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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

さんま漁29 航海目!

2008年11月19日 | モバイル

18日朝6時30分、女川入港。

水揚げ後氷を積み込み11時30分出港

Co20° 北上!

目指す操業ポイントN39°50,05 E142°15,40 付近向け!

16時スタンバイ、日没と同時に冷たい雨が降り始め、

夜半からは時化るとの事。

スタンバイ後も北上を続け19時30分頃から操業開始!

水温は12.2℃ 僚船2隻と3隻で黒崎の南東沖での操業。

大群ではないが順調な漁獲で4回操業

22時過ぎからは雨が更に強まり、北西の風も強く吹き始め、

調査範囲が狭くなった。

23時頃からは北北西に風向が変わり、

うねりも高くなり一気に嵐に!

若干沖側の水温11.7℃から10.2℃の潮境で2回連続操業、

23時45分終わり。

南下帰途航走女川向け、19日朝8時頃の入港予定!


さんま漁28 航海目!

2008年11月18日 | モバイル

17日朝6時、「9時頃に出港できるように」との集合の電話連絡!

船に向かう途中、弟から電話があり

僚船5隻と久慈の沖合いを調査し大群操業だったとの事。

乗組員が集まるとすぐに氷を積み込み、9時女川出港

(北上かと思っていましたが)Co 150° 南下。

金華山瀬戸を通らず外を廻って金華山の南、常磐沖合い向け!

15時30分スタンバイ、17時、昨夜操業し若干足りなかった為、

漂泊していた僚船と並んで操業開始。

N37°29,98 E141°55,40 付近、水温は15.6℃

2回の操業後、

隣で操業を終えた僚船(友達)から群れを預かりました。

(群れを預かる方は集魚灯を全灯したまま目と鼻の先まで接近し、

預ける方が集魚灯を相手船に向かって少しずつ消していく)

心地良いエンジン音を残し僚船は走り始める…!

船と船とが最も接近した時、友達は上部ブリッチから、

私は右舷側のライトを廻しながら手を振り合いコミュニケーション!

「目に焼き付く最高の一コマ」で ある!

最近は一緒の入港がなく、会っていないが

電話連絡はとっており、15日の夜にも会話していました。

僚船は銚子港に向けて南下…

その後2回、付近で3回程操業し、1時間程南下航走。

小型船の船団の中で操業再開!

水温15.5℃ 群れは濃い。

3回操業し、23時に終わり北上帰途航走、女川向け!

18日朝6時半入港。

さんま漁28  航海目!

画像は、岩手県の小型サンマ漁船 「共栄丸」

10年程前に春漁に乗船した時の漁労長と

久々に再会し談笑しました。


さんま漁27 航海目!

2008年11月15日 | モバイル

14日、9時15分女川出港!

江ノ島を通過後、沖合いを通った低気圧の影響でうねりが高く、

今回も微速での航走 Co105°

前航海と同じ操業ポイント金華山の南東沖向け!

生産調整による週2航海で水揚げ後、

船は女川港にエンジンを停めて係留しており、

最近の朝晩の冷え込みで、

鉄鋼造りの船体も冷えていて船内は寒く、

寝室では毛布にくるまり寝ようとしますが、

出港前の夜は自宅で爆睡してくるせいもあり、

なかなか眠れない…!

2~3時間程航走してエンジンの熱で機関室内の温度が上がって、

やっと寝室も暖まりますが、今度は暑くなり毛布が邪魔になる…!

眠れない時は読書! 最近は 「月刊 アスキー ドットPC」

寝室に居ても船が旋回したりエンジンの回転数の変動で

漁労長による水温調査が始まった事が分かります。

今回も昼頃からでしたが、船はストップしない!

サンマの反応が無いのかな? 

とか考えながら体を休めていました。

15時30分スタンバイ、

17時から操業開始も1回の操業で南東に1時間程航走。

他船は10隻程と少ない!

僚船2隻を含め大型船5隻、他は小型船。

水温は16.1℃~16.5℃ サンマの灯付きが悪く、

群れも薄かったが22時頃に壺サンマにあたり連続操業。

計12回の操業で23時10分に終わり、帰途航走女川向け!

15日朝6時頃の入港予定。


さんま漁26 航海目!

2008年11月12日 | モバイル

11日朝8時30分、女川出港 Co105°

金華山の南東沖向け微速で航走!

昼頃から漁労長は上部ブリッチに構え潮境を調査。

13時20分漂泊!

N37°53, E142°17,付近。(女川港からは約50哩)

15時20分スタンバイ。

夕食後、漁労長が「ソナーにも魚探にも良い反応がある」と

マイク越しに言うなり、みんなが甲板に集まり、

大群操業の準備(氷をデッキに揚げ、氷艙を空ける)を始め、

16時45分から操業開始。

水温は14.3℃~13.8℃ に微妙に変わる…

揚網後、少しずつ前進、中立でサンマの動きに合わせて

半哩圏内を回るように連続操業6回、19時20分終わり!

凪が良く、久々の短時間操業。

20081111_002

すぐ近くにいた小型船も、ほぼ移動せずに連続操業しており

19時頃には付近に他船が多くなった。

この付近の潮境が一番魚群が濃かったようです!

微速で帰途航走女川向け、12日1時半頃の入港予定!