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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 片倉城跡公園近辺:アオテンマ(青天麻)が今年も咲いた。等

2024-05-22 10:18:17 | 花と昆虫

5月21日。今日も片倉城跡公園近辺のお散歩。

近くの雑木林の林下で今年もアオテンマ(青天麻:別名アオオニノヤガラ)が咲きました。一昨年から3年連続の開花です。ラン科の多年草で光合成を行わず、ナラタケ属の菌に寄生して養分を得る菌従属栄養植物のオニノヤガラ(鬼の矢柄)の品種です。茎が茶色で花だけが青いものとここのように茎まで青いものと2種あるようです。

今年はまだ1本だけですが、これから増える可能性があります。17日に来たときはまだ出ていなかったのに、わずかの間に1mぐらいにまでなっていました。

  

先日ご案内した片倉城跡公園で満開のセンダンを遠くから見るとこの通りです。

また、イイギリ(飯桐)の雄花が咲いていました。イイギリ科の落葉高木で雌雄異株です。名前は昔この葉で飯を包んだことから。ここには雄株しかないので果実は見られません。

 

菖蒲田ではこのハナショウブだけが咲いています。

クワ(桑)には果実が沢山生っていました。誰も食べる人がいないのか果実は下にも落ちて黒くなっています。

 

ハコネウツギ(箱根空木)の花には多くの虫たちが吸蜜していました。

クマバチ(熊蜂)

コアオハナムグリ(小青花潜)

テントウムシも種々来て葉に止まっていました。

ナナホシテントウ(七星天道)

ナミテントウ(並天道):最も普通にいるテントウムシで紋の変異が多い。

他にもこんな虫たちがいました。

ツチカメムシ(土亀虫):カメムシの仲間ですが地上に落ちた果実の汁を吸ったり、地中に潜って植物の根の汁を吸う。

ヨツモンカメノコハムシ(四紋亀の子葉虫):サツマイモの害虫として知られ、ヒルガオ、アサガオ等ヒルガオ科の葉も食べる。

片倉つどいの森公園の花壇にも多くの昆虫が吸蜜していました。

コアオハナムグリ

アカスジカメムシ(赤筋亀虫)

これはヒメリンゴカミキリ(姫林檎天牛)だと思うのですが翅の模様等違和感があり名前不明です。この仲間の同定は難しい。

ドクダミがあちこちで咲き始めました。これは花弁の数が6弁ですが5弁のドクダミを見るといいことがあるそうです。また探してみよう。

湯殿川ぞいでは

公園にあるユリノキの大木に花が沢山咲いていました。

あちこちにノアザミ(野薊)が咲いていましたが、その中に薄いピンクの花を付けたものがありました。

 

帰り道の人家で咲いていた花達です。

シラタマミズキ(白玉水木:ミズキ科の落葉低木)に似ていますがどうでしょうか?

 

コバノズイナ(小葉の隋菜):ユキノシタ科の落葉低木で紅葉が綺麗。

 

オリーブ:モクセイ科の落葉小高木。果実を見るのが楽しみです。

 

以上


2024年 小宮公園:クチナシグサ(梔子草)の果実、チョウジソウ(丁字草)等

2024-05-10 20:36:08 | 花と昆虫

5月10日。今日は小宮公園へ行ってきました。

お花畑にはポピーとムギナデシコが混植されていて大変綺麗でした。

クチナシグサ(梔子草:ハマウツボ科で半寄生の2年草)が果実になっていました。この名前は果実の形がアカネ科の常緑低木のクチナシ(梔子)の果実に似ているため名付けられた。

 

クチナシの蕾の写真(果実と似ている)ですがご参考までに挙げておきます。形が似ていますね。

追加:クチナシの果実の画像が見つかりましたので追加掲載します。

ひよどり沢にはチョウジソウ、ハナイカダ、ハンショウヅル、ツリバナ等が咲いていましたがサワフタギは残念ながら花を付けていませんでした。

チョウジソウ(丁字草):キョウチクトウ科の多年草で花を横から見た形が「丁」の字に似ているところから名付けられた。

 

ハナイカダ(花筏):ハナイカダ科の落葉低木で雌雄別株。これは雌株で雌花です。葉の中央に花が咲く姿を、葉を筏に花を船頭に見立てて名付けられた。この花以外はまだまだ小さな蕾で蕾すらないものが多かった。

 

草地広場には赤色のヤマボウシが咲いていましたが、ツルウメモドキの花は終盤で花弁が全て落ちていました。

赤色のヤマボウシ(山法師):ミズキ科の落葉高木。

 

ケヤキの小道にある3本のユーカリノキのうち南側の木の枝が強風のためか下に落ちていて蕾が付いていました。

北の方にあるユーカリノキの蕾は3月18日に撮影していますがこの蕾とは形が違います。ご参考までに挙げておきますが、ユーカリノキは種類が多いそうですからこの2本は別種なのでしょう。

野草見本園にムサシノキスゲがありました。先日行ってきた国営昭和記念公園にもありましたが、ここでも移植したのでしょうか。

なお、イチヤクソウもウメバチソウもまだ蕾でした。

今日の蝶

ルリタテハ

南方系のアカボシゴマダラ

帰り道の八王子駅前の桑の木通りで桑の木の代わりに植えられているベニバナトチノキ(別名マロニエ)が咲いていました。

自宅の前にこんな虫がいました。多分ナミテントウの蛹だと思います。

以上

 


2024年 長池公園:ジャケツイバラ(蛇結茨)、サワフタギ(沢蓋木)等

2024-05-08 15:53:53 | 花と昆虫

長池公園を散策しました。

ジャケツイバラ(蛇結茨)が見頃でした。マメ科の落葉つる性木本で、この時期山歩きをしているとこの木の黄色い花がよく目立ちます。花の形はいわゆるマメ科の花(蝶形花)とは違う形をしています。

  

中央園路にはお馴染みの花達が咲いています。

テイカカズラ(定家葛):キョウチクトウ科のつる性常緑木本。果実は二股になった長い袋果で白い毛が付いた種子を飛ばす。歌人の藤原定家の墓に生えていたという伝説があります。

 

コゴメウツギ(小米空木):バラ科の落葉低木で小さな白い花を小米に例えた。

 

ハンショウヅル(半鐘蔓):キンポウゲ科のつる性落葉性低木で花の形を半鐘に例えたもの。この果実も白い毛の付いた種子を飛ばす。

 

オオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草):ウマノスズクサ科のつる性多年草でジャコウアゲハの幼虫の食草として知られる。多く生えている高尾山では季節にはジャコウアゲハが産卵のため飛び交います。花の形は面白いが、果実は昔馬に付けた鈴に似ているという。

炭焼き小屋の近くにあるサワフタギ(沢蓋木:ハイノキ科の落葉低木)の花は終盤でした。

この木の葉を幼虫の食草とする蛾の1種、シロシタホタルガ(白下蛍蛾)の綺麗な模様をした幼虫がいました。なお、成虫はホタルガに似るが白帯の一が翅の中央寄りになることと後翅が白色であることで見分けられる。

昆虫ではあとトホシテントウとアトボシハムシがいました。

トホシテントウ(十星天道):大きな十個の紋を持つ。カラスウリ類の葉を食べる。

アトボシハムシ(後星葉虫):大きな三つの紋を持つ小さなハムシ。前の一つの紋は不明瞭なものもある。アマチャヅル、カラスウリなどの葉を食べる。

雑木林にはヤマツツジが満開でした。

築池の土手にはニワゼキショウが多く咲いていましたが、ヤセウツボ(ハマウツボ科の寄生植物)が林立していました。

自然館の近くで

ヒメウツギの咲き残り

咲くのがすこし早いと思うのですがサラサウツギの咲き始め

以上


2024年 絹の道~上柚木~中山地区散歩:ヤセウツボ(痩靫)、コンニャク(蒟蒻)等

2024-05-05 16:13:02 | 花と昆虫

絹の道では

ヒメコウゾに果実が出来ていました。この果実は食べられるが美味しくないそうです。

 

ホウノキに咲いている花は終盤のものが多い。

ギンリョウソウはまだ咲いていました。

今年は見られないかと思っていた絹の道の芝地のコケリンドウがわずかに残っていて咲いていました。

なお、中山地区でコケリンドウはまだ咲いていましたが、終盤になり大分背が高くなっていました。

草地では絹の道や中山地区のあちこちでヤセウツボ(痩靫)が顔を出し始めていました。ハマウツボ科のマメ科やキク科などの植物、特にシロツメクサに寄生する寄生植物。地中海地方原産の帰化植物で1年草。

 

ニワゼキショウ(庭石菖)の白花や赤花もあちこちで咲いていました。北アメリカ原産の帰化植物でアヤメ科の1年草。

  

中山地区では

今年もコンニャク(蒟蒻)が多く咲いていました。コンニャクはサトイモ科の多年草で5~6年以上経過しないと花を付けない。ここはいまは草木が茂っているが、昔はコンニャク畑だったのがそのまま放棄されたのではないでしょうか。また、コンニャクにこんな変わった花が咲くとは知らない人が多いのではないでしょうか?

  

ノアザミ(野薊)が群生しているところがありました。キク科の多年草で春~夏に花を咲かせるアザミの1種。

 

ブタクサ(豚草)も咲いていました。キク科の1年草。

あちこちでオオイヌノフグリが咲いていますが、花も終盤で背丈が随分伸びて果実を付けていました。

今日出会った蝶・蛾は

ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇の目):小型(前翅長18~24mm)のジャノメチョウ亜科の蝶。草の上等をフワフワと飛ぶがなかなか止まらない。

ツマグロヒョウモンの雌:スミレの類に産卵するので幼虫から蛹まで観察しやすい。

オナガアゲハ:後翅の尾状突起が長い。

クロヒカゲ(黒日影):ジャノメチョウ亜科の蝶で前翅長23~33mmぐらい。暗い所を好み林内や山道をふらふらと飛び人をあまり恐れない。

ウスギヌカギバ(薄絹鉤翅蛾):カギバガ亜科の蛾で模様が面白い。

以上

 

 


2024年 片倉城跡公園近辺:オトシブミの揺籃、キショウブ(黄菖蒲)等

2024-05-04 20:08:57 | 花と昆虫

昨日、昭和記念公園でハクウンボクが咲いていましたが、片倉城跡公園へ行く途中の公園でも咲いていました。花の咲く様子が白雲の様だとのことで名付けられたとおり白い綺麗な花です。

 

片倉城跡公園では

湿地でキショウブ(黄菖蒲)がだいぶ咲いていました。ヨーロッパ原産でアヤメ科の多年草。明治時代に観賞用として導入された。

 

湿地の奥にタニウツギ(谷空木:スイカズラ科の落葉低木)が咲いていました。

 

林下では

オカタツナミソウ(丘立浪草)が少しですが咲き始めていました。シソ科の多年草で花の咲く様子を波頭に見立てたもので丘に咲くということ。

エゴノキにオトシブミの揺籃(落とし文)が出来ていました。エゴツルクビオトシブミ(エゴ鶴首落とし文)という昆虫が葉を巻いてその中に卵を産み付けたものです。落とし文とは、昔、巻紙の手紙(恋文や人目をはばかる手紙)を渡したい人の近くにわざと落として拾わせる置手紙のこと。この揺籃が地面に落ちたものをその巻き手紙になぞらえたもの。

 

ご参考までにエゴツルクビオトシブミの雌かヒメクロオトシブミの何方か分かりませんが挙げておきます。オトシブミとはこんな昆虫です。

今日出会った昆虫は(はっきりしない同定が多く申し訳ありません)

ヒメシャクの1種。この仲間は同定が難しい。名前の通り小さな尺蛾です。

フタテンオエダシャク:オエダシャクはエダシャクの仲間で後翅の先が尖っているのが特徴。

シオヤトンボの雄

ホンサナエの雌。中型のサナエトンボ。ここは近くに池があるとはいえ生息地ではない丘陵地ですから同定違いかもしれません。違っていればご指摘ください。

ヒメアカホシテントウ:これももしかするとナミテントウかもしれません。違っていればご指摘ください。

ダイミョウセセリ

帰路ナツミカン?の花が咲いていました。ミカンの花が咲く季節です。我が家ではヒメユズの花が咲いています。

以上