今日は今冬初積雪となりました。昼頃から降り出した雪は15時半ごろにはご覧の通り2cmぐらい積もっています。明日の朝は凍結するでしょうから、滑らないように気を付けなければ。
さて、昨年末ごろから片倉城跡公園と片倉つどいの森公園ので常緑のシダ類の探索をしていましたが。やっと纏まりましたのでご報告します。今回はそのうち6種類です。ただし、私の同定能力が不足していますので間違いがあればご指摘いただくようお願いいたします。
まず、ベニシダ(紅羊歯)です。ベニシダはオシダ科・属の常緑シダ植物で低山地の林下や路傍にごく普通にあるシダです。ここでも最も多くありました。
特徴は最下羽片の下側第1小羽片が第2小羽片より同等かそれ以下に短いことと、小羽片の辺縁には鋸歯があることです。
ベニシダのソーラス
次はヤマイタチシダ(山鼬羊歯)です。ヤマイタチシダはオシダ科・属の常緑シダ植物で山地の林下や林縁に多いシダです。特徴は最下羽片の下側第1小羽片が他の小羽片より長く無柄です。また小羽片の先端はほぼ全縁(鋸歯がない)です。よく似たオオイタチシダの下側第1小羽片は有柄で、小羽片の先端には細かい鋸歯があります。
ヤマイタチシダのソーラス
また、羽軸、小羽軸上には袋状鱗粉が多い。
次はヤブソテツ(薮蘇鉄)です。ヤブソテツはオシダ科ヤブソテツ属の常緑シダ植物で山地の林下や林縁に多い。葉の辺縁は波状で先端は鉤状に曲がり鋸歯があるのが特徴。
先端には鋸歯がある。
ヤブソテツのソーラス
次は、ヒロハヤブソテツ(広葉薮蘇鉄)です。ヒロハヤブソテツはオシダ科・ヤブソテツ属の常緑シダ植物でやや湿った林内や林縁に生えます。頂羽が大きく丸みを帯びた幅広い羽片が特徴です。
次はナガバヤブソテツ(長葉薮蘇鉄)です。ナガバヤブソテツはオシダ科ヤブソテツ属の常緑シダ植物でオニヤブソテツに近縁な種です。オニヤブソテツが海岸寄りに多いのに対し、やや内陸に生えることが多い。オニヤブソテツより羽片が細長く、右辺の全縁及び先端には鋸歯がない。
羽片に鋸歯がない
ナガバヤブソテツのソーラス
最後はリョウメンシダ(両面羊歯)だと思うのですが。リョウメンシダはオシダ科カナワラビ属の常緑シダ植物で山地や谷間の湿ったところに生える。葉の両面が同じ色をしているのが特徴でしばしば群生する。最下羽片の第1小羽片が最も長い。
第1小羽片は最長
これが裏面で表面と同じ色だと思うのですが。
これはシダではありませんがシダを探索しているときに思いがけず見つかりました。
ランヨウアオイの群落です。近くにもあちこちに行く株かありました。よく通るこんな場所にあるとは思いませんでしたが、下草が枯れる冬場だから見つかったのでしょう。
次回はシダ類の残り4種類の報告になります。
以上