一主婦の「正法眼蔵」的日々

道元禅師の著書「正法眼蔵」を我が家の猫と重ねつつ

「ネガティブ・ケイパビリティー」

2021年01月27日 | Weblog



(念仏の ように唱える 言葉あり)

 昨年から念仏のように唱えている言葉があります。それは、「ネガティブ・ケイパビリティー」です。意味は、答えの出ない事態に耐える力だそうです。今のようにコロナ下であまり外に行けない・人に会えないとかで寂しいなと落ち込んでいると、その言葉を念仏のように唱えてご飯を作ったりお風呂に入ったりしています。

 この言葉は私にとってやりたくないことをやるのに劇的に効果があります。毎日の生活はやりたくないことばかりです。掃除をしていたら棚の上の植木鉢が落ちてきてあたりが水だらけ土だらけになって、なんでただでさえやることがあるのにこんなに仕事が増えるの、とうんざりするけれども、「ネガティブ・ケイパビリティー、ネガティブ・ケイパビリティー」と唱えてなんとか掃除をします。

 今思うに、もっと若い頃にこの言葉を知っていたら、今の人生変わっていただろうな、とつい思ってしまいます。仕事もくる仕事を選り好みしないでやっていれば仕事の幅もひろがっただろうし、人間関係ももっと広がったかもしれない。最初から出来ないのではないかとか、拒絶されて冷たくされるのではないかとか、自分が傷つくのをおそれてやらないことがほとんどだったような気がします。でも、答えがでなくてもやっていくなかで、自分にできること、気の合う人が細々とではあっても、増えていった気がします。

 好きなことを追い求める力・嫌いなことを斥ける力、を「ネガティブ・ケイパビリティー」に換えていったら、生活がうまくまわるようになりました。

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