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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【14航海目】!

2015年10月17日 | モバイル
10月13日、銚子港での水揚げ・氷の積み込みを終えて11時、出港!

この銚子港での水揚げで2つ目の目標をクリア。

沖よりのコース、うねりは高め、激しいローリング(横揺れ)を繰り返しながら

船は再度、公海向け…!

14日・15時30分S/B。

日没後、冷たい雨が降りだした…

寒気の影響で季節風が強まり、うねりも更に高まり、それに冷たい雨…

そんなコンデションの中、2回程操業も、僅かな漁獲、ほぼ調査航走に終わった…。

夜明けより漂泊。

…15日・真新しい機関日誌に日付けを記入。

新造船から3度目のサンマ漁

8冊目の機関日誌、冷凍日誌は6冊目、日々記入していく各日誌であるが、

ある意味、新しい船の歴史に携われる事を光栄に思いながら…

愛着感が強く、できる限り綺麗に残していきたいと考えている…。

…15時30分S/B。

まだ時折雨が滴るも、前夜のような冷たさはない…

日暮れの公海上、船上からぐるり水平線を見回すと、赤い漁り火が目を引く…

外国籍の大型サンマ漁船の大船団、ざっと数えただけでも60数隻…

外国籍の船団と日本のサンマ漁船が公海上で共にサンマを追う…!

赤い漁り火・漁灯は色が変わるタイプのLEDのようだ…

日本のサンマ漁船と違い、主に赤い光を使って操業している…

不思議ではあるが、何らかの理由や効果があるのだろう…。

尚、日本のサンマ漁船のような探照灯(ライト)は動いていない…

生鮮で運ぶ日本漁船と違って凍結が主力で、冷凍作業に人手が回るのだろう…

…日暮れ、17時頃に操業開始!

やや纏まった漁獲があったものの、その後は回数操業となった…。

時間の経過と共に風は弱まってきたが、さすがに公海上、うねりは残った…

夜明けまでの回数操業、やや纏まった漁獲で夜が明けた…

夜明けより西へ、16日・16時S/B。

船が向かう方向の水平線に夕日が隠れていく…



10月も中旬、16時40分頃の日没…

解禁当時から約2時間も早まった…

調査しながら陸よりに…

日没から2時間程が過ぎた頃からポツポツと跳ねるサンマが見え始めた…

19時過ぎ、ライトの探照先にサンマの群れが跳ねる…

漁灯の灯りにみるみる集まるサンマ…

付近に船がいないためか灯付きがいい!

緯度は、ついに40度以南、10月中旬である…!

土曜日の女川水揚げに間に合わせる為、時間はギリギリ…

3回操業、その3回目の揚網中、2隻の漁り火が近づいて来ている…

その操業の後、漁灯を仕舞い帰途航走!

船は、17日朝7時頃の女川入港予定。