の症状が出ていて、

増えすぎた脳脊髄液を抜くことで、認知症の症状が改善する事実さえ、

最近になってやっと少しずつ知られてきた程度です。

 

認知症の影に「水頭症」があることさえ、まだまだすべての医師が知識があるとはいえないのです。

そんなことでは、水頭症での認知症が早期発見できるはずがありません。

 

ましてや、水頭症より認知度の低い脳脊髄液減少症。

水頭症と逆で、脳脊髄液が事故での体への激しい衝撃で漏れたり、なんらかの原因で減ってしまうことで

さまざまな症状が起こる「脳脊髄液減少症」

 

物忘れや、方向音痴になり道に迷う、など認知症と同じ症状のほか、

うつ病のように、意欲がなくなる、

慢性疲労症候群のように、ものすごい疲労感、だるくて疲れて、いくら休んでも疲れが取れない激しい倦怠感など、実にさまざまな症状が出るために、

その症状の多彩さゆえに、

その多彩な症状が隠れみのになって、

「脳脊髄液減少症」という病名に医師も患者も家族もなかなか気づけないのです。

脳脊髄液減少症は転倒や転落でも起こるはずだから、

誰でも、年齢を問わず起こっているはずです。

 

高齢者も例外ではありません。

 

しかし、高齢者は自分で検索して、調べて自分の症状が、脳脊髄液減少症だと気づける人は少ないでしょう。

 

本当の原因は、脳脊髄液減少症で脳の機能が落ちて

物忘れが出たり、道に迷ったり、はいかいしたり、

表情がなくなったり、

怒りっぽくなったり、

しまい忘れが増えて、誰かに物をとられたと思い込んだり、

家族をせめてトラブルをおこしたり、

お金を払うのを忘れたり、

嚥下障害が出たり、

尿失禁が起こったり、

歩行障害が出て歩けなくなったり、

ねたきりになったりしていても、

 

家族も、年のせい、医師のいうように、「認知症のせい」と思いこんで

「脳脊髄液減少症」の可能性には疑うこともしないでしょう。

 

脳脊髄液減少症の患者や家族の発信は、

多くが若い世代の患者や家族だから、

 

「私は認知症と診断されていましたが、実は脳脊髄液減少症でした。」なんて

高齢者の当事者やその家族の声の情報が少ないから、

 

ますます気づきにくいと思います。

 

そう思うと、いったいこの日本にどれだけの潜在的な、高齢者の脳脊髄液減少症患者が

正しく診断も治療もされないまま放置されているのかと思うと、

考えただけで、ぞっとします。

 

もし、高齢者が自転車などで転倒し激しい衝撃で骨折などをして入院したばあい、

整形外科医は骨折に対しては治療に真剣に取り組むでしょうが、

その高齢者が脳脊髄液減少症を発症する可能性については、最初からおそらく頭にないでしょう。

骨折するほどの衝撃ですから、

脳脊髄液減少症だって負う可能性はあるはずなのに・・・。

 

入院中に、次第にぼけたようになってきたら、

「脳脊髄液が漏れて次第にそういう症状が出てきたのかも?」などとは誰も考えず、

入院という環境の変化と、入院手術で安静にしていたために、急激に認知症が進んだのだろう、とか

かってな解釈をされてしまうかもしれません。

 

 

進行するのが認知症

そうでないのが、高次脳機能障害とされているけれど、

 

私は個人的にはどちらも、外傷や病による「人の脳の機能障害」でまとめていいと思っています。

ブラッドパッチ前の脳脊髄液漏れ漏れの私は、

認知症の このチェックリスト

すべてあてはまってしまいます。

 

それでも、認知症ではなく、

脳脊髄液減少症でした。

 

 

この経験からも、相当数の高齢者の脳脊髄液減少症の見逃しがあると

思われます。

 

脳脊髄液減少症のような回復可能な病での認知症状態から回復し

その経験談を詳しく聞けば

アルツハイマーなど進行性の認知症の患者さんの気持ちも推し量ることができるかもしれません

 

水頭症の高齢者が、シャント手術で増え過ぎて脳を圧迫していた脳せきずい液を体内に流すことで

認知症の症状が軽減し元気になるように

 

脳脊髄液減少症の高齢者だって、もし、事故で脳脊髄液が漏れだして減っているのが早期に発見されれば、

ブラッドパッチで漏れを止めて、

元気になるかもしれないのです。

 

脳脊髄液減少症が、ひとりの見逃しもなく、早期発見早期治療されれば、

本人や家族のみならず、

国の医療財政、介護保険財政も救うと思います。

 

 

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もし、一人親が交通事故で脳脊髄液減少症になったら・・・。

2011年03月08日 | つぶやき

もし、

一人親が交通事故にあったらこどもたちはどうなるのでしょうか?

もし、

こどもが親の手をより必要とする幼子だったら、どうなるのでしょうか?

 

本日の朝日新聞社会面

「いま 子どもたちは  上を向いて 6 NO.53」に

中2の14歳の女の子 の気持ちが書かれています。

ぜひ、皆さんにも読んでほしい。

そして、想像してほしい。

 

私は危惧します。

こどもを抱えたひとり親のお父さん、お母さんたちが

もし、交通事故で

目には見えない、体内の怪我

「脳脊髄液漏れ」を起こしているのに、

それが医師にも見逃され、

充分な補償も受けられず、

働けなくなり、職を失い、

周囲にも、医師にも、職場にも、保険会社にも、弁護士さんにも、誰にも症状が理解してもらえず、

誰も助けてくれず、

保険金詐欺師や怠け者扱いされたら、どうなるのか?と

 

まだ、骨折とか、外傷など、第三者にわかりやすい怪我のほうが

救われると思います。

 

もし、目に見えない脳脊髄液減少症や高次脳機能障害などの、目に見えない怪我を負ったら、

自分の力で示談交渉に応じることもできません。

 

加害者の起訴と不起訴の違いを教えてくれる人がいなければ、

検察審査会への不起訴不当の申し立ても知識も思いつかないし、できません。

 

理解して助けてくれる弁護士さんや、脳脊髄液減少症の専門医を探しだすことさえ、

自分ひとりでは非常に困難です。

 

やっと専門医のいる病院を探しだしても、自分ひとりで予約の電話をすることさえ、

ましてや自分ひとりで病院まで、いくことさえ難しくなっている被害者もいるかもしれません。

 

一見まともそうだが、精神的にも肉体的にもハンデを負っている脳脊髄液減少症被害者の一人親が

助けてくれる配偶者も、家族もいなかったら、

大人なんだから自分で判断行動できるでしょうと、

誰にも助けてもらえなかったら、

どうやって、自分ひとりで、健康でプロの損保社員に太刀打ちできるでしょうか?

 

まして、脳脊髄液減少症の知識のない無理解な医師に「異常なし」といわれたら、

もし、第三者にも見える怪我に加えて、脳脊髄液減少症を合併していたら、

ますます、保険金の増額をねらった詐病扱いされるかもしれません。

 

「自殺を防ごう!」とと声だかに叫ぶ人たちはいますが、

こういったことで、追い詰められていく母子、父子たちの存在は

想像したことはあるのでしょうか?

 

脳脊髄液減少症の公的研究班にいながら、

今まで脳脊髄液減少症に、何かと批判的立場で、

あげく、

約束の期限の3年を過ぎて、患者を絶望させてきた、批判的立場の医師たち。

 

昨年になってもまだ、「事故で起こるがきわめてまれだ」とかいう意見のおろかな医師たちだって

人の親であり、

人の子でしょう?

そういった人たちのこと想像する力があるのでしょうか?

 

脳脊髄液減少症の診断基準を厳しくすることで、

脳脊髄液減少症なのにそうと診断されない人たちを出すことが、

どれだけ罪なことか、

もし、

親が脳脊髄液減少症なのに、見逃され、

適切に救済されなかったら、何の罪もないそのこどもたちの未来まで、つぶしかねないことに、

まだ、気づけないのでしょうか?

 

早期のがん、小さながん、自覚症状のないがんなら、一人残さず見逃さない重要性は

医師は誰も異義を唱えないのに、

保険金の絡む交通事故での脳脊髄液減少症だと、

患者が自覚症状を訴えても、認めようとせず、

診断基準まで厳しいものにしようとする医師がいる現実。

 

それには、いったい、どんな力がはたらいているのか?

どんな思慮が存在するのか?

それとも純粋に、心から脳脊髄液減少症はきわめてまれに起こると思い込んでいるのか?

 

病気になったり、怪我を負ったら、

一人残らず早期発見、早期治療で少しでも早く、一人でも多く完治させたり、症状を軽減させて、

長患いさせず、

社会で活躍してもらうことのほうが、本人はもちろん

めぐりめぐって損保会社にとっても、国の医療、介護保険も、障害年金財政も、いい方向へ進む可能性に、

まだ気づけないでしょうか?

 

 

 

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本日発売 婦人公論 2011年3月22日号

2011年03月07日 | 情報

本日発売の

婦人公論3月22日号

生命科学者でサイエンスライターで

30年以上、原因不明の病で苦しまれ、その体験を何度も著書に書かれた

柳澤桂子さんの「苦しみを怖れないで」と題した文章が掲載されています。

 

 

柳澤桂子さんは

著書の「生きて死ぬ智慧」のあとがきの中で

自身が

脳脊髄液減少症と診断されたと書かれています。

 

柳澤さんが「脳脊髄液減少症」とわかる以前の著書も含め、

柳澤さんの著書をすべて読めば、

 

病名がわからないまま、医療関係者にも冷たくされ続けた時代の

私のような脳脊髄液減少症患者の苦しみが

少しは理解してもらえると思います。

 

発症からもなく脳脊髄液減少症と診断され、

晴れて早々に苦しみの原因が判明し、

脳脊髄液減少症という重々しい「病名」をもらえ、

早々に周囲からの冷たい「怠け者扱い」からは少なくとも開放された

幸運な患者様にこそ、

柳澤桂子さんの著書は読んでほしいと思います。

 

10年も20年も30年も、それ以上

脳脊髄液減少症が見逃され続けることが、どんなに恐ろしいことか、

少しは想像してもらえるかもしれないから。

 

症状を信じてくれる医師に出会え、検査で脳脊髄液漏れが判明し、

脳脊髄液減少症という病名を早期にもらえたという、

それだけのことが、

どんなにラッキーなことか

わかってもらえるかもしれないから。

 

症状さえ、医師にも信じてもらえず、

病名さえもらえなかった上、ダメ人間だとののしられ続けた時代の

昔の脳脊髄液減少症患者を思えば、

 

今の苦しみも、乗り越えられるかもしれないから・・・。

 

そして、期間は短くとも、病名が判明しないことでの苦しみ、恐ろしさを体験した人たちなら、

高齢で声を発することもままならなくなった過去の病歴の長い脳脊髄液減少症患者の分まで、

声を上げ、この理不尽な現状を改善し

後に続く患者さんたちの早期発見につないでくれるかもしれないから・・・。

 

 

私は高次脳機能障害と思われる症状のため、柳澤さんの著書の、

しかもごく一部をポイントでしか読めていませんが、

そのわずかな文章からでも、

彼女の文章は、

過去の時代にも絶対にいたはずの、多くの脳脊髄液減少症患者の苦しみの声を

代弁してくれているように感じています。

 

今もまだ、患者の訴える症状の原因が

医師により早々に判明する、という医療で当たり前のことが、

行われない脳脊髄液減少症。

 

今も、どんな診療科のどんな医師からでも、

脳脊髄液減少症が疑わしい患者がいたら、

脳脊髄液減少症専門医に紹介するシステムが整っていない現状。

 

他の病名をつけられ、

他の病名専門医が抱え込んでいるかもしれない脳脊髄液減少症。

 

脳脊髄液減少症の潜在患者は日本中、世界中に膨大にいるような気がしてならないのです

 

柳澤さんの例をとってみても、

私の例を見ても、

今も、原因不明の他の病だと、すでに別の病名で「診断」されている方の中にも

脳脊髄液減少症の患者さんが紛れ込んでいるに違いないと

私はとても心配しています。

 

 

脳脊髄液減少症は、そのあまりの症状の多彩さや、

元気そうな外見、

一般的な検査では患者の症状を裏付ける異常が発見できないことから

気のせいだといわれ、

 

普通の病気のように、

医師が患者より先に「脳脊髄液減少症」の可能性に

気づいてもらえることは非常に少ないのです。

 

患者が自分で知識や情報を集めて、

自分で気づいて、専門医を探しあてたり、RI検査やブラッドパッチ治療にたどり着いているのが

現状です。

自分を救うのは自分や家族の気づきです。

くれぐれも、脳脊髄液減少症にご注意ください。

 

 

追伸、記事中、柳澤さんも抗てんかん薬のことについて書いていますが、

 

実はてんかんとは診断されていない、脳脊髄液減少症の私も

窒息しそうに呼吸困難症状が激しいとき、

抗てんかん薬に分類される薬(ランドセン)が症状軽減になぜだかよく効きました。

 

断じてプラセボ効果ではありません。

効く理由、作用機所は素人の私にはよくわかりませんが、確かに楽になりました。

もしかしたら、気道の痙攣をおさえたのかもしれませんし、

自律神経の異常信号を抑えたのかもしれません。

うつ状態でななかったのですが、脳脊髄液減少症での思考が混乱する感じ、や頭がおかしくなる感じには、

抗うつ剤SSRI(ルボックス)がなぜだか効きました。

脳脊髄液減少症は髄液が漏れたままでは、薬では根本療法にはなりませんが、

「死んだほうがまし」というような症状は

一時的に軽減させて、患者を楽にしてくれるようです。

これについてはまたいずれ。

 

柳澤桂子 いのちの窓

 詐欺、仮病、ミュンヒハウゼンそっくり病

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3月4日毎日新聞夕刊 軽度外傷性脳損傷

2011年03月06日 | つぶやき

軽度外傷性脳損傷の記事が、2011年3月4日の毎日新聞夕刊の

一面トップと、社会面に二つのっています。

 

同じく脳の画像に異常は出ないのに、

脳脊髄液減少私の場合、一時的な半身麻痺や、両手両足の力が入らない、排尿障害など、

「軽度外傷性脳損傷」といわれる事故後遺症とほとんど同じ症状を経験しています。

その私にとっても、このニュースは

明るい話です。

 

外傷による脳損傷のことはWHOも認めて、世界的にも認識されているから、基礎があるから、

患者救済の道も、早かったのかもしれません。

 

それに比べて、外傷性の脳脊髄液減少症は、WHOもいったいどれほど理解しているのでしょうか?

基礎がないから、なかなか理解もすすまないのかもしれません。

 

麻酔後などの「低髄液圧症候群」については知っている医師はいても、

外傷性の脊髄液減少症については、どんな症状が出るのかさえ、知らない医師が大半でしょう。

 

世界的にも認識は

おそらくまだまだだと思いますが・・・。

 

今回のニュースは喜ばしいことですが、

同じ症状の私は、つけられた病名によって被害者の対応まで差がついてしまうことへの

不安も感じます。

それにより、一部の心無い人たちが、その差を利用する恐れも感じます。

たとえば、「重い障害」と認定された後に、「別の視点での治療」で完治あるいは、軽快してしまうとか・・・?

 

そういう人が出ると、

ますます、今後も見えない怪我を負った交通事故被害者たちが

最初から疑いの目で見られるようになるおそれを感じます。

 

 

心ない人による詐病も心配だけど、

それよりも心配なことは、脳脊髄液減少症の見逃しです。

 

実は

私は「軽度外傷性脳損傷」と「診断」されたこともあるからです。

 

しかし、

RI検査をしてみたら「脳脊髄液漏れ」が判明しました。

 

だから、見逃しがとても心配なのです。

身をもって体験しているから。

 

交通事故で脳脊髄液漏れていてそれが原因でさまざまな症状が出ているのに、

先に医師に「軽度外傷性脳損傷」と診断されてしまうことで、

病名がついただけで安心してしまい、

患者も家族も「脳脊髄液減少症」の可能性に気づこうとしなくなったり、

 

脳脊髄液減少症の専門医にセカンドオピニオンやRI検査を受ける必要性すら感じなく

 

なる恐れを感じるからです。

 

画像に映らない脳損傷の存在は、私は否定しません。

しかし、まったくといっていいほどの似た症状の原因に、脳脊髄液漏れがあることも事実であることを

忘れないでほしい。

軽度外傷性脳損傷に詳しくても、

脳脊髄液減少症に関しては不勉強な医師もいますから。 

もし、別の原因である、脳脊髄液漏れという視点で別の医師が検査し、ブラッドパッチ治療すれば

本来治るあるいは、症状が軽減する患者が

軽度外傷性脳損傷の病名に隠れて、見逃され、脳せきずい液が漏れたままにされることは

 

絶対にあってはならないと思います。

 

治るものなら治って社会復帰してもらい、

たとえ完治しなくても、少しでも症状や障害が軽くなったほうが、

 

患者本人も、障害年金の国の負担からいっても、

損保会社の立場からいっても、

いいにきまっています。

 

そのためには、

私のように脳脊髄液漏れを見逃され、「軽度外傷性脳損傷」とされたままで

あの地獄のような状態で放置され、髄液ジャバジャバ漏れたまま

「軽度外傷性脳損傷には治療法はない」とされて、ブラッドパッチ治療をしてくれた医師に助けてもらえなかったら、

私は症状に耐え切れず自殺していたかもしれません。

けっしておおげさな表現ではなく、

まるで毎日毎日24時間拷問を受けているような症状なのです。

 

なのに、見た目は元気そうだから周囲はひややか。

地獄です。

 

だから、 

患者も、もっと脳脊髄液減少症の知識を持つべきです。

 

治療法のない「軽度外傷性脳損傷」と診断される前に、

まずは、一度は「脳脊髄液漏れはないか?」の疑問を患者自ら持ち、

一度は脳外科の脳脊髄液減少症の専門医に相談するべきです。

 

脳脊髄液減少症とほとんど同じ症状がある場合、他の病名がつく前に、

脳脊髄液減少症の治療経験豊富な医師によるRI検査での

除外診断は必須だと思います。

 

その上で、脳脊髄液減少症と、見えない微細な脳外傷が合併することは

ありうると思いますし、

脳脊髄液漏れのない、微細な脳損傷が存在することも、ありうると思います。

でも私はどちらかというと「軽度外傷性脳損傷」という病名より

 

私は柔道事故でたびたび話題になる、脳の「加速損傷」という呼び名のほうが

自分の経験からぴったりくる気がするのです。

 

いずれにせよ、現代の医学で治る可能性のある部分については、

有無を確認してから次に進むべきだと思います。

 

日本の医学界の悪いところは、未解明の病態に対し、

医師たちが、それぞれ病名ごとに研究に取り組むのはいいですが、プライドなのかなんなのか知りませんが、学会ごと、研究班ごとにはあまり連携が取れていないように見えることです。

同じ人間に起こっている、似たような症状に対し、

病名で分類するよりも、

「似た症状を呈する病態群」とでも名前をつけて、

研究班がともに情報を共有しあって研究したほうが真相解明が早いような気がするのです。

 

脳脊髄液減少症にとてもよく似た症状を呈する病態で、すでに医師たちが研究に取り組んでいる病

(たとえば、慢性疲労症候群、線維筋痛症、)などの医師たちが、

後から出てきた新しい概念である脳脊髄液減少症に対して

拒否反応を示しているように私には感じてしまい、

共に情報の共有と協力して研究していく関係が取れていないように

私には見えるのが残念です。

 

過去記事 

軽度外傷性脳損傷と脳脊髄液減少症の類似点1

軽度外傷性脳損傷と脳脊髄液減少症の類似点2

軽度外傷性脳損傷と脳脊髄液減少症の類似点3

軽度外傷性脳損傷と脳脊髄液減少症の類似点(4)その1

軽度外傷性脳損傷と脳脊髄液減少症との類似点(4)その2

軽度外傷性脳損傷と脳脊髄液減少症の類似点5(これから書く予定。)

 

柔道での事故と脳脊髄液減少症

加速損傷について昨年書いた記事

武道必修化まであと1年、頻発する柔道事故

こどもじゃないけれど、柔道で投げられたあと、、しばらくは普通に動けて家に帰ってから亡くなった人もいたようだ。

 

あと1年以内に全国のすべての医師と教師に、脳脊髄液減少症についても知っていただかなければ、

こどもたちの救える命も救えないかもしれない。

全国柔道被害者の会

会の設立趣旨.

柔道の安全を願う

MUの未来を信じて

泣いてなんかいられない。

神様、どうか柔道で脳脊髄液減少症になるこどもがでませんように・・・。

柔道で命は奪われなくとも、

脳脊髄液減少症の症状を見逃され、他の病や精神的なものだと誤解され、

薬漬けにされたり、無理解にさらされたりして適切な専門医や治療になかなかたどりつけず、

さらに苦しむ子どもがでませんように。

 

3月4日記事内容

毎日新聞 3月4日(金)15時0分配信

 国土交通省は交通事故で負った脳損傷について、自動車損害賠償責任(自賠責)保険の後遺障害認定を4月から見直す方針を決めた。
MRI(磁気共鳴画像化装置)などの画像で損傷が確認できない場合も、自賠責の「高次脳機能障害」として認定することを可能にする。
症状が分かりにくいためこれまでむち打ち症などと診断されてきた軽度外傷性脳損傷(MTBI)の患者らの後遺障害等級が見直されるケースが増えそうだ。【伊澤拓也】

 関係者によると、国交省は、医師による高次脳機能障害の認定条件について、MTBIの患者が漏れることのないよう明確化し、保険会社に渡す書類などの記載方法を修正。
損害保険料率算出機構は4月から、新たな認定の条件を適用して審査を行う。

 自賠責では「MRIやCT(コンピューター断層撮影)による画像所見が必要」と定め、異常がない場合は一般的に脳損傷と認められなかった。
しかし、交通事故被害者や担当医師から「画像で発見できない損傷もある」という指摘が相次ぎ、国交省は10年9月に同機構内に外部委員会(座長・大橋正洋医師)を設置し、認定条件の見直しを検討していた。

 外部委の報告書は、画像診断を「発症直後などに撮影されることが重要」と記述。画像上の異常がないだけで脳損傷が形式的に除外されることを防ぐため「検査所見などを併せ検討されるべきだ」と結論付けた。

 ◇軽度外傷性脳損傷(MTBI)◇

 交通事故や揺さぶり症候群、戦場での爆風など外部からの物理的な力で脳の神経細胞をつなぐ線維が微細な損傷を受けた状態。
言語や記憶の機能が低下する高次脳機能障害や、手足のまひ、味覚や視力の低下などの症状を引き起こす。重度の場合と異なり画像に異常が見つかりにくく見逃されやすい。
07年の世界保健機関報告によると、重度も含めた外傷性脳損傷(TBI)の患者は年1000万人発生し、9割は軽度と推測される。

 ◇解説...患者の声が制度動かす

 軽度外傷性脳損傷(MTBI)を巡っては、世界保健機関(WHO)が04年に診断基準を報告した。
米国などでは周知が進むが、国内には「軽度」の概念すらなく、患者の数も不明だ。自動車損害賠償責任(自賠責)の見直しは、国がMTBIを初めて症例として認めたことを意味し、事故を巡る民事訴訟や労災認定にも影響することは必至だ。

 制度を動かしたのは患者の悲痛な声だ。画像所見がなく、後遺障害を低く認定されるケースは全国で相次いでいる。手足のまひや注意力の低下などで仕事を続けられず、収入も失う「二重苦」に追い込まれる人もいる。

 04年12月に交通事故で左半身の自由を失った千葉県習志野市の男性(48)は、トラック運転手を辞めざるを得なかったが、自賠責の認定は最も低い14級(75万円)。男性は保険会社に異議を申し立て中で、自賠責見直しで高次脳機能障害と認定されれば9級(616万円)以上になるという。

 10年4月には長妻昭前厚生労働相がMTBIを巡る労災の診断ガイドライン作成を明言。同9月には、東京高裁が画像所見がない患者をMTBIを事実上認めるなど理解は広がりつつあった。

 一方、自賠責見直しで患者救済が予想される半面、保険金目当ての詐病の増加も懸念される。医師は従来以上に慎重な判断が求められる。【伊澤拓也】
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今夜10時NHK 広がる新しい心の病

2011年03月05日 | 情報

3月5日、10時10分 

NHK総合

追跡AtoZ

「広がる新しい心の病」

 

「広がる」というより、今まで気づかなかった人たちが情報を得て

精神科を受診しはじめた結果だと思うけど・・・。

 

かつて私がそうだったように、

その患者の中に、脳脊髄液減少症がまじっていることに、

多くの精神科医は今も気づけないままでしょう。

 

精神科の医師も、脳脊髄液減少症について学んでほしいものです。

 

私の経験では脳脊髄液減少症は

精神科分野の疾患では、

パニック障害にも、

社会不安障害にも、

過換気症候群にも、

境界性人格障害にも、

解離性障害にも、 

統合失調症にも、

そして、

一般に一番なじみのある、うつ病や、

非定型うつ病(新型うつ病、現代型うつ病)にも症状の一部がそっくりで

脳脊髄液減少症の知識がほとんどない精神科の医師には、

従来の精神疾患と間違われかねない危険を感じます。

 

もし、

脳脊髄液漏れが見逃され、

患者本人も医師も家族も、誰も症状の原因が「脳脊髄液漏れ」だと気づかないまま、

かつての私のように、

向精神薬漬けになっているとしたら、

治らないために、患者の苦しみは長引き、自殺の危険も非常に感じます。

 

精神科医は、

脳脊髄液減少症という事故後遺症でも

脳が機能異常を起こし、精神状態を不健康にすることを、

常に頭においてほしい。

 

充分な問診をし、少しでも、脳脊髄液減少症が疑わしい患者がいたら、

脳脊髄液減少症の専門医にすぐ紹介するような体制を整えて、患者の診察にあたってほしい。

 

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若いキミたちへ・・・

2011年03月05日 | 情報

 若いキミたちへ

受験シーズンももうじき終わる。

志望校に合格した子もそうでない子もいるだろう。

志望校や一流大学合格だけが自分の人生のすべてと思い込んでいる若い受験生たちも

たくさんいるだろう。

就職が決まらない人たちもいるかもしれない。

 

そんな中、

最近ニュースで流れた

就職活動中にバスの中で運転手の運転をじゃまし、事故を起こした大学生。

不正を犯してまで、志望大学に合格しようとした予備校生。

 

キミたちのした行為を、決して擁護するつもりはないけれど、

キミたちをそこまで追い詰めてしまった原因は何なのだろうと考えた。

 

「もっともっと大切なこと」をキミたち若い世代にきちんと教えてこなかった

私たち大人にも責任があるような気がしてならない。

 

 

キミたちと同年代の若さで

一生懸命に生き、学び、

自己実現のために意気揚々とした語学研修のさなかに、

ニュージーランドで突然の地震に巻き込まれた人たちの無念さが対比されて、

 

私は今、とても複雑な思いだ。

 

 

若いキミたちに伝えたいことはたくさんあるけれど、

本日放送のこの番組も見てほしいと思う。

3月5日 午後11時~ 125分

NHK BS アーカイブス

生き抜く 小野田寛朗

 

どんな逆境の中でも、自分の体と心と命を保ち、

生き抜くことの大切さを、

 

戦争を生き抜いた人たちから、

学んでほしいと思う。

 

キミたちは、

爆弾が落ちてこない

安全な場所で眠ることができ、

飢えることもなく、好きな食べ物をコンビニで自由に買え、

携帯でいつでもどこでも人と連絡が取れる

平和で豊かで、便利な時代に生まれ、育ち、

 

 

戦争がないことも、

健康な体を持っていることの幸せも、

 

あまりにあたりまえすぎて

ありがたさが感じられないかもしれないけれど、

 

そのことがどれだけ恵まれていて幸せなことか、

キミに感じ取ってほしいと思う。

 

命さえあれば、たとえ障害をもったとしても、

自分らしく生きるチャンスはいつだってあることを、

小さなことに幸せを感じ、心穏やかに過ごせる日だって必ずあることを、

信じてほしいと思う。

 

どんなにつらいことがあったとしても、

心病んだとしても、

悪いことをしていい理由にはならない。

 

病んだら、自分の心と体をいたわって、やすませて、専門家の

力を借りて癒して

生き抜いてほしいと思う。

最後まで自分の与えられた命を大切にいつくしみながら、

 

つらい現実にもちりばめられている、素敵な出来事を楽しみながら

人生を全うしてほしいと思う。

 

時々つらい現実から逃げたくなる私が、

えらそうなことはいえないけれど、 

誰だって逃げたくなることもあること、キミだけではないこと知ってほしい。

 

「生き抜く」・・・私も、自分にそう言い聞かせてるから。

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東京地裁、脳脊髄液減少症、事故で発症とは認めず

2011年03月04日 | 情報

2011年3月4日

毎日新聞

 

脳脊髄液減少症:損賠訴訟 事故で発症とは認めず--東京地裁判決

 04年の交通事故で脳脊髄(せきずい)液減少症(髄液漏れ)を発症したなどとして、東京都練馬区の中学3年、前原海斗君(15)と両親が、

ニッセイ同和損害保険(提訴当時)と運転していた男性を相手取り、治療費など総額約2億1600万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁は3日、同社と男性に計725万円余の支払いを命じた。

中西茂裁判長は、日本神経外傷学会などの診断基準から、髄液漏れの発症を認めなかった。

 前原君側は高次脳機能障害の発症も主張したが、判決はこれも退け、

左足のけがに伴う急性ストレス障害だけを認めた。

前原君の代理人の弁護士は

「被害の深刻さや髄液漏れへの理解がなく、あまりにひどい判決だ」と話している。【渡辺暖】

毎日新聞 2011年3月4日 東京朝刊

 

ここからは私の言葉。

本当にあまりにひどい判決。

弱者に鞭打つような判決。

こんな判決を出す、こんな無理解な国で、もはや生きてなんかいたくない気分。

 

同じ、交通事故で脳脊髄液減少症にされ、人生の大半をメチャクチャにされた被害者として

こんな判決を導いた学会を心の底からうらみます。

(脳脊髄液減少症はきわめてまれは事故後遺症なんかじゃない2はこちら。)

 

こんなにも長い間、脳脊髄液減少症患者を間接的に苦しめて、

あなたたちはそれでも弱者の患者を助ける医師の集団ですか?

 

 

裁判官や弁護士も脳脊髄液減少症について深く学んでほしい。

生の患者の声を聞いてほしい。

本当の事故被害者での脳脊髄液減少症患者の私たちを、いったいいつまでうそつきよばわりし、苦しめ、傷つければ気がすむのか?。

 

損保会社は、人としての良心を取り戻してほしい。

目先の損得ではなく、長期的は視野を持ってほしい。

脳脊髄液減少症を見逃された患者が脳脊髄液漏れを治療されないまま症状の数々を放置されたまま生活することで、

また事故を起こすかもしれないことで、自分たちにもふりかかるリスクを考えてほしい。

詐欺師ではない真の被害者の訴えに耳を傾け、

事故との因果関係を認め、患者の早期発見と早期治療、被害者の早期社会復帰を支援するすることは、損保会社として当たり前のことで、

それを真摯に行うことは

回りまわってその企業に対する信頼性と

その企業に発展性をもたらすということに、そろそろ気づいてほしい。

 

お願いです。信じてください。

脳脊髄液減少症は交通事故で起こるんです。

 

実際に事故にあって苦しんでいる患者が言っているんです。

国民の皆様、

どうか信じてください。

そして、私たち患者を助けてください。

そして、今後、私のような患者を出さない日本にしてください。

 

交通事故が原因で発症した脳脊髄液減少症の被害者が、

正当に補償され、普通の怪我人や病人や障害者と同じように、

医療やリハビリや福祉の世界で、当たり前に支えてもらえるような社会にしてください。

 

事故で、脳脊髄液減少症になって、

義務教育を受ける機会さえ、奪われかねないこどもたちを、

理解し、支え、助けてあげてください。

 

こどもたちは、自分の力では大人の患者のように、症状の苦しさをうまく訴えることさえ、できないと思うから。

大人の私たち患者の発信する脳脊髄液減少症の症状を集めて、

どうか、脳脊髄液減少症について知ってください。

学んでください。

お願いします。

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自殺予防を語るなら・・・・

2011年03月03日 | つぶやき

3月は自殺対策強化月間だそうだ。

本日のNHKクローズアップ現代

若い世代の自殺を防げ~境界性パーソナリティ障害」での

自殺が取り上げられる。

 

しかし、政府の自殺対策に「脳脊髄液減少症患者の早期発見と早期治療と患者支援」が組み込まれているだろうか?

若い世代の自殺の影に、脳脊髄液減少症が潜んでいるかもしれないことに、気づいている人はいるんだろうか?

そんなことに気づいてもいない人が多いと思う、 

自殺予防を語るなら、

脳脊髄液減少症患者の早期発見と、早期治療と

患者支援を忘れるな!

 

患者の早期発見のために、

患者をひとり残さず早期に診断できるような診断基準をつくってほしい。

 

もし、

なるべく患者が増えては困ると思い込んでいるおろかな人たちの圧力によって、

 

「なるべく患者が早期発見されないような、

なるべく患者が見逃されるような診断基準」をつくるなら、

 

それは 間接的な人殺し だ。!と思う。

 

政府広報で「ひとりで悩むより、まず相談を」だとぉ!

脳脊髄液減少症での苦しみで相談したところで、まともに対応できる人がいるのか?

 

脳脊髄液減少症の詳しい知識のある人間が相談機関にいるのか?

患者の症状も、状態も

患者の置かれてきた厳しい現状もまるで知らない人たちばかりだろう?

 

なにも知らないそんな人たちに相談できるか!

 

脳脊髄液減少症の知識のない人間に

何を相談したって無駄だと、

私はこの何年間で悟ったよ。

 

かえって傷つき、

かえって孤独を感じ、

消えたくなるほど絶望するだけだ。

 

自殺予防を語るなら、

本気で自殺を減らそうと思うなら、

 

自殺予防対策に取り組もうと本気で考えているなら、

 

自殺予防にかかわる人すべてが、

脳脊髄液減少症について学んでほし

 

 

過去記事:「境界性パーソナリティ障害、診断の盲点

精神科の医師で脳脊髄液減少症の症状に詳しい医師ははたしているのか?

いないのであれば、

今後も精神科医の前に症状を訴えて現れる脳脊髄液減少症患者は

見逃し続けられるだろう。

かつて、私が見逃され続けたように・・・。

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尿漏れ、頻尿のもうひとつの原因

2011年03月01日 | つぶやき

本日投稿2回目。

今夜8時「みんなの家庭の医学

最強膀胱ドック・・・?

このブログでも何度も書いていますが、

脳脊髄液が体内へ漏れていれば、頻尿になり、尿漏れにもつながります。

 

でも、トイレが近いと自覚している脳脊髄液減少症の患者さんですら、

それが脳脊髄液減少症の影響だと気づいている人は少ないでしょう。

 

ましてや、脳脊髄液減少症の症状をよく知らない医師や患者は、

まさか自分のその頻尿や尿漏れの症状が、

脳脊髄液減少症の一症状かもしれない可能性には、全く気づけないことでしょう。

 

ですから、そんな中で、

いくら膀胱を調べても、膀胱にかかわる病気は見つけられても、

頻尿や尿漏れの原因のひとつに脳脊髄液減少症があると、

いくら泌尿器科の専門医でも先入観がじゃまして、脳脊髄液減少症の可能性に気づくことが難しく、

「年齢のせい」や「過活動膀胱」などとされ、見逃される可能性が高いと思います。

そろそろ泌尿器科の医師の皆様も、

脳脊髄液減少症が原因での頻尿や尿漏れが起きている可能性のある患者と、

そうではない患者を

きちんと見分ける目と

脳脊髄液減少症の知識と

除外診断力を持っていただけませんか?

 

尿が近くなる本当のわけは

実は・・・

脳脊髄液が漏れているからかも?・・・・

という視点お持ちですか?

持っていないとしたら、

それが診断の盲点になりかねないと思います。

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ALS新治療法で臨床試験へ

2011年03月01日 | 情報

NHKニュース

3月1日5時51分 NHKニュース

『全身の筋肉が動かなくなる難病「ALS=筋萎縮性側索硬化症」の新たな治療法として、

神経細胞を増やすたんぱく質を患者の脊髄に投与する方法を

東北大学などの研究グループが開発し、

来月にも臨床試験を始めることになりました。

 

ALSは、運動神経の細胞が破壊されて全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病で、

国内の患者は少なくとも8300人とされています。

 

東北大学と慶応大学などの研究グループでは、

神経細胞を増やす働きのある「HGF」というたんぱく質に注目し、

ALSになったネズミの脊髄に投与しました。

 

その結果、生存期間は、HGFを投与しなかったネズミの1.6倍に延び、

脊髄では運動神経の修復が進んで筋力を維持していることが確かめられたということです。

 

脊髄が傷ついたサルでも同じような効果があったことから、

研究グループでは、国に届けを出したうえで、

来月にも患者の脊髄にHGFを投与して

安全性や効果を確認する臨床試験を始めることになりました。

 

東北大学神経内科の青木正志教授は「ALSは治療が極めて難しい病気で、患者の数も少ないため、

薬の開発が進まなかった。

数年以内になんとか新しい薬として届けられるようにしたい」と話しています。』

 

以上、NHKニュースより。

 

 

脳脊髄液減少症を長年見逃され、漏れ続けたまま放置され、

傷ついてしまった患者の脊髄や神経にも応用してもらいたいものです。

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