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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

秋刀魚漁18航海目!

2006年10月12日 | ブログ

11日、朝6時、女川港を出港!

出港、沖出しを利用して、

女川沿岸の島々を縫うように捜索しながらも

手がかりは無し!

宮古沖の漁場に向けて北上し

16時、漁場着、夕食後から調査を始めました。

見慣れない船がいましたので

18_006 ワンショット!

なにやら

トロール式の

調査船のようでした。

18時30分から操業開始!

22時30分、終わり!

操業を終えても秋刀魚の魚群が

船に付いており、僚船を、(友達が漁労長をしている)

我が船の漁労長が無線連絡で呼び、群れを預け、帰途!

気仙沼港向け。

12日、7時30分、気仙沼入港!

その後、友達も入港し

帰宅してから友達が家に寄り

しばしの会話。

もっぱら海難事故の話題となりました。

行方不明15人中、1遺体が発見、

収容されたという事です。

残る14人の手がかりは、まだつかめておらず

依然、沈痛な面持ちです。

そんな中、明日の入港からもう一度

48時間休漁が実施されます。

秋刀魚の魚価は、秋刀魚の南下に伴い

一気に下落!この先の漁に不安が募りますが、

身近な海難事故を教訓に、安全操業

安全航海を目指し、

この先も頑張るしかありませんね!


三陸沿岸まで!

2006年10月10日 | ブログ

東北の沿岸各地に多くの災害を

もたらした低気圧が去り、

東北の太平洋側の海水温の分布が

一気に変化し、低海水域の分枝の一部が

三陸沿岸まで張り出しを強めました!

昨夜の調査では南三陸の沿岸でも

サンマが見られました。

サンマ魚群の南下回遊が本格的に

三陸沿岸まで到達して主漁場を形成!

衛星水温図で今回の大時化の前後、

034ns_11010_1

10月6日と

10月10日を

比較して見ると、

はっきりわかると思います!


秋刀魚漁、再開、17航海目!

2006年10月10日 | ブログ

10月9日、18時30分

女川港出港、漁場向け!

岩手県の綾里崎沖から北上しながら調査。

10日、01時から釜石沖で操業開始!

夜明けまで操業し、約32トン漁獲で

帰途、女川港向け!

あの大時化がうそだったように

穏やかな海上の遭難現場海域では

巡視船が捜索中です。

9時15分、女川入港!水揚げ。

漁労長の「帰ってゆっくり休んで来て」!

の言葉で眠い目をこすりながら

帰宅の途につきました。

大時化、捜索、操業と続いた疲労を

自宅で束の間の休息!

当分の間、入港都度の24時間休漁の生産調整です。


捜索3日目!

2006年10月09日 | モバイル

10月9日、

夜明けから巡視船「くりこま」と宮城船団の僚船に、

近海鮪延縄漁船第27千代丸(遭難した船の兄弟船)、

空からは航空機による懸命な捜索にもかかわらず、

残念ながら行方不明の乗組員15人の

手掛かりになる物は見つからず、

日が暮れて僚船による捜索は打ち切り、

解散となり各船沖に向けました。

我々は一旦女川港に戻り、

氷を仕込み、漁場向け出港します。