毎年見ているシハイスミレの八王子市内での在処は秋川丘陵しか知らないので、今日は秋川丘陵を訪れ帰りに都立滝山公園も尋ねました。
上戸吹からは鶯が囀り、ミツバツツジや菜の花等が咲く田園風景の中を秋川丘陵へ向かいます。
ミツバツツジ(三つ葉躑躅):雄蕊が5~6本。よく似たトウゴクミツバツツジは雄蕊が10本。
道端にムラサキケマン(紫華鬘:ケシ科の越年草)が咲いていました。この草はウスバシロチョウの幼虫の食草なので季節にはきっとウスバシロチョウが舞っていることでしょう。
丘陵に出るとシハイスミレは今年も沢山咲いており丁度見ごろでした。
シハイスミレ(紫背菫):名前の通り葉の背後(裏)が紫色の小さなスミレです。
花の大きさ
葉の裏側の紫色が見えます。
スプリングエフェメラルの1種であるビロウードツリアブ(天鵞絨吊虻)とミヤマセセリ(深山挵:蝶の1種)の2種の昆虫がいました。
ビロードツリアブ:春先にだけ出現し、モフモフの身体でホバリングしながら吸蜜・吸水をします。
ミヤマセセリ:春先にだけ出現するセセリチョウで、雌の方が前翅先端の白い部分が大きく美しい。これは雄です。
ムラサキシジミ(紫小灰蝶)もいました。表面は綺麗な青紫色をしています。
これから都立滝山公園へ移ります。
中の丸址から多摩川方面を見る。この辺りのソメイヨシノはまだチラホラです。
中の丸址では6,7日の「桜まつり」の舞台や幟等の準備がすっかり整い、2本のソメイヨシノと1本のヤマザクラだけが満開になっています。
本丸址のヤマザクラも満開です。
公園の入り口あたりに珍しいユキヤブケマン(雪薮華鬘)が咲いていました。ケシ科の越年草であるムラサキケマンの白花品種で花弁の先まで白いものをいいます。花弁の先に赤紫色が残るものをシロヤブケマンといいます。
もうっ少し拡大しました。
多くのタチツボスミレが咲いている中に、アカネスミレ(茜菫)が咲いていました。花柄、萼、葉に毛が生えています。毛がないのをオカスミレ(丘菫)といいます。
ヤブレガサ(破れ傘:キク科の多年草)がその名前の元となった葉を出していました。
キジムシロ(雉筵:バラ科の多年草)が咲いていました。
クルマバッタ(車飛蝗)ではないかと思いますが、トノサマバッタの1種が飛び出しました。
純真学園バス停から帰宅です。
以上
ユキヤブケマンがあるなら早速行こうと写真見させていただきましたが。
私はユキヤブケマンは「花弁の先端まで白いもの」と理解していました。
この花は花弁の先端まで白く、紫色は花の内側に残っているのでユキヤブケマンとしました。
そうではなく紫色が少しでも残っていればシロヤブケマンすか?ご教示ください。