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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【さんま漁・24 航海目】!

2014年11月07日 | モバイル
11月5日・19時過ぎに花咲入港。

6日・早朝3時30分から水揚げ開始!

水揚げ・氷の積み込みを終え朝7時・花咲出港、南下漁場向け…

台風20号の影響を考慮しながら…

16時・S/B。

操業できる時間は限られる…。

…釧路に水揚げして、出港してきた僚船2隻の漁り火が

遠く南西側にわずかに見えるが付近に他船はいない…

18時30分頃から凪良く操業開始!

あいかわらずさんまは深い…。

若干纏まった漁獲を3回程、その後東側に調査していき、

ほどなく操業再開、大群操業となった…!

嵐の前の静けさ だろうか、良い凪での連続操業…。

21時過ぎ頃から、いくぶんうねりがでてきた…

船の周りにはおびただしい数の海鳥…。

右舷側の海鳥があわただしく飛んだ…!

鯨が尾で海面を叩いている…

時化前に操業を終えて、少しでも早く、内地の沿岸沿いまで行きたい…

いつもにもまして漁撈長の急ぐ気持ちがよくわかる…!

乗組員各自、いつも以上にスピーディーに・前々と次の過程の用意をこなし、

22時、魚艙が一杯になり操業終わり!

後1時間早く終わりたかったようでしたが、ある程度は漁撈長の思惑に添った…。

漁灯を仕舞い、甲板を整理し、大急ぎで荒天準備。

南下帰途航走!

ブリッジでは、漁撈長が舵をもったまま、来るべき大時化に備えた…

日付けが変わった頃から、うねりを伴い風が強まった!!

夜明け前には、大時化となり、

折れる波の巡間に来る大波に併せてストップ・航走を繰り返す…!!

時折来る大きな白波は、僅かに灯した波見のLED漁灯の光で

まるで滝のように魅える…

朝7時頃までには、だいぶ陸中沿岸沿いまで近ずける…

これ以上、風が強まったら支えなければならないが…!

決して無茶な航走ではなく、波の見方を誤らず、陸中沿岸沿いまで…

朝7時30分頃にトドケ崎灯台を通過。

さすがに、山の下(沿岸沿い)までくると、うねりは低く、

風だけはまだまだ強いが、かなりほっとできるレベルの海…。

三陸沿岸沿いを西風強く南下中・12時過ぎに女川入港予定。