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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2025年 片倉城跡公園:ヤマボウシ(山法師)の冬芽 等

2025-02-03 16:07:14 | 花・昆虫・野鳥

今日も片倉城跡公園を散策。

ヤマボウシ(山法師:ミズキ科・属の落葉高木)の花芽(冬芽)が膨らみ芽鱗が取れかけています。大きく丸い冬芽が花芽で小さく細長いのが葉芽です。冬芽は芽鱗で2枚の芽鱗に包まれています。葉痕は三日月形~V字形で維管束痕は1個。

 

片倉城跡公園上の広場でヒヨドリの十数羽の群れが地上で採餌していました。この鳥が渡りの時以外にこんなに多く群れるのは珍しいのではないでしょうか?

ヤマガラも梅の木の枝で両足の間に木の実のようなものをしっかり押さえて食べていました。割と人懐っこく、ヒマワリ等の餌を与えると人の手の上で食べることもあります。また、昔、夜店等で御神籤を引くよう飼いならされたヤマガラを見ました。

 

ここにもモズがいましたが、猛禽類に似合わず可愛い顔をしています。

大木の幹に綺麗な緑色のカメムシがいました。ツヤアオカメムシ(艶青亀虫)でもともと南方系だったのが温暖化で関東地方でも見られるようになった。成虫で越冬するためこのように冬場でも見られる。

林下の雑木の倒木に真っ赤なキノコが目立って見えました。1年を通して広葉樹の枯れ木に発生するヒイロタケ(緋色茸:タマチョレイタケ科シュタケ属のキノコ)と判定しましたが間違っていれば教えてください。

 

以上


2025年 片倉城跡公園近辺:冬尺蛾2種、冬芽5種 等

2025-01-20 15:39:50 | 花・昆虫・野鳥

片倉城跡公園の住吉神社で冬尺蛾の雄2種に出会いました。いずれもシャクガ科フユシャク亜科の蛾です。大きさは開張20~30mm(前翅長でいうと10~15mmぐらい)と小さくしかも薄茶色ですから保護色に近く見つけ難い。今冬既に出会った冬尺蛾はシャクガ科エダシャク亜科のクロスジフユエダシャクだけです。

ウスモンフユシャク

ウスバフユシャク:クロテンフユシャクに似ています。ウスバフユシャクは外横線がほぼ直線ですが、クロテンフユシャクのそれは先の方で直角に近く曲がる。

この冬場にクモがいました。エビグモ科のシャコグモです。今日の暖かさで出てきたのでしょうか。この写真では見難いですが、腹部に2対の黒点があるのが特徴です。スジシャコグモは黒点が1対。

湯殿川にいたセグロセキレイとハクセキレイです。よく間違われますが目の腺から下(頬の部分)がセグロセキレイは黒色でハクセキレイは白色です。また、体色はセグロセキレイの方が黒さが強い。それとキセキレイを合わせた3者の力関係は、セグロセキレイが一番強く、キセキレイが一番弱い。また、ハクセキレイは水辺だけでなく畑地や市街地にまで現れます。

セグロセキレイ

ハクセキレイ

1月22日に同じ姿勢で写真が撮れましたので追加しました。この方が違いがよく分かります。

サクラの冬芽2種です。

カワヅザクラ:まだ咲きそうにないですね。麟芽で葉痕は半円形。維管束痕は3個。

オオシマザクラ:カワヅザクラと同じで麟芽、葉痕は半円形で維管束痕は3個。

片倉つどいの森公園にあったアワブキ(泡吹:アワブキ科・属の落葉高木):裸芽で褐色の伏毛に覆われる。頂芽は1cmぐらいで複数の裸芽からなるのが面白い。葉痕は半円形で維管束痕は8個ぐらい。

  

片倉城跡公園で1本しか見つからないキハダ(ミカン科キハダ属の落葉高木)の冬芽:冬芽はハクウンボクなどと同じ葉柄内芽。太い葉柄の中に含まれていて秋に葉が落ちると冬芽が見える。麟芽で芽鱗は2個。葉痕はU字型~馬蹄形で冬芽を囲んでいる。維管束痕は3グループ。

 

片倉城跡公園の湿地にある大木で高いので望遠でしか撮影できませんがハンノキではないかと思います。ただ雄花序が下垂していないので確信できません。ご存じの方教えてください。

以上

 


2025年 片倉城跡公園近辺:ロウバイ(蠟梅)、チャバネフユエダシャク(茶翅冬枝尺:冬尺蛾)等

2025-01-10 12:29:52 | 花・昆虫・野鳥

1月9日。片倉城跡公園へ行く途中の人家でロウバイ(蝋梅)が咲いていました。ソシンロウバイ(素心蝋梅:ロウバイ科・属の落葉低木)という種類で原産は中国のロウバイの栽培品種。半透明で透き通るような花弁が特徴。

 

片倉城跡公園の住吉神社にいた冬尺蛾の1種:チャバネフユエダシャク(茶翅冬枝尺)の雄です。

ご参考までにその雌を挙げておきますが、翅が退化してありません。また、このように目立つ模様をなぜ持っているのか不思議です。鳥の糞の擬態でしょうか?

湯殿川で見かけた鳥の目の色をご覧ください。青(緑)、黄、赤と信号の色のようですね。真ん丸の可愛い目をした鳥もいますが、このような目の色を見るのも面白い。

緑色or青色の目をしたカワウ

黄色の目をしたダイサギ

赤い目をしたオオバン

以上


2024年 長池公園:ソシンロウバイ(素心蠟梅)が咲いた、トモエガモ(巴鴨)等

2024-12-21 15:39:39 | 花・昆虫・野鳥

長池公園を訪問。

自然館の近くのイロハモミジの紅葉がとてもきれい。

築池にはマガモとトモエガモが来ていた。トモエガモ(巴鴨)は最近日本への渡来数が増加しているとのこと。

マガモの雄と雌

 

トモエガモ2羽は最初マガモと共に頭を羽の中に隠してお休み中でしたが、帰りがけに1羽目覚めたのでパチリ。雄が4羽来ているようですが、雌は来ていない。もっと飛来数が増えるといいのですが。

 

中央園路のキジョランにアサギマダラの幼虫が1匹だけいました。見つかったのはラッキーです。葉についた丸い穴は幼虫が食べた跡(食痕)です。2枚目は幼虫がまだ小さいので拡大しました。

 

植物では

ソシンロウバイ(素心蠟梅:ロウバイ科・属の落葉低木)が咲いていました。12月18日開花とのことでした。

 

果実がまだついています。

キブシ(木五倍子:キブシ科・属の落葉低木)に花序ができていましたが、そのうちの1輪だけ狂い咲きです。

 

クロヤツシロラン(黒八代蘭)の果実ですが、長沼公園にあるものはまだ開裂していなかったのですが、ここでは開裂して白い毛が付いた種子を放出していました。開裂していないものもあります。

 

大分古くなっていますが、メギ(目木:メギ科・属の落葉低木)の果実です。

あちこちにあるガマズミ(莢蒾:スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木)の赤い果実が沢山あり目立っていました。

ヤブサンザシ(藪山査子:スグリ科・属の落葉低木)の果実:先端に萼頭が丸く残っています。

ヤブサンザシの冬芽です。麟芽で長さ1cmぐらいの披針形。葉痕は三日月形。

夕日展望台にあるヤマハンノキ(山榛の木:カバノキ科ハンノキ属の落葉高木)に雄花序と冬芽ができそれに前年の果実が残っていました。

ヤマハンノキの雄花序

ヤマハンノキの冬芽(葉芽):冬芽は麟芽で柄があり芽鱗は2枚の托葉と葉柄が樹脂で固まったものに覆われている。2枚目のものはそれがほとんど取れて芽鱗が見えている。葉痕は半円形~三角形で維管束痕は3グループ。

  

ヤマハンノキの果実

ウグイスカグラ(鶯神楽:スイカズラ科・属の落葉低木)の冬芽。麟芽で芽鱗は薄くて1~2枚だが、春の動きが早く取れるのが早い。右下のものは芽鱗が取れかけており、左下のものは半分取れて、上のものは芽鱗がすっかり取れて緑色の幼芽が見えている。

以上


2024年 片倉城跡公園近辺:ユキムシ(雪虫)が飛んでいた。等

2024-12-08 17:13:27 | 花・昆虫・野鳥

片倉城跡公園でユキムシ(雪虫)が飛んでいました。雪虫とはアブラムシ(カメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科)のうち白腺物質を分泌する腺があるものをいう。各地で種々の呼び方をされるが、北海道や東北では雪が降る前に集団で飛ぶことが多いため冬の訪れを告げる風物詩として雪虫と呼ばれる。体長は5mmぐらいと小さい。白い小さな虫がふらふらとゆっくり飛ぶので気を付けていれば市街地でもよく見つかります。

例年やってくる冬鳥はシロハラそして漂鳥のルリビタキ、キクイタダキもまだ来ていないようですが、シジュウカラが群れを作って採餌していました。

モズもこの秋初めて見ました。

カワセミと紅葉です。

マエアカスカシノメイガ(前赤透野螟蛾:メイガ科ノメイガ亜科の蛾で開帳30mmぐらい)がエゴノキの大木の幹に止まっていました。綺麗な蛾です。幼虫がキンモクセイやネズミモチ等の葉を食べるので人家近くでもよく見られる。灯火に来ます。

昨日行った甲州街道のイチョウ並木は葉がほとんど落ちていましたがここでは黄葉が健在です。

畑地のトウガラシは真っ赤になっています。

マユミ(真弓:ニシキギ科・属の落葉低木)の果実です。普通淡紅色に熟すと4裂し仮種皮に包まれた赤い種子が現れます。同じマユミだと思いますが真っ赤に熟したものもありました。

 

ワロウバイの蕾が大分膨らんでいました。

本丸広場にモグラ塚が沢山出来ていました。大分寒くなりましたがモグラは活発に活動しているようです。

以上