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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 番外:国立昭和記念公園:ネモフィラ等

2024-05-03 15:28:33 | 花と昆虫

ネモフィラについては茨城県の国営ひたち海浜公園が有名で見に行きたいのですが、なかなか行きづらいので手近な昭和記念公園へネモフィラを見に行きました。ここは花の丘で昨年はシャーレーポピーが植えられていました。広々とした丘でなかなかの見ものです。

  

他にも花木園の牡丹

ブーケガーデンの花達:ポピー、ネモフィラ(インシグニスブルー、スノーストーム、マクラータ)等合計18品種。

ツマジロヒナギクにはアオスジアゲハが吸蜜していました。

こもれびの里のアヤメ

こもれびの里の池にはトンボたちが飛び交っていました。

憧れのギンヤンマとそのヤゴの抜け殻

 

シオカラトンボの雄

私の初見のヨツボシトンボ

こもれびの丘に咲いていた山野草

ムサシノキスゲ(武蔵野黄菅):ワスレグサ科の多年草。府中市の浅間山のものを移植したとのこと。

 

フタリシズカ(二人静):センリョウ科の多年草。

シロバナコバノタツナミ(白花の小葉の立浪):シソ科の多年草。

 

ギンランがここでも咲いていました。

アヤメ

南方系の蝶のアカボシゴマダラがいました。

ここで昨年はウスバシロチョウを沢山見たのですが今年は1頭も見られませんでした。残念。ここでもいなくなったのでしょうか?それとも出現時期が早くなったのか?

この蝶は氷河時代の生き残りといわれる通り寒地系の蝶です。私の幼少の頃、京都の北山の氷室や滋賀県の安曇川源流の梅の木辺りまで採集に行ったものです。八王子市の平地である片倉や柚木辺りにも昔は沢山飛んでいたのです最近は見ることができません。高尾山など産地へ出かけないと見られないのかな?

今日咲いていた樹木の花達。

オオデマリ(大手毬):レンプクソウ科の落葉低木。

ヤブデマリ(藪手毬):ガマズミ科の落葉低木~小高木。

ハクウンボク(白雲木):エゴノキ科の落葉高木。

スダジイ(ブナ科の常緑高木)

 

クスノキ(楠木):クスノキ科の常緑高木。

 

カラタネオガタマ(唐種招霊):中国原産でモクレン科の常緑小高木。花はバナナに似た強烈なにおいがするとのことで別名バナナツリーという。

以上


2024年 小宮公園:クチナシグサ(梔子草:ゴマノハグサ科の半寄生の越年草)、ツリバナ(吊花:ニシキギ科の落葉低木)等

2024-04-21 09:45:48 | 花と昆虫

4月20日。小宮公園を散策。

昨日、長沼公園では見つからなかったクチナシグサ(梔子草)があちこちで沢山咲いていました。

ゴマノハグサ科の半寄生の越年草または多年草です。萼片を付けた果実の形がクチナシに似ているため名付けられた。また、自分で葉を持って光合成をするが、笹の根に寄生して養分を得るという寄生の性質も持つという植物です。花は小さく背丈もひくいため見逃してしまいがちですが可愛い花です。

  

ここでもキンランが咲いていました。

ワダソウは僅かに名残の花が残っていました。

野草園に黄花のエビネが1株咲いていました。

「ひよどり沢」にはツクバトリカブトがよく保護されてあちこちで多くの葉を茂らせています。秋の花時が楽しみです。

樹々の花では

ツリバナ(吊花)が咲き始めていました。ニシキギ科の落葉低木で花や果実が長い柄を付けて下向きに吊り下がって付くため名付けられた。花は淡緑色の地味な目立たない花ですが、赤い果実は良く目立ち面白い形もしています。

 

同じような地味な花で赤い果実や紅葉の方が目立つニシキギ(錦木:ニシキギ科の落葉低木)も花を付けていました。

カマツカ(鎌柄:バラ科の落葉小高木)が「たんぽぽの小道」の裏に沢山生えていますが、白い花が咲き始めていました。こちらの果実も赤く熟します。材が硬くて折れにくいため鎌の柄として使われたことが名前の由来です。

 

また余談ですが、成虫の名前は分かりませんが尺取り虫(シャクガ科の蛾の幼虫)を見つけました。

 

歩くために、最初に背中を丸めて後方の体を前に引き寄せ、次に前方の体を前の伸ばして直線になる。この方法を繰り返す様を「尺を取る(寸法を測る:人が手の指を使って寸法を測る様子と似ている)」と見て尺取り虫と名付けたとのことです。

八王子駅前の桑の木通りに街路樹として植栽されているアカバナトチノキ(赤花マロニエ)が咲き始めていました。

以上


2024年 長沼公園方面:イチョウの雄花、キンラン(金蘭)等

2024-04-20 11:10:59 | 花と昆虫

4月19日。今日は黄砂のせいか奥多摩の山々が霞んで見えました。

長沼公園へ行く途中の石橋入緑地でキンラン(金蘭)が咲き始めていました。

 

ここでもフデリンドウ(筆竜胆)が咲いていました。

シャガ(射干:アヤメ科の多年草)も咲いています。

北野台わかば公園のイチョウに雄花が咲いていました。今日は雌花が見つかりませんでしたが、ご参考までに昔撮影した写真を挙げておきます。目立たない花で誰も目にとめませんが、当たり前のことですが実がなるからには花が咲くのですね。

 

ご参考:イチョウの雌花:葉に隠れて見難いが面白い花です。2012年5月7日撮影です。

住宅の庭木のモッコウバラ(木香薔薇)が黄色い綺麗な花を咲かせています。

長沼公園では

休耕田にゲンゲ(紫雲英:別名レンゲソウ。マメ科の越年草)が咲いていました。昔よく見た懐かしい花です。

 

水路で

アゲハチョウが吸水中です。

オランダガラシにツマグロヒョウモンの雌が吸蜜していました。今年の初見です。

コミスジも出現しました。

霧降の道のホタルカズラが咲いていました。例年より増えた感じです。

 

サイハイランはまだ葉が出ているだけです。

コバノガマズミ(小葉蒲染:ガマズミ科の落葉低木)が咲いていました。

 

野猿の尾根で

ジュウニヒトエにスジグロシロチョウが吸蜜していました。

越冬明けのヒオドシチョウ(緋縅蝶)も出現しました。翅がボロボロですね。

ヤマツツジが満開です。

新葉が真赤なモミジの1種がありました。

ここでもキンランが1株咲いていました。

アマドコロ(甘野老:キジカクシ科の多年草)も咲き始めています。ナルコユリに似ていますがアマドコロの茎には尖った角があるので分かります。

帰り道、ヤハズエンドウ(別名カラスノエンドウ)にアブラムシが群集し、それを食べに来たナナホシテントウがいるのをやっと見つけました。毎年見かける風景ですが、ナナホシテントウの幼虫が今日はいませんでした。

 

今日出会った蛾です。

フタホシシロエダシャク:開帳23~24mmの小さな枝尺で4~7月に出現します。小さいが白く綺麗な蛾です。

クロスジシャチホコ(黒筋鯱):シャチホコガ科の蛾で開帳50mmぐらい、5~9月出現。

ギンモンカギバ(銀紋鉤翅蛾):食草はヤマウルシ、ヌルデなど。翅の先が鉤状に尖っているのが特徴。

アツバの仲間だと思いますが名前は分かりません。ご存じの方教えてください。

以上

 


2024年 秋川丘陵・滝山公園:シハイスミレ(紫背菫)、アカネスミレ(茜菫) 等

2024-04-02 16:45:47 | 花と昆虫

毎年見ているシハイスミレの八王子市内での在処は秋川丘陵しか知らないので、今日は秋川丘陵を訪れ帰りに都立滝山公園も尋ねました。

上戸吹からは鶯が囀り、ミツバツツジや菜の花等が咲く田園風景の中を秋川丘陵へ向かいます。

ミツバツツジ(三つ葉躑躅):雄蕊が5~6本。よく似たトウゴクミツバツツジは雄蕊が10本。

  

道端にムラサキケマン(紫華鬘:ケシ科の越年草)が咲いていました。この草はウスバシロチョウの幼虫の食草なので季節にはきっとウスバシロチョウが舞っていることでしょう。

 

丘陵に出るとシハイスミレは今年も沢山咲いており丁度見ごろでした。

シハイスミレ(紫背菫):名前の通り葉の背後(裏)が紫色の小さなスミレです。

   

花の大きさ

葉の裏側の紫色が見えます。

スプリングエフェメラルの1種であるビロウードツリアブ(天鵞絨吊虻)とミヤマセセリ(深山挵:蝶の1種)の2種の昆虫がいました。

ビロードツリアブ:春先にだけ出現し、モフモフの身体でホバリングしながら吸蜜・吸水をします。

ミヤマセセリ:春先にだけ出現するセセリチョウで、雌の方が前翅先端の白い部分が大きく美しい。これは雄です。

ムラサキシジミ(紫小灰蝶)もいました。表面は綺麗な青紫色をしています。

これから都立滝山公園へ移ります。

中の丸址から多摩川方面を見る。この辺りのソメイヨシノはまだチラホラです。

中の丸址では6,7日の「桜まつり」の舞台や幟等の準備がすっかり整い、2本のソメイヨシノと1本のヤマザクラだけが満開になっています。

本丸址のヤマザクラも満開です。

公園の入り口あたりに珍しいユキヤブケマン(雪薮華鬘)が咲いていました。ケシ科の越年草であるムラサキケマンの白花品種で花弁の先まで白いものをいいます。花弁の先に赤紫色が残るものをシロヤブケマンといいます。

 

もうっ少し拡大しました。

多くのタチツボスミレが咲いている中に、アカネスミレ(茜菫)が咲いていました。花柄、萼、葉に毛が生えています。毛がないのをオカスミレ(丘菫)といいます。

 

ヤブレガサ(破れ傘:キク科の多年草)がその名前の元となった葉を出していました。

キジムシロ(雉筵:バラ科の多年草)が咲いていました。

クルマバッタ(車飛蝗)ではないかと思いますが、トノサマバッタの1種が飛び出しました。

純真学園バス停から帰宅です。

以上


2024年 小仏川~木下沢散策(その2/2):ツルネコノメ(蔓猫の目)、ササバエンゴサク(笹葉延胡索)等

2024-03-28 15:56:40 | 花と昆虫

前回の小仏川に続き木下沢の散策です。

木下沢梅林の傍で

ルリシジミがハコベ(繁縷)に吸蜜していました。

蝶ではこのほかテングチョウがあちこちで沢山飛んでいましたが、アカタテハとルリタテハを見ました。

アカタテハ

ルリタテハ

同じく木下沢梅林の傍でヒメウズ(姫烏頭:キンポウゲ科の多年草)が咲いています。小さい花は下向きに咲くので見難いのですが、白く長い萼片が中の黄色い花弁を隠しています。なかなか可愛い花です。

 

前回来たときはまだ蕾だったハシリドコロ(走り野老:ナス科の多年草で葉等に毒がある)が咲いていました。

 

ハナネコノメはあちこちで多くありましたが、もう終盤で赤い葯も全て落ちているのが多かった。

カンスゲ(寒菅)も咲いていました。カヤツリグサ科で常緑の多年草。花は先端に雄小穂を1個つけその下に雌小穂を数個付けます。この写真では雄小穂だけ見えます。

 

ヤマルリソウ(山瑠璃草)も咲いていましたが、まだ少ない。

 

スミレはタチツボスミレとナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)がほとんどで沢山咲いていました。

ナガバノスミレサイシン

その中に1株だけエイザンスミレ(叡山菫)が咲いていました。

ニリンソウも咲き始めていました。

ザリクボに入ると

ユリワサビ(百合山葵:アブラナ科の多年草)があちこちで咲いたいました。

 

ヨゴレネコノメソウ(汚れ猫の目草:ユキノシタ科の多年草)が咲いています。汚れの程度も種々ありそうです。この二つも色が少し違いますね。

 

毎年見に来ているツルネコノメ(蔓猫の目)が今年も咲いていました。

  

昨年初めて見つけたササバエンゴサク(笹葉延胡索:ヤマエンゴサクの1種)も咲いていました。ヤマエンゴサクの変位が多い葉のⅠ型で、細い線状楕円形のものです。最後の写真で苞がギザギザなのでヤマエンゴサクだと分かります。

  

最後に見かけた昆虫ですが名前が分かりませんが挙げておきます。多分アブ、ハチ、ハエの仲間だと思いますが。

以上