白血病の患者さんが、スタジアムに立ち、メッセージを伝える映像を見ました。
病院内でリハビリするシーンも、ベット上のシーンもありました。
長い長い入院生活。
つらい治療とリハビリ。
その映像を見て、私は別の意味で涙がでそうになりました。
感動でも、同情でもなく、
応援でもなく、
どちらかというと、
きちんと医療に支えてもらえている、うらやましさ。
脳脊髄液減少症患者とのあまりの差に、複雑な思い。
自分たち脳脊髄液減少症患者の
あまりの過酷さ、医師の無関心さ無理解さに
深い深い悲しみを感じてました。
私は、医師にも理解者が少ない、脳脊髄液減少症。
正式名称は、つい数年前認められたばかりの
「脳脊髄液漏出症」
正式名称というより、全体像としての脳脊髄液減少症を、提唱する医師の意見が未だ通らず、
脳脊髄液減少症の病名が未だ認められず、
脳脊髄液減少症の一部に過ぎない脳脊髄液漏出症がやっと認められたっていう事。
私は交通事故でなりました。
でもね、ただの怪我じゃないのよ。
ただの疾患じゃないのよ。
助けて治してくれる医師がほとんどいないんだから。
それどころか、そんな疾患はないと否定したり、
脳脊髄液減少症患者の治療に取り組む医師をバカにしたりする医師が
いまだ大勢存在しています。
白血病の患者さんとは
患者としての立場が全然ちがうと私は強く強く感じます。
脳脊髄液減少症患者は、白血病患者さんのように、
医師に、すぐ発見してはもらえません。
検査ですぐ診断がついて、即入院で診てもらうこともできません。
何ヶ月も入院して治療やリハビリを手厚く受ける事もできません。
周囲に理解して励ましてもらうことも、同情さえももらえません。
それどころか、
心の病とか、気のせいとか、
他の病名つけられて、医師にさえ見逃され続けるのが普通なんです。
それは私が、このブログをはじめた12年前と、今もあまり変わらない。
医療に早期発見も治療もしてもらえず、
異常なしと放りだされても、
患者が感じている症状の苦しさは、人によっては重い病気と同じくらいつらいのです。
私の経験でも、この苦しみから誰も助けてくれないなら、死んでしまいたいと思いつめるほど、
拷問のように辛いのです。
なのに、医療には「心の病」「気にしすぎ」と誤解され、
決して、苦しさを理解して助けてもらえないのです。
だから苦しくて苦しくて、周囲に症状の辛さを理解されない精神的な苦しみで、ついに耐えきれず自殺する患者も実際にいるのです。
白血病で、医療になにもしてもらえなくて、
症状の辛さを医師にも家族にも理解してもらえなくて、
苦しくて、苦しくて、自殺する人っていますか?
脳脊髄液減少症はいるんですよ!
それに脳脊髄液減少症は難病なんかじゃありません。
地方によっては、難病支援センターが脳脊髄液減少症の窓口になってるところもあるけれど、あれはやめてほしい!
それが脳脊髄液減少症を難病だと思わせる誤解を招いてる一因だと私は思っているから。
行政の脳脊髄液減少症を担当するべき課は、普通の病気を扱う課であってほしいです。
だって、交通事故で起こる怪我や後遺症は難病扱いですか?
違うでしょう?
どんなに怪我の後遺症が治りにくくても、「難病」ではないでしょう?
脳脊髄液減少症は難病なんかではなく、
転んでも起こる、誰にでも起こりうるありふれたものなんです。
わかりにくいのは、
この疾患に詳しい医師がほとんどいないこと。
症状が多彩で、症状の原因が脳脊髄液減少症だとわかりにくいこと。
いつになったら脳脊髄液減少症患者も、普通の怪我のように、
普通の病気のように、
普通に医療に、医師に、助けてもらえるのか?
普通に医師に、症状のつらさを理解してもらい、すぐに医療の施しを受けられ助けてもらえるのか?
いつになったら、症状を、
医師に、
気のせいだとか、
心の病だとか、
複数の医師に
言われなくなるのか?
なまけものだ、神経質だと、バカにされなくなるのか?
白血病患者さんが、
辛い症状、医師や周囲に訴えて、
バカにされますか?
気のせいだ、心の病だと、複数の医師に言われますか?
言われないでしょう?
周囲の人たちも「白血病」と病名聞いただけで、
すぐさま症状の深刻さを理解してくれるでしょう?
みな、暖かく接して、励ましてくれるでしょう?
脳脊髄液減少症は違います。
「なに、それ?」はまだいい方で、
「気の持ちようだよ」とか、
「誰でも痛いとこあるんだから」とか、
「症状と一生つきあっていくんだね」とか、
「自分から病気探し医師巡りはするな!」とか、
「怠け心のせいで症状を自分で作り出してる」
とか、
周囲や医師にさえ、言われてしまうのですよ。
白血病患者さんは、少なくともそんな事、医師や周囲から言われないでしょう?
そんなひどい目にはあわないでしょう?
だから、違うんですよ、脳脊髄液減少症は、白血病とは。
しかも、脳脊髄液減少症は自分の体から自然に発生したとか、自分で転んだとかだけじゃなく、
大多数が交通事故とか、加害者がいるんですよ。
自分でこうなったわけではないのに。
被害者なのに、
症状の苦しさを、理解されず、医師にも早期発見されず、
バカにされる病(怪我)って他にありますか?
医者や周囲の無理解で、
それでさらに患者が精神的にも追い詰められ、自殺に追い込まれかねない病(怪我)って
他にありますか?
そうはないでしょう?
知らない医師が多すぎるんです。
脳脊髄液減少症の真実を。
脳脊髄液減少症の患者の書いたブログを読み続けてください。
脳脊髄液減少症のブログなんて書いてる人は
全体の患者のごくごく一部。
しかも限られた年齢層の、ブログが書けるだけの、
特定の環境と体調と精神状態にある人たちだろうけど。
(ものすごく体調が悪い人と、
簡単に完治した人、
早期発見早期治療に至れた幸運な人たち、家族に至れり尽くせりされてあまり辛い思いや孤独を感じずにすんでいる人は、
たぶん脳脊髄液減少症について書いてる人は少ないと私は思います。
書いたいたとしても、脳脊髄液減少症の抱える問題点が読む人には伝わらず、かえって誤解を招くかもしれません。)
でも、脳脊髄液減少症について何も読まないより、何かを読めば、
患者に何が起こっているかがわかるはずです。
どうせ読むなら、
医師に脳脊髄液減少症を見逃され続け、
ドクターショッピングを強いられ続け、
それをまた、医師に責められバカにされ続け
診察室と言う密室で、ドクターによるハラスメントを受け続け、
医師に
長く誤診され続け、
誤診された病名の治療を受け続け、
周囲や家族にも症状を理解されず、怠け者と誤解され
一度は死んだ方がマシ、というところまで追い詰められた脳脊髄液減少症患者のブログを読む事です。
酷い目にあった人、怒りを感じている人のブログほど、
脳脊髄液減少症の真実がわかるはずだから。