脳脊髄液漏出症に取り組まれてくださっている脳外科先生へ
脳脊髄液漏出症患者は、
脳外科医である先生に、
伝えている症状がすべてではないと思ってください。
そもそも、脳外科に自ら受診、あるいは紹介で受診するという事は、
脳外科医が診るべき、
脳外科医が「自分の分野だ」と思えるような症状があるって事です。
その段階で、脳脊髄液漏出症のさまざまな症状がある患者の中から、
脳外科医向きの患者が選択されている事に気づいてください。
母数から一部の脳外科向きの患者が抜き出されているのです。
その患者を診るあなた達にとっては、
それがすべての脳脊髄液漏出症患者だと思い込みがちですが、
そうではありません。
脳外科向きではない、頭痛のない患者、精神症状が主訴の患者、
その他の症状が主訴の患者は、
そもそも自分でも紹介でも脳外科にはいかないのですから、あなた達の目の前の患者として現れないのです。
目の前に現れる患者は、脳脊髄液漏出症患者の中から選抜された脳外科向きの症状のある患者なのですから、
頭痛持ちの割合が高いのは当然ではないですか?
それを持ってして、脳脊髄液漏出症患者には頭痛が必須みたいに思わない方がいいと思います。
そういうお考えだと、頭痛がなくて、さまざまな症状、たとえば物忘れとか、過眠とか、激しい動悸とか、手足のシビレとか脱力とか、激しいだるさとか、
そういった脳脊髄液漏出症患者が脳外科医の目の前に現れないからといって、
いないわけではありません。
そういった患者も見逃さないでほしいです。