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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 片倉城跡公園近辺:オモダカ(面高)、ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)等

2024-08-07 15:25:50 | 花と昆虫

今日も暑いが、熱中症アラートが出なかったので久し振りで片倉城跡公園近辺を歩きました。

片倉城跡公園、片倉つどいの森公園で出会ったトンボはシオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ギンヤンマ、ハグロトンボ、ミヤマアカネ、マユタテアカネです。

ハグロトンボ:水辺や林下の薄暗い場所に多い。

マユタテアカネ(眉立茜):翅の先に黒斑がある雌です。顔に眉のような黒斑が2個あるので分かります。

ミヤマアカネ(深山茜):翅に黒帯があるので分かります。

ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉):今の時期、芝生広場や畑地で一日中飛んでいて止まることがありません。夜は草木に止まって休みます。わたしのコンデジでは撮影できないので、過去にたまたま止まっているところを撮った写真を挙げておきます。

ご参考:ウスバキトンボ

水田でたまたま出会ったイトトンボです。アオモンイトトンボの雌だと思うのですが。

湯殿川沿いには

マルバルコウソウ(丸葉縷紅草:ヒルガオ科のつる性1年草)が1輪だけ咲いていました。そのうちに沢山咲くでしょう。

可哀そうな名前ですが意外に綺麗な花、ヘクソカズラ(屁糞葛)も咲いています。

ウマノスズクサがこんなに咲き残っているのは初めてのことです。いつもならジャコウアゲハの幼虫に食べ尽くされるのですが、今年はどういう訳かジャコウアゲハが産卵せずにこんなことになりました。なお、果実はまだ見当たりません。

 

ガガイモもまだ沢山咲いています。しかし、恒例の草刈りが下流から風原橋まで来ていますのでこれらの花々は全て刈り取られることでしょう。

水田では

オモダカ(面高)が咲いていました。オモダカ科の多年草で抽水~湿生植物の水田雑草。クワイはオモダカを栽培改良されたもの。矢尻型の葉を人の面に見立てたものとのことですが。

 

側に大きな同じような葉の植物がありましたが、これはクワイでしょうか花を見たことがありません。

タケトアゼナ(タケト畔菜)も咲いていました。北アメリカ原産の帰化植物でアゼナ科の1年草の水田雑草。よく似たアメリカアゼナは葉の根元が軸状に細いが、タケトアゼナの葉の基部は茎を包むように丸い。

 

同じ水田雑草のコナギ(小水葱)は葉が多く出ていますがまだ蕾すらありません。

以上


2024年 片倉城跡公園近辺:ウバユリ(姥百合)、ガガイモ(蘿摩)等

2024-08-01 17:33:58 | 花と昆虫

久し振りで熱中症アラートが出なかったので片倉城跡公園近辺のお散歩に出かけました。

片倉城跡公園ではヤマユリが咲き終わり、その代わりにウバユリ(姥百合)が咲き始めていました。ユリ科の多年草。名前は花が咲くころには葉(歯)がないからということですが、実際は根元に葉が残っている。

他に咲いていたのは既にご報告済みの花達ですが

コケオトギリ(苔弟切):あちこちに沢山咲いています。

オトギリソウ(弟切草):まだ咲き残っていました。コケオトギリと同じ仲間。

 

キツネノカミソリ(狐の剃刀):いつもの年なら一面オレンジ色になるのですが、今年は草刈りのせいか下草が伸びていてキツネノカミソリが隠れてしまい多く咲いているようには見えません。

 

シュロソウ(棕櫚)も花数が増えていました。

コナスビ(小茄子)があちこちにありましたが、1カ所に花と果実が同時に見られました。共に葉の下に隠れるように付いているので上を向けて撮影しています。果実は茄子というよりもミニミニトマトのようです。今は緑色ですが熟すと色はどうなるのでしょう。

 

センボンヤリ(千本槍)の閉鎖花がありました。春に白い花を付けますが、夏から秋には閉鎖花を付け花を開かずに果実が出来ます。

 

ご参考までに次の写真は陣馬山麓で撮影したセンボンヤリの閉鎖花の写真ですが、これだけ多くあればセンボンヤリ(千本槍)と言ってもいいでしょう。また、千本槍とは閉鎖花から茶色い毛が付いた丸い果実が出来たものが毛槍に似ていることがその本来の由来です。

メハジキ(目弾)やヒオウギ(緋扇)、シギンカラマツ(紫銀唐松)もまだ咲いています。

メハジキ

ヒオウギ

ヤブミョウガ(藪茗荷)は果実になっていました。

ヌルデ(白膠木:ウルシ科落葉小高木)の葉はヌルデフシダニが作る虫えい:ヌルデボケフシが出来て多くの小さな瘤が出ています。

湿地では

ハネナガイナゴ(翅長稲子)が発生してヒメガマ等に止まっていました。

コバギボウシ(小葉擬宝珠)が最盛期です。

 

コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓)もまだ咲いていました。果実が結実すればいいのですが。花の直径は10mmぐらいです。

湯殿川の縁にはガガイモ(蘿摩)が繁殖して多くの花を付けていました。この花は間もなく始まる草刈りまでの命です。草刈りがなければ大きな果実が出来るのに残念です。

  

多くのアリが花に吸蜜していました。

今日もアカボシゴマダラ(赤星胡麻斑)に出会いました。

帰り道の墓地にあるオオモクゲンジに若い果実が出来ていました。(訂正:この花はオオモクゲンジによく似ていますがモクゲンジの間違いです。お詫びして訂正いたします。由木の住人様からご指摘いただきましたので御礼申し上げます。遠目でしか見れないので葉の違い等違いの詳細調べられませんが、モクゲンジの花期は6~8月でオオモクゲンジの花期は9~10月頃と明らかに違います。)

ご参考までに6月29日に咲いていた花を添付しておきます。

以上

 


2024年 東京薬科大学薬用植物園:オオボウシバナ(大帽子花)、イトヒメハギ(糸姫萩)等

2024-07-25 15:44:37 | 花と昆虫

いつもなら京王平山城址公園駅から歩いていくのですが、暑いのでバスで行きました。

この植物園はいつ行っても何か花が咲いていて楽しい所です。

お馴染み夏の花のオニユリ、ハマオモトが出迎えてくれました。

オニユリ(鬼百合)

ハマオモト(浜万年青):ヒガンバナ科の多年草で別名ハマユウ(浜木綿)。海岸に育つ。

咲いていた花全てはご紹介できませんが、主な花をご紹介します。

ベラドンナ(イタリア語で美しい淑女、貴婦人):ナス科の多年草。根を薬用に使用し鎮痛、鎮痙、散瞳の効能有。果実は丸い茄子のよう。

チョウマメ(蝶豆):マメ科の多年草で熱帯・亜熱帯地方原産。耐寒性が低く日本では観賞用として1年草。薬効は新鮮な葉を使用し腫れ止め、利尿、嘔吐。

ルリヤナギ(瑠璃柳):ナス科の常緑小低木で南アメリカ原産の栽培種。

ブラシノキ(ブラシの木):フトモモ科の常緑低木~高木でオーストラリア原産。

ハブソウ(波布草):マメ科の1年草でアメリカ大陸原産。民間薬としてハブ茶の茶剤に利用される。新しい分類ではオオバハブソウと同種とされる。

タバコ(煙草):ナス科タバコ亜科で熱帯地方原産の多年草。日本での栽培種では1年草。

 

キレンゲショウマ(黄蓮華升麻):アジサイ科の多年草。レンゲショウマはキンポウゲ科。高尾の蕎麦屋さんの前庭にも植えられて咲いています。

 

カワラナデシコ(河原撫子):ナデシコ科の多年草。秋の七草の一つで別名はナデシコ、ヤマトナデシコ。

オオボウシバナ(大帽子花):中国原産でツユクサ科の1年草。ツユクサの栽培変種。通称アオバナ。花弁は京友禅の下絵の染料となる青花紙の原料として使用される。ツユクサと同じく花弁は2枚。

 

オオバナイトタヌキモ(大花糸狸藻):東南アジア、オーストラリア等の原産でタヌキモ科の多年草の食虫植物。水中に袋のような捕虫嚢を持ちミジンコなどを捕える。長池公園で保護されているイヌタヌキモの仲間。

  

イトヒメハギ(糸姫萩):中国北部原産でヒメハギ科の多年草。花弁のように見えるのは萼片で、その内側に小さな白い花弁が2枚と先が房状になった花弁とがある。根は生薬になり去痰、鎮静、強壮等の効能有。

 

シナアブラギリ(トウダイグサ科の落葉高木)の果実が大きくなっていました。

今日出会った昆虫は

ウラギンシジミの雌(翅の内側が白い。雄は赤い)

行き帰りのクヌギの樹液でアカボシゴマダラ

同じくカナブン

ムナグロツヤハムシではないかと思いますが

セミは多かった。ニイニイゼミと多くのアブラゼミ、それにヒグラシも多かった。

アブラゼミにニイニイゼミがくっ付いて一緒に動いていましたが間もなく別々に別れました。どうしてそんなことになったのかな?

ヒグラシ

以上


2024年 片倉城跡公園:ミョウガ(茗荷)、キシタバ(黄下翅:蛾の1種)等

2024-07-23 14:27:16 | 花と昆虫

昨日は八王子市の最高気温が38℃だったが、今日も暑く予想最高気温は36℃です。今日も片倉城跡公園の散策です。

ミョウガ(茗荷)の花が咲いていました。ショウガ科の多年草で食用とするのは焦げ茶色をした花穂(蕾の塊)です。そこから次々に花が出て咲き1日で萎みます。花は真っ白で綺麗ですが面白い形をしています。

ミョウガの花穂:開きかけでいくつかの蕾が見えています。

ミョウガの蕾:花穂の先から明日咲く花の蕾が出ているのが見えます。

ミョウガの花:1枚目の写真の花の下に昨日咲いた花が萎れているのが見え、2枚目の写真の花の右下方に明日咲く花の尖った白い蕾が見えます。

 

他にはコケオトギリ(苔弟切)やトンボソウ、コナスビ、コバギボウシ等もまだ咲いています。

トンボソウ(蜻蛉草)の全姿:高さ20cmぐらいでしょうか。

コナスビ(小茄子):葉の下方に隠れるように咲きますので見つけ難い。

ウワミズザクラ(上溝桜)の真っ赤に熟した果実が1個残っていました。

センボンヤリ(千本槍:キク科の多年草)の春型の花から出来た果実がありました。秋型の花径も林立しており開花(9~11月)が楽しみです。

クヌギの幹にキシタバ(黄下翅蛾)が止まっていました。後翅に黄色の斑紋があるヤガ科シタバガ亜科の大型の蛾です。この個体は色が少し薄いですが大きさは開張50~70mmあります。なおピンボケですが飛び立った写真(後翅の黄色が見える)を挙げておきます。

 

我が家の近くでショウリョウバッタの雌に出会いました。雄は体長5cmぐらいと小さいですが、雌は体長9cmぐらい長い足を伸ばせば14~18cmにもなる日本最大級のバッタです。

以上

 


2024年 片倉城跡公園:シュロソウ(棕櫚草)、ソバナ(杣菜)等

2024-07-20 15:41:43 | 花と昆虫

今日も猛烈に暑いので近くの片倉城跡公園を散策です。

相変わらずヤマユリが多く咲いており良い香りを漂わせています。

シギンカラマツやキツネノカミソリの花数がだいぶ増えてきました。

シギンカラマツ

 

キツネノカミソリ:いずれはもっと増えて奥の沢では一面オレンジ色に染まるようになります。

ヒオウギは今日は4輪咲いていました。

この公園の林下には多くのシュロソウ(棕櫚草)が生えていますが、そのうち1株に花が付きました。これからどんどん咲くでしょう。シュロソウ科の多年草で太い根茎を持ち毒があるのでご注意。

シュロソウの全姿

シュロソウの花

 

ソバナ(杣菜)が一株咲いていました。キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。名前は山に生える菜の意味。よく似たツリガネニンジンは花が輪生するが、ソバナは一つづつ花が付く。また萼裂片はソバナの方が太い。

  

湿地にコバギボウシ(小葉擬宝珠)が咲いていました。キジカクシ科ギボウシ属の多年草。今年は花数が随分少なくなりました。草刈りの時期にもよるのでしょうか?

本丸広場の近くにメハジキ(目弾き)が数本咲いていました。ここにあるとは知りませんでした。これも草刈りの具合でしょうか?それとも毎年見逃していたのでしょうか。先日長池公園で見かけた花です。

今日出会った蝶は南方系のアカボシゴマダラとコチャバネセセリです。

アカボシゴマダラ:少し小型なので夏型の雄だと思います。春型には赤い星がなく夏型には赤い星がありますが、この赤い星がある夏型の方が綺麗です。

コチャバネセセリがヒヨドリグサに吸蜜していました。

暗い林下でハグロトンボが飛んでいました。

ここにもシオヤアブがいましたがこれは腹部の先に白い毛がないので雌です。

なお、カザグルマの若い果実が1個ありました。白い毛が付いた種子が出て来るのが楽しみです。

以上