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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【サンマ漁37航海目】!

2010年11月15日 | モバイル

12日、水揚げ・氷の積み込み後に

網の足(錘)に連結している12本のワイヤーが、

劣化してきた為、劣化が激しく、

先に交換した3本以外の9本をまとめて交換‥

更には網を広げて補修し、17時女川出港。

すっかり暗くなった三陸沿岸沿い、北西の風が強く微速で航走‥

調査・操業はせずにトドヶ崎沿岸まで北上し、沖よりに!

強い季節風の中、夕方まで微速で北東へ…

13日、15時20分スタンバイ。

日暮れから調査も、見えるサンマはジャミサンマの群れ…

南よりに調査航走して行くも、付近一帯にはジャミサンマ…

ジャミサンマと云うよりは稚魚に近い小さなサンマも多く見られた!

しかし小さなサンマと云えど光に集まる様は、

生まれながらの習性‥!

次第に風が弱まり凪になった…

北西側・北東側と調査航走が続き、

3時頃にやっと、ジャミサンマ域から抜け、

割合の良い群れに当たり、操業。

9.7℃~12.8℃と水温の変化が激しかったが

9℃台から10℃台のサンマが型が良く、12℃台では

ジャミサンマが多く見られた‥。

足の遅いジャミサンマが流入して来た事からも

北側海区はサンマの回遊的には終盤かな…?

僅かな漁獲に終わり、夜明けから南下!

夜明けと共に吹き始めた南風‥

船の針路に対し向かい風、微速で南下航走。

14日、15時30分スタンバイ!

風が止み、凪良く日暮れから調査開始!

11月も中旬、

海上は昼と夜の温度差(寒暖の差)が大きくなって来ました。

風の日も多くなり、三陸沖も冬が近い…

17時頃から1回目の操業開始!

水温14.9℃ 13日晩とは魚体組成が一変した‥ が、

その後の操業ではジャミサンマが混じる群れもあった…

連続操業出来る群れには当たらず、

1回操業・調査航走のパターン‥

全般的に漁模様は低調のようである…

良かった凪も、そう続かず…

22時過ぎには西風が吹き始め、次第に強まって…

23時、漁灯を仕舞い帰途航走、女川向け!

15日5時半頃の入港予定。


【サンマ漁36航海目・続】!

2010年11月12日 | モバイル
二晩の時化休み後、11日朝8時、女川出港。

陽の光が海岸線を照らし、木々の紅や黄の葉が更に秋色に輝く‥

船上から見る海岸線や山並みで季節を感じながら…

三陸沿岸沿いを北上!

15時20分スタンバイ。

日暮れから宮古沿岸沿いを調査‥

北風とうねりがやや強い…

次第に沖よりに調査して行くがサンマは見えない…

19時頃に降り出した雨が止むと凪になった…

僚船数隻と共に南へと調査。

風向が南西に変わり、強まったが、一時的でした…

22時頃から1回目の操業、水温は14.8℃

操業・調査航走のパターンで更に南へサンマを追い、

1時を過ぎた頃、纏まった群れに当たり、壺サンマを連続操業!

水温は15.7℃ ジャミサンマが少なく、

最近漁獲したサンマからみると、魚体組成も悪くない!

漁模様が悪かった事から付近に各船が集まったが、

すぐに他船は散らばって行った…

4時、操業を止めて帰途航走女川向け!

宮古沿岸沿いから調査を始め、帰途航は気仙沼沖約60哩から‥。

夜明けと共に風向が南に変わり、その後西に‥

10時半頃の入港予定。


【時化休みの漁…】!

2010年11月10日 | ブログ

8日朝、花咲港を出港した36航海目は、

時化の為、調査のみ・漁獲なしで女川港に入港

結果、道東の港から南三陸の港へ廻航し、時化休みに…

11日朝8時出港予定となりました!

昨夜は雨・風・共に強く、銚子港での水揚げ後に北上した

親戚が指揮する船は、小名浜港に寄港したとの事です。

これからの時期は風が強い日が多くなります、

時化時の操業は危険度も増します、無理は禁物・・・

今回、道東沿岸~調査してきましたが、

道東沿岸~沖はジャミサンマになり、

大・中サンマの流入は考えられず、海区的には終盤では…!

時期も折、11月12日には釧路港で

「道東サンマの不漁をどう見るか」という

シンポジウムが行われるとの事です!

釧路新聞web 11月9日付け記事 を参照

その「さんま」であるが

「灰干しサンマ」というのを初めて知りました!

興味深いサイトがあります。

和歌山のさんまや さんのサイト!

・・・・イカ釣り漁をしている友達と久々に電話で話したが

今年は、漁模様が悪いうえに、

三陸沿岸でこれまで釣れた事のないイカが、

(友達が云うには本来、本州の南の方に生息しているイカらしい…)

浅いところでツノに乗るらしく、変との事・・・・

北海道の羅臼では(真イカ)スルメイカが大漁だったり

紋別ではアキサケが記録的大漁だったりと、オホーツク海側は

太平洋岸とは異なった漁模様が展開されているよう…

今年はやはり何かが違う…

こういう時もあるで終わるのか、何かのシグナルなのか…?

日本海側はどうなんだろう…

能登の小型底曳船に乗船している魚アキさんのブログ

能登の海から船員日記

カニ漁が解禁したようです!

……10日朝は早起きしなくてもいい という開放感で

久々の「寝坊介」を決め込むつもりでした。

が、父親が仕掛けている「タコ籠」が気になって……

風が強ければ無理に揚げないとの事でしたが、

朝は風が吹いていなかったので、朝凪を狙い出港。

我が浜の「タコ籠漁・沿岸」は11月1日解禁のアワビ漁が

開口となり、アワビ漁が行われた翌日から という決まりがある!

アワビの初漁が行われれば、それがタコ籠の解禁となります。

アワビも簿漁との事でタコもいないのかと思いきや

型は小ぶりですが、入っているらしい・・・

まあ最初だけだと思いますが…

と 云う事でタコ籠漁の手伝いに!

籠の数が少ないながらも数はそこそこでした。

南三陸では、これから年末、お正月にかけて

タコの需要は増します!

日昼、暴風になるようだったら船に行こうと思っていましたが

雲の流れもそれほど早くない・・・

帰宅後はのんびりと…

窓から見る外は、木々の葉が秋色を増している…

前回の帰宅時よりもトンボの数がめっきり減っている…

季節は巡る… 


【サンマ漁36航海目】!

2010年11月09日 | モバイル

8日9時花咲出港、道東沿岸沿いを南下!

東よりの風で、どんよりとした空模様…

今夜から時化の予報…

17時スタンバイ。

漁灯を出し(広げ)例によってライトは点灯させたまま固定、

長く移動航走する際、我々の船はライト当直が休み‥!

但し、順番制で次のライト当直者は、

何時群れに当たってもダッシュ出来るように構えている…!

漁灯を広げた事で船は更にローリング(横揺れ)が激しい‥

風は弱いがうねりの高い津軽海峡沖を南下、

雨が強く降り始め、時折左舷後方から波が乗る…。

これからの時期の津軽海峡沖通過は「凪良く」が稀…

花咲港での水揚げ後、

共に出港して来た根室船団の4隻のうちの

船速の勝る2隻が操業を始め、後方に2隻の漁り火が見える…

操業中の2隻の付近を調査も、ジャミサンマの群れで、

操業出来るような群れには当たらず、南下…

日付けが変わった頃に一旦凪になり、

沖よりに調査も見えるサンマはジャミサンマばかり…

3時、風が強まり、漁灯をたたみ(仕舞い)南下!

海峡沖を抜け、内地の沿岸沿いからは経済速力‥。

11時、当直を終えてデッキに行くと、意外にもベタ凪‥!

綾里崎沿岸沿いに多数の昼イカ漁の漁船‥

共に南下して来た根室船団の4隻が針路を変え陸よりに‥!

気仙沼港か大船渡港に入港のよう‥

しかし、30分もしないうちに南西の風が一気に来た…

先程までとはうって変わり空模様も…!

このまま女川かな…。


【サンマ漁35航海目】!

2010年11月07日 | モバイル

5日13時、女川出港沖へCo 60°

19時30分スタンバイ!

女川港で水揚げし、出港した船速の勝る船数隻が操業中も、

漁模様はよくないらしく…

ライトを点灯させたまま固定、

21時からは航海当直で、沖へ…!

気象図では等圧線の間隔がようやく広がり、

連日続いた風が止み、凪た事から

沖合いにある冷海水域向け‥。

航海中は西からの微風だが、沖合いはうねりが高め…

6日、昼前から漁労長による付近の水温調査‥

13時過ぎ、N40°28'37 E147°19'70付近で漂泊。

水温11.7℃ 付近には僚船も漂泊中…

16時スタンバイ。

魚探にはサンマらしき反応が次第に濃くなって来た‥

17時から操業開始!

「壺サンマ」を連続操業‥!

20時過ぎまで‥!

その後北よりにサンマを追い、

操業・調査航走で少しずつ船団から離れた…

22時頃、大きめの群れに当たり、大群操業を二回!

0時操業終わり。

僚船に群れを渡して北上帰途航走‥

季節風が強く、微速で花咲港向け!