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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【15航海目】!

2019年11月06日 | モバイル
11月1日・18時、花咲入港。
機関部は、予定が先延ばしになっていた箇所のメンテナンス作業‥。

時化模様の花咲港、接岸中でも船が揺れ、フェンダーの軋む音が激しい…

2日朝から水揚げも、運搬車が回らず待機時間が多く時間を要した…。

10時20分花咲出港、西風強く沖へ…!

21時・S/B。
22時過ぎに各船操業中のポイント着も、漁模様は冴えないようだ…

数回の操業後、調査航走が続き、夜明けとなり漂泊。

3日・14時より漁撈長による水温調査開始!

15時S/B。
時間の経過と共にうねりも低くなり、風も弱まって夜半には良い凪となった…。

凪れば回復すると思っていた漁模様は予想に反し低調に推移…
薄群れを回数操業となった…

約10日程続いた、この海区の漁模様も、どうやら終わりか…?

夜明けより漂泊、各船 凪が良い事からもう少し様子見のよう…。

4日・15時S/B。
凪は良いが、寒さが厳しいロシア領海内北緯43°…

範囲を拡げながらの調査も、サンマは見えず…
夜半に冷たい雨が降り、日付けが変わった頃から季節風が吹き始めた…

操業時、網に付いた鱗が季節風に舞う…

海面には白い風波が立ち、更に季節風は強まった…

西よりに調査、夜明けからチェックポイント向け…

9時、チェックポイント通過南下…!

5日・15時S/B。
北緯40°まで南下、若干寒さは和らぐも冬近し気候の海上…。

ライトを点灯固定し、調査しながら南下…

21時過ぎ、季節風が弱まった‥

23時頃、僚船数隻が操業中のポイント着、北緯39° 三陸沖まで南下

日付けが変わる頃から操業開始…!

僚船と共に操業中の我々の傍を1隻のカツオ船が微速で横切って行く…

一時的に凪となった三陸沖東経145°
南西からの風がうねりを伴い吹き始めた…!





南系の風は寒さを押し上げたが、変わって波飛沫が合羽に打ち付ける…!

6日・朝3時、操業断念…‥

漁灯を仕舞い荒天準備、女川向け帰途航走。

夜明けと共に南西の風は更に強まり、うねりも大きくなった…
向かい風での帰途航、時折大きなピッチング(立て揺れ)で
甲板上に波が乗る…

船首に打ち付ける波の衝撃がハンパない…。

一旦休んだ漁撈長が操縦交代…
船首側全てのFoを船尾側にシフト‥
それでも、時に大波が船首を叩く‥

支えながら 巧く波を交わしながらの航走が昼前まで…

昼過ぎにはうねりが下がった。

午後には西に風が回り、季節風となって吹き始めた…



船は18時頃に女川入港予定‥!