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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2024年 片倉城跡公園:ワロウバイ(和蠟梅)がやっと咲いた。樹木の冬芽4種等

2024-12-24 16:49:32 | 

今日も片倉城跡公園を散策。

農家の庭に白花とピンク色の芝桜が咲いていました。狂い咲きというよりいつも咲いているようです。

 

片倉城跡公園では

上の農地に1本植えてあるワロウバイがやっと1輪咲きました。ソシンロウバイの開花はあちこちから聞こえてくるのですが、ワロウバイは咲くのが少し遅いようでやっと咲いてくれました。

 

上の広場にあるセンダン(栴檀:センダン科・属の落葉高木)の葉がすっかり落ちて沢山の果実が見えるようになりました。この状態を「千団子」に見立てて名付けられたとの説もある。

湿地にある倒木の冬芽です。多分トネリコではないかと思いますがどうでしょうか?

クサギ(臭木:クマツヅラ科クサギ属の落葉小高木)の側芽と葉痕:冬芽は裸芽で紫褐色の毛に覆われています。葉痕は丸いハート形で維管束痕がU字型に並んでいます。

ウワミズザクラ(上溝桜:バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木)の冬芽と落枝痕:冬芽は麟芽で芽鱗は6~8個。丸く見えるのは落枝痕です。

アカメガシワ(赤芽柏:トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木):冬芽は裸芽で星状毛に覆われ葉の形が見える。葉痕は円形で維管束痕が多数で輪状に見える。

以上


2024年 長沼公園:赤城連山・奥多摩の山々を展望、木々の冬芽と葉痕 等

2024-12-18 20:22:24 | 

12月18日。長沼公園へ歩いてきました。

今日も好天で丘陵上からの展望が素晴らしい。

まず、野猿の尾根上の東屋からの展望です。赤城連山がはっきり見えました。さらにその東方に雪を頂いた日光連山や筑波山まで見渡せましたが、少し霞気味で綺麗に撮影できませんでした。

赤城山:左下方の黒く見える山は奥武蔵の山です。

絹が丘公園の傍から奥多摩の山々が見渡せます。次の写真はその左半分です。遠くは大菩薩嶺から東京都最高峰の雲取山をはじめ飛竜山や奥多摩三山等です。その手前には茅丸・生藤山、大岳山・御岳山、戸倉三山等々の山々が控えています。

さて、長沼公園では

コクラン(黒蘭)が2株ありました。花が咲くのを楽しみにしましょう。

サラシナショウマ(晒菜升麻)が沢山の果実をつけていました。

冬芽と葉痕を5種類挙げておきます。

ネジキ(捩木:ツツジ科ネジキ属の落葉小高木):三大美芽の一つとされています。私はそんなに綺麗とは思いませんが枝も含めてみれば綺麗かな。麟芽で2個の芽鱗が向き合って付いています。維管束痕は1個

ナツハゼ(夏櫨:ツツジ科スノキ属の落葉低木):麟芽は小さく1~2mmぐらいの卵形で、芽鱗は赤褐色で6~8個。葉痕は三日月形でやや隆起する。

アカシデ(赤四手:カバノキ科クマシデ属の落葉高木):麟芽で芽鱗は4列に並び1列に5~7個付く。葉痕は半円形で小さい。

ゴンズイ(権萃:ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木):麟芽で芽鱗は2~4個。維管束痕は9個。

最後に近くの公園でイチョウ:麟芽で頂芽は半円形。維管束痕は2個。

以上


2024年 片倉城跡公園近辺:樹木の冬芽と葉痕5種等

2024-12-17 16:21:47 | 

片倉城跡公園に今日もカワセミの雄が来ていました。

片倉城跡公園近辺にある樹木に出来ていた冬芽と葉痕を5種類

マグワ(真桑:クワ科・属の落葉高木):冬芽は麟芽で芽鱗は4~6個。葉痕は半円形~扁円形で維管束痕は多数。

ミズキ(水木:ミズキ科・属の落葉高木):冬芽は麟芽で芽鱗は5~8個。葉痕は半円形またはV字形で維管束痕は3個。綺麗な冬芽ですね。

 

ハンカチノキ(ミズキ科ハンカチノキ属の落葉高木):冬芽は麟芽。葉痕は三日月形~腎臓形~扁平な五角形で維管束痕は3個。維管束痕が3個の冬芽と葉痕は全体で顔に見えて面白い。

タラノキ(ウコギ科タラノキ属の落葉低木):冬芽は麟芽で芽鱗は脆い。葉痕はV字形~U字形で頂芽の場合ほぼ1周している。維管束痕は30~40個。大きな冬芽です。食べられるはず。

 

ハクウンボク(白雲木:エゴノキ科・属の落葉高木):冬芽は普通枝から出るが、この木の場合最初葉柄の中に出来、葉柄が落ちるとその姿を現す。これを葉柄内芽といいます。

葉柄内芽:葉柄の膨らんだ部分中に冬芽があります。

葉柄落下後の冬芽:冬芽の周りに葉柄痕がO字形でついている。冬芽は裸芽(芽鱗に包まれない)で黄褐色の毛に覆われている。小さな副芽が付いている(冬芽の右側)。

以上


2024年:片倉城跡公園:タヒバリ(田雲雀:冬鳥)、センダン(栴檀)の冬芽と葉痕等

2024-12-16 16:12:25 | 

片倉城跡公園を散策。

片倉城跡公園の上の畑地でタヒバリの小群が採餌していました。毎冬このあたりや片倉つどいの森公園の芝地に冬鳥として群れでやってきて採餌しています。セキレイ科の小鳥で体長15m前後。同じセキレイ科の漂鳥のタヒバリとよく似ています。

  

センダン(栴檀:センダン科・属の落葉高木)はまだ落葉していませんが、落葉した部分には冬芽と葉痕ができていました。冬芽は丸い部分で麟芽です。芽鱗は灰褐色で星状毛が密生しています。葉痕はT字型で維管束痕は3グループになっています。写真1枚目の最上部の細いものは葉柄でそのすぐ下の緑色の葉痕は葉柄が落下したばかりのものです。

 

片倉城跡公園の林下では相変わらず冬尺蛾クロスジフユエダシャクの雄が雌を求めて飛び回っていました。夜にここへ来れば交尾したものが見つかるかもしれません。

ご参考:交尾中のクロスジフユエダシャク:2022年12月03日撮影)

以上


2024年 多摩森林科学園近辺:イイギリ(飯桐)の果実、フユイチゴ(冬苺)の果実等

2024-12-07 20:33:22 | 

今日は高尾の多摩森林科学園の近辺を歩きました。

紅葉・黄葉が綺麗です。

東高尾の雑木林の黄葉

南浅川の渓流とイロハモミジの紅葉。

多摩森林科学園への道でコブクザクラ(子福桜)がまだ咲いていました。

多摩森林科学園では

リンドウがここでも咲いていましたが、ここでは花数が少なくこの二株しか見つかりませんでした。

その代わりかエゴノキ(エゴノキ科の落葉高木で花期は5~6月)が狂い咲きです。

高尾山ではミヤマフユイチゴ(深山冬苺)が多いのですが、ここではフユイチゴ(冬苺)が多く一部が果実をつけていました。なおミヤマフユイチゴの葉は先が尖りますが、フユイチゴの葉は御覧の通り尖らず丸い。

 

クサボタン(草牡丹:キンポウゲ科センニンソウ属の半低木)の果実(痩果)には羽毛状の白い毛が出始めていました。

 

園の南側の山斜面にイイギリ(飯桐:イイギリ科・属の落葉高木で雌雄異株)の大木があり赤い果実がたわわに実っていて綺麗でした。この果実をヒヨドリが食べているのを見たことがありますが、こんなに残っているのはどうしてか?果実を割ると果肉は薄く種子がいっぱいに詰まっていますので多分旨くないのでしょう。

   

チドリノキ(千鳥の木:カエデ科・属の落葉高木)の冬芽です。普通仮頂芽が2個付き麟芽で対生、芽鱗は4~6対。綺麗な冬芽ですね。

ハナノキ(花の木:カエデ科・属の落葉高木)の冬芽。麟芽で対生。芽鱗は3~5対。

なお、今日は柳沢林道も公開されミヤマホオジロ目当ての探鳥者で賑わっており、3月4日にはサクラ保存林の一部も公開されるとのことです。

南浅川の桜並木にはヤドリギ(宿木、寄生木:ヤドリギ科・属の常緑小低木で半寄生植物)が多く付いていますが果実ができていました。なお、この果実をキレンジャクが好んで食べるのですが、ここではまだキレンジャクを見たことがありません。この果実をキレンジャク等の野鳥が食べて粘着質がついた種子を糞と共に排出し樹木に付き広がる。なお、果実の先の丸い点は柱頭の跡でその周りの4点は花被片の落ちた跡。

  

陵南公園にあるホルトノキの紅葉です。常緑樹でも古い葉は落葉するが、ホルトノキはこのように紅葉してから落葉する。

以上