9月22日。明日から雨が続くというので連休で人出が多いと思ったが高尾山へ出かけました。ほぼ一か月ぶりの高尾山登山です。
案の定、駐車場はほぼ満車、1号路から高尾山山頂までは大変な人出。そのためコースは1号路~2号路~3号路~5号路~紅葉台南巻道~一丁平展望台~萩原作業道~日影沢~旧甲州街道~高尾山口と人気の少ないコースを選択しました。
まず、「TAKAO 599 MUSEUM」前の水田では水田雑草四羽ガラスの咲き揃いです。
タカサブロウ
コナギ
イボクサ
アゼムシロ
「蕎麦店つたや」の前に植えられているキレンゲショウマがやっと咲いていました。キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)はユキノシタ(アジサイ?)科キレンゲショウマ属の多年草でこの花は蕾の期間が非常に長い。レンゲショウマはキンポウゲ科で種類は異なる。
1号路では蛾のフクラスズメの幼虫が2匹いました。幼虫はイラクサ、カラムシ等イラクサ科の植物を食す。
カギバガ科オオカギバガ亜科の大形の蛾でオオカギバがじっと止まっていました。この蛾は日中も飛び、飛んでいる姿はモンシロチョウやスジグロシロチョウに似ています。
アカネが咲いていました。アカネ(茜)はアカネ科・属のつる性多年草で黒く熟す果実を付けます。この根から取れた染料から染めた色を茜色といいます。
ケーブル高尾山駅近くでキハギが咲いていました。キハギ(木萩)はマメ科ハギ属の落葉低木。
2号路でヤマホオズキは果実になっていました。
ついでに一丁平にあるイガホオズキの果実です。ヤマホオズキの方がホオズキの果実に似ていますね。
冨士道のエビネに果実がついていました。エビネの果実は初見です。
紅葉台南巻道ではオオバウマノスズクサに果実が出来ていました。こちらの方が大きいですがエビネの果実とよく似ていますね。
オオバウマノスズクサにはジャコウアゲハの幼虫がいました。
ツルニンジン(別名:ジイソブ)が咲いています。ジイソブは一丁平や萩原作業道にも咲いていました。
ジイソブとアオツヅラフジの果実
ツリガネニンジン
一丁平ではツルリンドウが咲いており、蕾もありました。そのうち花と赤い果実が同時に見られることがあるでしょう。
クルマアザミが何株か咲いています。クルマアザミ(車薊)はノハラアザミの頭花の下に苞葉が車状に付くものをいい、従来は変種とされていたが今はノハラアザミに含まれる。
一丁平北巻道でクサボタンが咲いていました。クサボタン(草牡丹)はキンポウゲ科センニンソウ属の半低木。名前は葉がボタンに似ているため名付けられた。茎の下部が木質化して冬も残るため名前は草だが多年草ではなく半低木とする。また、センニンソウの仲間なので白い毛が付いた種子ができる。忘れなければ冬季に撮影したい。
ノササゲ
萩原作業道でジャコウソウに出会いました。ジャコウソウ(麝香草)はシソ科ジャコウソウ属の多年草で茎や葉に麝香の香りがするというがどうでしょう?なお、日影沢にも咲いていました。
ウド(独活):ウコギ科タラノキ属の多年草で2~3mと高くなっても茎が柔らかくて役に立たないということを「ウドの大木」という。
オオヒナノウスツボ:まだ咲いており果実にもなっています。
フジウツギもまだ咲いており果実も出来ていました。
日影沢では
ツリフネソウの大群落:ホウジャクの仲間の蛾や虻が盛んに吸蜜していました。
ついでに旧甲州街道で見たヒメクロホウジャク
なお、下流にキツリフネも咲いていました。
野菊に吸蜜するシャクガ科ナミシャク亜科の蛾でシロオビクロナミシャク
テングチョウも吸蜜していました。
キャンプ場で
オオガンクビソウの花後です。
ミツバフウロもあちこちで咲いていました。ミツバフウロ(三葉風露)はフウロソウ科・属の多年草でゲンノショウコとそっくりです。しかし、ミツバフウロは茎や萼に腺毛がないので区別できます。
今日見たキノコ
名前が不明(モミジタケ(紅葉茸)と判明しました。読者のMさんからご教示いただきました。ありがとうございました。)
ヤマイグチか?
ホウキタケ
最後に遊歩道梅林に咲くヒガンバナ。
以上