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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【サンマ漁5航海目】!

2010年08月27日 | モバイル

【サンマ漁5航海目】! ]

25日、水揚げの為の滞在時間は僅かだったのですが、

花咲港は暑かった‥。

9時花咲出港!

16時30分、スタンバイ時には良く晴れていたのですが、

日没と同時に霧がかかり始めた。

各船が漂泊していたポイントから離れ、

僚船と2隻で沖よりに調査 凪が良く、月夜であるが昨夜が満月‥

時折、霧の晴れ間からのぞく月‥

私がサンマ漁船に乗船した当時、

以前には月夜の晩は漁が休みだったと

年配の方に聞いた事があった…

その名残が48時間の定時休漁であるらしい…

月夜にはサンマが浮かないと云われていたのが、

ソナーの普及により月夜も闇夜も変わらず漁獲出来る。

近年、サンマ豊漁での生産調整によって

定時休漁の体系は変わった…

霧が濃くなったり、はれたりの海上をひたすら調査、

近年にない薄漁の中、サンマを追って…

集魚灯が、従来の「すずらん」、

または新鋭の「LED」 であっても

サンマの群れを見つけなければ、漁獲出来ない!

ほとんどのサンマ漁船にソナーが普及している今、

これほどの薄い漁はやはり珍しい…

夜明けまで6回程操業するも漁獲は僅かに終わった‥

26日、夜明けから陸よりに40哩程移動して漂泊。

夕刻18時から調査!

凪良く、夕焼け空がきれいである

漂泊中だった大船団が思い思いの方向に散らばり、

調査航走開始。

暗闇の海上、水平線沿いにサンマ漁船の漁り火が並ぶ‥

調査開始から3時間、視界が一気に遮られた!

またも濃霧…。

連日の濃霧に薄漁、

各船の漁労長方は何時もにも増して大変である…!

ほぼ夜通しの調査にもかかわらず、

ソナーにはっきりと映る大群は無く、

ライトの探照先と魚探が頼りの薄群れを

夜明け前に10回程操業。

僅かの漁獲に終わり、帰途航走、釧路向け!

8時半頃の入港予定。