進化する魂

フリートーク
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【AKB48】『AKB48』とは何か?

2012-04-27 12:39:43 | AKB48_アナリシス
『AKB48』とは、記号である。

もっといえば、

「えーけーびー、ふぉーてぃーえいと」という音であり、表音記号である。

それ以上でもなければ、それ以下でもない。


『AKB48』の役割は何か?

それは、情緒的な期待感を醸しだすことである。


「えーけーびー、ふぉーてぃーえいと」という"音"を聞いた時に連想する何かである。

また、文字として『AKB48』を見た時に頭の中で再生される音であり、それによって連想する何かである。

それ以上であってはならないし、それ以下であってもならない。


当初の意図がどうであれ、今はそうであるべきである。


今『AKB48』の音を問い直してみると、実によくできている。

たとえば「ふぉーてぃーえいと」という音。

「さーてぃーえいと(38)」でもなければ「ふぃふてぃーえいと(58)」でもなく、

「ふぉーてぃーふぁいぶ(45)」でもなければ「ふぉーてぃーせぶん(47)」でもなく、

「ふぉーてぃーえいと」であったことの有意性。

これはもうセンスでしか語ることのできない曖昧で抽象的でふわったした話なのだが、

「えーけーびー、ふぉーてぃーえいと」で表現したいものは、ずばり、そのふわっとした情緒的な期待感なのである。


私は『AKB』が「秋葉原」に由来していることは、説明を欲しがる人にはしておけばよいと思っていて、

しかし、その実は意味ではなく音だということの方が重要だ。と思う。


そうすることで、「『AKB48』とは何か?」という問いに対する多様な解釈を生み出すことが可能になる。

それが多種多様な価値観を生み出し、メンバーを含めたAKB48関係者や消費者が物語を紡ぐことを助けるのだ。

そうして基礎づけられたアイデンティティー「物語」が『AKB48』へ還元し、「AKB48」は進化し続ける。


偶然の産物とはいえ、大きな物語を失ったポスト近代社会において、

この再帰的な認知プロセスによって新しい物語が生み続ける『AKB48』という破壊的イノベーションの凄さを改めて感じいるのであった。



参考:
AKB48のフリみて、我がフリ直せ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/b4842260fe6ab87a808ee0c49d1b3157