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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

秋刀魚漁21航海目!

2006年10月19日 | ブログ

18日、船に到着して市場を見ると

親戚で我々の船の前船長が乗船している千葉県、

銚子港の船が接岸していたので久々に顔を出しました。

相変わらず元気そうで安心しながら独特のエールを掛け合い、

船に戻り朝7時20分、女川港を出港!

目指した漁場は、故郷、南三陸の緯度線上の沖約80哩!

やはり出港時は乗組員全員がここ数航海、

船橋サイドに並び、目を凝らしながら・・・!

18_011_215時30分、スタンバイ!

17時から調査、

18時30分、1回目の操業も

やはり魚体組成が悪く南へ調査を進めて行きました。

20時過ぎから操業が本格化、

魚体組成が1-5-4くらいの群れを連続操業。

22時、ついに大群を当て、23時、終わり。

秋刀魚漁船の船団を一番早く抜け、帰途航走!

次第に遠くなる漁火を見ながら漁師の醍醐味を感じ、

「魚価さえ良ければなぁ」と仲間とつぶやき、入浴の番を待つ。

昨夜は2番当直の為、1時間半ほどの睡眠で起こされ、

目薬を注しながらの当直でした。

入港予定時間は6時半頃、

4時に交替し少しでも眠ろうとしたが寝付けず、

それでも横になっただけでも若干安らげるのは

船上生活の慣れでしょう。

6時、入港前のスタンバイは網地島周辺、

先日の座礁、遭難現場とはすぐ目と鼻の先。

この日の朝女川港から出港した僚船、数隻も

我々と同じように島々を縫うように航走しており、

弟が乗る船も見えました!

6時20分女川入港、

入港前に追い抜かれた北海道、

根室船団の最新鋭船に次いで2番船。

水揚げを終えて帰宅の為、車に乗り込んだ時

数隻が入港してきました。

帰宅にかかる時間は約1時間半、

昼頃には「帰宅できそうだ」とか思いながらも

秋の爽やかな風に誘われ、少しだけ遠周り!

山里を通って、前の航海に帰宅する際、

船に忘れたデジカメをもって、しばしの撮影!

久しく更新していないHP(漁師アトムのアルバム)

「故郷の便り」用に!