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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

さんま漁獲量@~11月末!

2009年12月03日 | 水産関連

今朝、漁労長から電話をもらい久々に話ました!

現在の状態を聞かれ、伝えると

「なんとか働けるんじゃないか・・・」と笑いながら。。。

とてもじゃないが今の状態ではまだまだ無理である…。

午後には水揚げを終えて、久々の二晩休みで帰宅途中の

後輩二人が寄ってくれ、しばし談笑…

そして「全さんま」(社団法人・全国さんま漁業協会)から発表された

今シーズン11月末までの、さんま漁獲量集計27万3705トン

今シーズンの TAC(漁獲可能量)「455000トン」の約60%…

を伝えると、「12月末までの漁期間内では無理そう…」

「群れも魚体組成も終漁時期のサンマみたい…」との事。

TACの設定(増加)の影で、仮に漁獲枠まで達せず

漁を終えた場合、資源量が残ると錯覚しがちですが

それは漁獲可能量なのであって…

あくまでもそのシーズンの実際の漁獲量が現実なのです!

我々人間の都合に合わせて魚が回遊しているのではない!

魚の回遊量に合わせて人間が都合(漁)するのが望ましいのだ!

漁獲枠を増やす以前に魚価を安定させる取り組みを工夫するのが

今の時代の正しい手順だと私は個人的に思っている…。

団扇の風でしかありませんが…!