今日はヤツシロランを求めて薮蚊に献血しながら柚木地区・鑓水地区の竹林巡りをしてきました。今年も両ヤツシロランを見ることが出来ました。両蘭とも他の蘭のように華やかさはないが渋く味がありなかなか見ごたえのある蘭です。
アキザキヤツシロランはラン科オニノヤガラ属の多年草で関東以西の竹林や杉林に生える腐生植物です。秋に咲くのと熊本県八代で発見されたため名付けられました。茎の高さは5cmぐらいで花はクロヤツシロランのように開かず半開きぐらいで終わります。なお、果実期には大きいのは30cmぐらいにもなりますので、探すなら果実期の方が見つけやすいです。
花の構造:上の写真の拡大です。
クロヤツシロラン(黒八代蘭)もラン科オニノヤガラ属の多年草で杉林や竹林に生える腐生植物です。1981年に新種として発表されましたがそれまではアキザキヤツシロランと混同されていました。こちらは茎の高さ2~3cmと低くしかも黒いため暗い杉林や竹林で見つけるのは容易ではありません。これも果実期には数10cmに伸びるため発見しやすい。アキザキヤツシロランとの違いはアキザキにはないがクロの唇弁には白い毛があるということです。また、アキザキの花は半開ですが、こちらの花は「平開」というぐらい花が開きます。今日撮影したのはまだ半開ですが。
次に、昨年撮影した写真から完全ではありませんが花の構造を記したものを挙げておきます。他の蘭と似た構造をしています。小さいですが唇弁の両脇に白い毛が見えます。
これもご参考ですが昨年撮影したクロヤツシロランの種子をはじき出した後の果実です。アキザキヤツシロランの果実も同じ形をしています。
行き帰りで見た花と蝶は
カラスノゴマ(烏の胡麻):アオイ科カラスノゴマ属の1年草で畑や道端に生える。
人家の鉢植えのカリガネソウ:昭和記念公園のこもれびの丘で見たことがあります。
ウラギンシジミのペア
ヤマトシジミ
以上
私も自宅に寄生しているのかな?
クロヤツシロランは一時絶滅危惧種だったようですが最近は外れているようですね。なぜなのでしょうか?
いずれにせよ薮蚊にやられても毎年果実も含めて見たい花です。