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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【サンマ漁1航海目】!

2010年08月20日 | モバイル

【サンマ漁1航海目】!

8月15日朝4時、釧路出港!

東京海洋大学の先生と学生2人が乗船、

LED集魚灯のレポートである。

15日、日暮れから調査するも群れは見えず、

ライトを固定したまま沖へ…

夜が明けてからもさらに沖へ…

中型船が操業しているポイント向け。

16日、濃霧の中、日暮れから調査するも群れは薄く、

夜明け前に1回操業、おかずのみ…

大型船の解禁によって調査範囲が広がり、上向くのでは?

と期待されていた今年のサンマ漁だが、

前評判通り、サンマの群れは極めて薄い。

17日も濃霧の中、夜明けまで調査するも、

操業2回、おかずに終わる!

ジャミサンマ(稚魚)の群れが時折、航走中の船の傍、

集魚灯の明かりに跳ねる…

そのジャミサンマの群れも薄い。

思えば、私が初めてサンマ漁船に乗船した頃、

まだソナーが数隻にしか普及していなかった時代、

ソナーがない船は たしかこうであったと記憶しているが、

本当に久しい薄漁のスタートである…

18日、またも濃霧の中を調査。

N44°13.87'E153°04.81'付近で連続操業。

この時期にしては珍しく16.7℃と

例年になく海水温が高めの海域での漁

なんとか割合のいいサンマを漁獲、夜明けから陸よりに航走、

19日夕方からは花咲港に向けながらの調査航走‥

N43°14.37'E147°45.92'付近、霧もなく視界良好

小型船、中型船の漁り火が見える‥

レーダーには潮目なりに南北に並ぶ船が確認できる。

19.7℃、高めの海水温特有の灯付きの悪いサンマが

跳ねているが、群れは薄い…

20日朝6時30分、花咲入港後水揚げです。