4月28日。片倉城跡公園近辺を散策しました。
片倉城跡公園の林下では今ホウチャクソウが花盛りです。
そんな中、ササバギンランとエビネが咲いていました。
ササバギンラン(笹葉銀蘭):ラン科の多年草でギンランに似るが花序より葉が高い位置に来るか同じになる。ギンランは葉より花序が高くなる。距は同じように短く突出する。ここではギンランはまだ出ていないのにササバギンランは多数出ています。
エビネ(海老根):ラン科の多年草。他の草に隠れるようにひっそりと咲いています。
アミガサユリ(編笠百合:ユリ科の半つる性多年草)は果実になっていました。6枚の翼をもつ面白い形です。
タカオスミレ(高尾菫)は閉鎖花が結実した果実が弾け種子が見えていました。
レンプクソウ(連福草)は果実になっていました。頂花とその下に4個の側花がある花序の形のまま果実になっています。
そんな中に薮に隠れるようにしてカザグルマ(風車)が1輪咲いていました。もう一輪は開きかけです。キンポウゲ科のつる性落葉性多年草。花弁のように見える萼は普通8枚です。テッセンは6枚。
人家に咲いていた色は違いますが同じ仲間のクレマチスを挙げておきます。
樹木では
事務所の前のヒトツバタゴ(一つ葉タゴ)が満開です。モクセイ科の落葉高木で別名ナンジャモンジャ(ノキ)。雌雄異株で花冠が深く4裂する面白い花です。
ミズキ(水木)も満開です。ミズキ科の落葉高木。この木にはキアシドクガが大発生し丸裸になることがあります。
ハコネウツギ(箱根空木)はまだ早く1輪だけ咲いていました。咲き始めは白く次第に赤く色が変わる花です。また、丸い柱頭が花筒より少し前に突き出ているのが見えます。
ハンカチノキ(ミズキ科の落葉高木)の花はもう終盤で、2枚の大きな苞葉はハンカチのように真っ白になり、丸く固まっていた雄蕊はほとんどが取れてしまい子房が大きくなり始めていました。
ユスラウメ(山桜桃:バラ科の落葉低木)は小さな可愛い果実を付けています。6月頃赤く熟します。
帰り道の人家の垣根になっているカナメモチ(要黐:バラ科の落葉小高木)に珍しく花が咲いていました。垣根は常に刈り込まれるため花が咲くのは珍しい。
以上