aCappella好き♪

あらためて、「逃げ恥」

ふと、外を見たら

空は青いのに、雪がちらちら降ってきました。
積もらなければ、雪は、好き。

素敵な眺めだなあ~と
ぼんやり見ています。


さて、昨日から次男がいないので
いくらでもやりたい手仕事をこなせばいいものを、
何もやる気になれず・・・
ひたすらぼーっと過ごしてしまい

気が付いたら、またもや
録画しておいた「逃げ恥」を観ていた!(おい)

3話までは録画していなかったので、4話から。

二巡目ともなると、
以前は気づかなかった新たな発見があり
「ほーう!」などと感心してしまう(笑)

このドラマはやはり「社会派ラブコメ」。
単に、雇用関係にある偽装結婚の二人の話にあらず、
年の差カップル、同性愛、バツイチ子連れ、と
恋愛において多角的であるばかりでなく、

専業主婦、兼業主婦、独身キャリアウーマン、
仕事の形もさまざまな上に
家族の形もそれぞれ。

働く若い人たち、部下を持つ立場の人、
帰国子女、リタイヤ世代、昔ながらの亭主関白、
ひとりひとりの生き方、考え方のあれこれ・・・

誰もが、どれかしら自分とリンクさせながら
観ることが出来たのではなかろうか。
心に残る名言も多い。

私はやっぱり3話から7話くらいが好きだなあ。
お互いの気持ちを、まだ隠していた頃。

みくりが風見の家事代行に行き始めたあたりで
「彼氏のいる女の子に片思いしている気分」と
平匡がベッドで苦悩するシーンも好きだし

イケメン風見に引け目を感じながら
みくりにいただろう元カレや未来の彼、を想像して
「愛される人は、いいなあ・・・・愛される人は」
と、平匡が心で発する言葉も切ない。

恋をした時、急に自分が小さく見えて
叶わぬ思いに悲観的になる、なんて経験は私にもある。
自尊感情の低い彼が作る壁、は
やがてみくりによって打ち破られるのだけれど

みくりもまた小賢しさというコンプレックスから
同じ壁を築いてしまう、というクライマックス。
「この二人だから」この恋があった、と言えるし
世の中のどのカップルも多かれ少なかれ
お互いの凸凹をカバーしあう一対なのだと思う。

ゆりちゃんが夜の街で風見に
「私のようなアラフィフの独身女でもね・・・」と言うシーン。
化粧品のイベント会場でみくりが
「はたからみれば私も専業主婦・・・」と立ち尽くすシーン。
どんな立場であれ、人は何かしらの卑下を持ち。
目に見えない申し訳なさや肩身の狭さを感じながら
生きているんだと思ったし

やっさんがみくりに
「出来婚して専業主婦になる、と言ったとき
なんか、下に見られてる感じがしたな~」
と言った時の、みくりの表情・・・。
無意識の自分が、人を傷つけたことに気づくのは
同じ立場になった時。

人の価値観は、人それぞれ。
自分の尺度で生きて行けばいいんだ!という
勇気をくれるエピソードの数々。

中でも印象的なのは
「運命の人なんて、いないと思う。
運命の人に、”する”の!」
「仕事も家庭も、意思がなければ続かないと思う」
という、みくりの母さくらのセリフ。

上手く行かないなあ、と思うとき
そこに努力があったかどうか、自分に問うのは必要なこと。
なにもかも、運命がそうさせているなんて
大いなる間違いなんだ!


久しぶりに、面白いと思っただけでなく
自分にとって実りのあるドラマだった。

「逃げ恥」が好き、と方々で触れ回っていたせいか
「あれ、すごく面白いよ」と人に勧められたいくつかの
ドラマやバラエティを観てみたが
どれも私の琴線には触れなかった。
やっぱり、結局は「好み」なのだと思うわ。

自分とリンクしなければ、興味もさほどわかず、
意図するような真意も酌めない。
もしも私に娘がいなかったら、
あの世代の子たちの状況や心境に疎いあまり
身近に感じることが出来なかったろうと思う。

草食系、なんて言葉が蔓延する今、
その「型」に自分を当てはめてしまうのはラクなこと。
イマドキの若者が草食だから、といえば
周りに対して格好がつく。

でも、このドラマは「ひとりひとり」だと言ってる。
「沼田さんは沼田さんだ」と。
そういう意味ではイケメンカテゴリの風見くんだって
すごく個性的な「ひとり」だったと思うよ。
みくりも、ゆりちゃんも、みくりの両親も・・・
登場人物全員が、それぞれの「ひとり」だった。

こんなに深い考察が出来るドラマって・・・
私の中で、かつてあっただろうか?
「どストライク」で自分にリンクしてしまったのか?
大筋である「専業主婦」ってキーワード自体が、
「私そのもの」であるわけですし。
立場に伴う、申し訳なさや肩身の狭さ、は
この30年ずっと感じてきたものだから(笑)

ひとりひとりが、みんな大切な「ひとりの人」だと
勝手に受け止めて、前向きに生きよう。

「逃げ恥」
素晴らしかったです。
ただのムズキュンじゃない、私の感想でした。

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コメント一覧

るか@Silky
http://yaplog.jp/acappellazuki/
> オリバーさん
…恐縮です(^ ^)
(これもパロディです)
恥ずかしながら、うかつにもハマってしまいました!
実生活で気分が沈むことがあり、ドラマにはずいぶん助けられました。
好きな人がいるって毎日が楽しいなあと
久しぶりに感じました。
オリバー
http://yaplog.jp/ant_sm1/
良く分析されてますね。多分この記事だけでドラマ全体の意図と流れが分かるでしょう。
書かれているように最終的に個人の好みに集約されるとしても、深い読みに凄さを感じます。
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