神様
私にお与えください。
自分に変えられないものを、受け入れる落ち着きを。
自分に変えられるものは、変えていく勇気を。
そして、その二つのものを、
見分けるかしこさを。
過去記事:
2007年5月19日「平安の祈り」
2009年6月29日「平静の祈り」
2009年11月30日「平静の祈り、ふたたび」
(2009年11月30日の↑この記事を書いたころは、
脳脊髄液減少症に対する、バッシングが一段と高かった時期です。
何があったかはその前後の記事をお読みください。
私たちは、そんな病気あるはずがない、脳脊髄液が漏れるなんてありえない。
ましてや外傷で起こるなんて、交通事故で起こるなんてありえない、たとえあったとしてもまれだ、
ブラッドパッチで効果があったと患者が感じるのは、患者の思いこみによるものだ、と
脳脊髄液減少症反対派、否定派の人間たちに言われ続け、その訴えも、
その病態の存在すらも、
患者の症状の苦しみも、治療の効果もすべて、 「全否定」されてきたのです。
私たちを全否定する人たちを、「否定派」と呼ばずして、
なんと表現したらよいのでしょうか?
教えてください。
知識がなく、既成概念にとらわれている人たちとはいえ、
患者の生の声にも耳をまともに傾けず、
ただただ自論で否定だけしてきた人たち。
患者の救済よりも、何かの利害関係をひそかに計算して優先しているとしか思えない人たちは
患者の私にとって、「鬼」、「悪魔」、「患者の人権侵害者」、「見て見ぬふりする冷血人間」、「間接的殺人者」
とも言いたくなるほどの許しがたい憎い人たちです。
もし、脳脊髄液減少症が、損害保険にかかわる交通事故とは、全く無縁の疾患だったなら、
これほど、叩かれなかったことでしょう。
これほど脳脊髄液減少症を、闇に葬ろう、全国に認知が広がるのを妨げようする人たちは
現れなかったことでしょう。
現役保険会社社員の推理小説の中で、(脳脊髄液減少症はうさんくさい病)と書かれることもなかったでしょう。
(あの本「講談社刊のプリズントリック」は、今後どうなるのでしょうか?あの部分が削除されて出版され続けるのでしょうか?)
詳しくは過去記事参照:現役保険会社員の書いた小説、「プリズントリック」の侮辱
もしかしたら、これほどの何年にも及ぶ「反」脳脊髄液減少症撲滅運動とも言える影には、
多額のお金もどこからかつぎ込まれていたのかもしれないと、
想像すると、震えあがってしまいます。
もし、そんなことがあったとしたら、本当にこの日本も恐ろしい国です。
脳脊髄液減少症は
他の病では考えられない特異な状況にあったのです。
それは、まるで、水俣病の時の患者が置かれた状況に似ています。
どうか、皆さま、震災被災者だけでなく、私たち脳脊髄液減少症患者を助けてください。
震災の何年も前から、助けを求めても、求めても、
なかなか医療にも司法にも救出されず、ほったらかされ続けてきて、
力尽きていく事故被害者の脳脊髄液減少症患者たちがいるのです。
中国で、ひき逃げされた2歳児が助けを求めているのに、
通りかかった18人が見て見ぬふりして通り過ぎ、助けず、
その子がまた、次の車に再度ひかれてしまったという。
その時のひき逃げの瞬間の動画が、インターネット上で流れ、
中国のモラルが激しく非難されているようです。
恐ろしいです。
でも、この日本も脳脊髄液減少症の私には安住の地ではなく、恐ろしいです。
毎日新聞10月18日「中国:人心荒廃嘆く ひき逃げの2歳児を18人が放置」
毎日新聞10月19日「中国:ひきにげ2歳児、18人が見て見ぬふり、人心荒廃嘆く」
以下毎日新聞より
『 18人を擁護する声も
一方、18人が通りすぎた背景として、06年に江蘇省南京で起きた“事件”を指摘する声もある。
中国メディアなどによると、バス停で転倒してけがをした高齢の女性を、若い男性が善意で病院に搬送。
ところが、逆に女性から「この男に突き落とされて骨折した」と主張され、
損害賠償金を払わされる羽目になったという。
微博上には、「善意を逆手にとられてしまうような社会では、関わらない方がましだ」と18人を擁護する意見も掲載されている。』
この日本でも、似たようなことがすでに脳脊髄液減少症患者に起ってきました。
脳脊髄液減少症患者の多くが、
医師に助けを求めても、見て見ぬふりをされてきたのです。
脳脊髄液減少症の専門医にたどりついてもなお、
その後も、
症状悪化時に近所の医師に助けてもらおうとしても、
見て見ぬふりをされ助けてもらえなかったこともあります。
程度は違っても、その心理の根底に流れる
「かかわりたくない」「かかわれば自分もめんどうなことに巻き込まれる」という
人の心は同じだと思います。
脳脊髄液減少症患者が助けを求めても、求めても、
見て見ぬふりして、
けっして根本的な救済が今だなされていないこの日本は
中国を「人心荒廃」と非難する資格はないと思います。
人心荒廃しているのは、
この日本でも同じです。
国も、医療も福祉も、司法も、行政も、教育分野でも、
そして損害保険会社も、
みんなみんな、
脳脊髄液減少症を見て見ぬふりしてきたのですから。
一部の、専門医を除いて。
一部の医師だけが、他の医師にバッシングされながらも、
脳脊髄液減少症患者を助け続けてくれました。
だけど、
研究班は、結局、起立性頭痛のある患者のみを選らんで、起立性頭痛のない患者を研究から
最初から締めだしておいて、
「髄液漏れと診断されるには起立性頭痛が絶対条件」のあんないい加減な診断基準をつくるなんて。
あの悪診断基準によって、
脳脊髄液減少症患者を少なく診断しようとするなんて。
中国のひき逃げされた2歳児を見て見ぬふりをして助けなかった人間と
程度の差はあれ、やっていることは「見て見ぬふり」で同じことです。
結果的に、何も脳脊髄液減少症患者を助けていないのですから。
脳脊髄液減少の問題ひとつをとっても、
中国同様に、
脳脊髄液減少症を通して、
今、日本人の心のモラルが問われています。
10月19日(水)