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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2025年 浅川~小宮公園(その2/2):春の花達:マンサク(萬作)、サンシュユ(山茱萸)等

2025-02-19 08:45:41 | 

2月18日。前回は野鳥編、今回は花編です。

小宮公園へ行く途中

北野街道で咲いていたフラサバソウ(オオバコ科クワガタソウ属の越年草でヨーロッパ原産の帰化植物)の花数が大分増えてきました。

浅川に合流する山田川沿いにあるコゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢:やはりオオバコ科クワガタソウ属の越年草でヨーロッパ原産の帰化植物)がここではやっと1輪が咲き始めです。南浅川沿いや鶴見川沿いではすでに咲いていました。

浅川沿いにある白梅が満開でした。

小宮公園では

菜の花やロウバイが満開です。ロウバイ(蠟梅)では花数がやけに多く枝にびっしりと花がついているものがありました。

  

マンサク(萬作)も満開です。

 

サンシュユ(山茱萸)が咲き始めていました。

 

トサミズキ(土佐水木)はまだ蕾で冬芽です。丸いのが花芽で細いのが葉芽です。

けやきの小道では真っ赤な花のボケ(木瓜:バラ科ボケ属の落葉低木)が咲いていました。

 

ユーカリは3本あるのですがそのうち1本に赤い蕾が沢山ついています。6月頃咲く花が楽しみです。

林下では

シュンラン(春蘭)に蕾が付いていました。この花も咲くのが楽しみです。

クチナシグサ(梔子草:ハマウツボ科クチナシグサ属の越年草で半寄生植物)の越冬芽がまた見つかりました。今年は何か所かで花が見られそうです。

以上


2025年 東京薬科大学薬用植物園:セツブンソウ(節分草)、コセリバオウレン(小芹葉黄連)等

2025-02-14 19:40:14 | 

久し振りで薬用植物園を訪れました。片倉城跡公園のセツブンソウ(節分草:キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草)がなかなか咲かないので、すでに咲いているここを訪れたものです。ここは雑草が生えないように整備された場所に植わっているので、多くてかつ綺麗に育っています。いつ見ても可愛い花です。余談ですが、国立昭和記念公園にあるセツブンソウはここや片倉城跡公園のセツブンソウほど葯し振りで薬用植物園を訪れました。片倉城跡公園のセツブンソウ(節分草:キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草)がなかなか咲かないので、すでに咲いているここを訪れたものです。ここは雑草が生えないように整備された場所に植わっているので、多くてかつ綺麗に育っています。いつ見ても可愛い花です。余談ですが、国立昭和記念公園にあるセツブンソウはここや片倉城跡公園のセツブンソウほど葯青紫色ではないのでちょっと変わった感じがします。

  

他にはコセリバオウレン、オニシバリ、ナニワズ、ニオイカントウそれにコスミレが咲いていました。

コセリバオウレン(小芹葉黄連:キンポウゲ科の多年草で日本固有種):効能やセリバオウレンとの違い等詳細は説明立札の通りです。黄連の他の仲間セリバオウレン等が咲くのはもう少し後になります。

  

オニシバリ(鬼縛り:ジンチョウゲ科・属の落葉小低木):樹皮が強く鬼を縛っても切れないからという。別名夏坊主というが、その通り夏に落葉する。

ナニワズ(浪速津):オニシバリの亜種。花の色が違って黄色。

ニオイカントウ(匂款冬:キク科の多年草):地中海沿岸地方原産で昭和初期に渡来した園芸植物。葉がフキ(蕗)に似ていてよい香りを持つため。款冬は蕗のこと。

コスミレ(小菫):狂い咲きでしょうか1株だけ咲いていました。

フキノトウが出ていました。

アマナも芽吹いていました。

果実では

オモト(万年青:キジカクシ科スズラン亜科の常緑多年草)の果実。熟すと赤くなり鳥が好みます。

カラタチ(枳殻:ミカン科・属の落葉低木):名は別名カラタチバナ(唐橘)が詰まったもの。

帰り道の北野街道の歩道隅にフラサバソウが数輪咲いていました。小仏川沿いのものはもっと咲いていたのですが、ここは日当たりが悪いせいか少し遅いようです。花の直径は5mm弱と小さく見逃しがちです。また、オオイヌノフグリ等同じ仲間の中ではコゴメイヌノフグリ同様に萼や葉に毛が多い。

  

以上

 


2025年 多摩森林科学館近辺:フラサバソウとコゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)等

2025-02-04 20:05:33 | 

今日は好天で奥多摩の山々がよく見えました。右の大岳山と左の御前山の間に見えるのが東京都最高峰の雲取山ですが、その手前に日蔭名栗山が先日降った雪を被って白く見えています。普段は日蔭名栗山は雲取山と重なりよく見えないのですが、このようにはっきり見えるのは珍しいです。

先般長池公園でイヌノフグリが咲いていたので、同じ仲間のフラサバソウやコゴメイヌノフグリが咲いていないかと、多摩森林科学館へ行く前に寄り道してみてきました。幸い両種とも咲いていました。ご参考までに両種の果実も挙げておきます。

イヌノフグリに花や果実が似たものはフラサバソウ、タチイヌノフグリ、コゴメイヌノフグリ、オオイヌノフグリそしてムシクサとありますが、イヌノフグリとムシクサだけが日本在来種で他はすべて外来種です。

フラサバソウ(ヨーロッパ原産でオオバコ科クワガタソウ属の越年草):花の直径は4~5mmぐらいで萼の毛が目立つ。花弁に青い縦線が入るのが特徴。

   

ご参考:フラサバソウの果実(2024.04.01撮影)

コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢:ヨーロッパ原産でオオバコ科クワガタソウ属の多年草):小石川植物園に最初導入されたものが逸出して各地に広がっている。花の直径は5mmぐらいで色はその名の通り白い。

  

ご参考:コゴメイヌノフグリの果実(2024.03.30撮影)

高尾遊歩道梅園ではこの紅梅だけが咲いていました。

多摩森林科学館では

ロウバイが満開です。

 

園の外にアカバナマンサク(別名ベニバナマンサク)が咲いていました。マンサクはここでもまだ咲いていません。

 

なお、今日は野鳥のミヤマホオジロは見つかりませんでした。

以上


2024年 高尾山:シモバシラ(氷の芸術)等

2024-12-29 13:41:15 | 

今日は久しぶりの高尾山です。しかし、所用があったので往復ケーブルカーに乗りもみじ台まで往復しました。

絶好の晴天で山頂からの眺めは素晴らしかった。

富士山

丹沢連峰

江の島まで見えました。

お目当てのシモバシラは乾燥した日が続いたせいか、氷の芸術とはとても言えず数も形の種類も少ないものでした。

まず女坂で1個だけ

5号路では小さく可愛いものが何とか5個

    

最後にもみじ台北巻道で1個:ここには例年なら数多く出来て種々の形をしたものも出来るのですが。

ダンコウバイの蕾がやや膨らんだ程度で花は何もなし。

果実ではアオキ以外はハナミョウガとジャノヒゲに出来ていただけで、オニシバリ、ムラサキオニシバリにも出来ていませんでした。

ハナミョウガ(花茗荷:ショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草で花期は5~6月)の果実。液果で赤く熟す。

 

ジャノヒゲ(蛇の髭:キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で花期は7~8月)の種子。果皮が早く落ちるので種子がむき出しになって碧色に熟す。

 

以上


2024年 多摩森林科学園:ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)、冬芽9種 等

2024-12-25 16:02:43 | 

多摩森林科学園へあわよくばミヤマホオジロが見られるのではないかと訪問した。撮影の人たちはいっぱいでしたが残念ながら見られませんでした。

花では

ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽:スイカズラ科・属の落葉低木)が早くも咲いていました。ウグイスカグラは無毛ですがミヤマウグイスカグラは茎等全体に毛がある。

前回も掲載しましたがクサボタン(草牡丹)の果実の白い毛がすっかり伸びていました。

樹々の冬芽9種です。公開されている樹木園が二つあり樹々の種類が多い。

イヌビワ(犬枇杷:クワ科イチジク属の落葉小高木)とホソバイヌビワ(細葉犬枇杷:同左):私には葉を比べて見ないと違いがわかりません。最初がイヌビワで2種目ホソバイヌビワです。冬芽は2個の托葉が合着して芽鱗状に冬芽を包み、葉痕は円形で多くの維管束痕が輪状に並ぶが写真の写りが悪くよく見えないのが残念です。

冬芽

 

花嚢

 

ヤハズアジサイ(矢筈紫陽花:アジサイ科バイカアマチャ属の落葉低木):冬芽の詳細は不明ですが、全体として鼻筋の通った顔のように見えて面白い。

マルバノキ(丸葉の木:マンサク科マルバノキ属の落葉低木):冬芽は麟芽で芽鱗は6~8個。葉痕の維管束痕は3個。

 

ヘラノキ(箆の木:アオイ科シナノキ属の落葉高木で日本固有種):花序につく総苞葉が箆型をしているため名付けられた。花期は4~5月。麟芽で芽鱗は2枚。葉痕は半円形。

シラキ(白木:トウダイグサ科シラキ属の落葉小高木):麟芽で芽鱗は2枚。葉痕は半円形で維管束痕は3個。帽子を乗せた人の顔のよう。

頂芽

側芽

サワグルミ(沢胡桃:クルミ科サワグルミ属の落葉高木):冬芽は最初大きな1個の芽鱗に包まれているが、早々に落ちて裸芽になる。葉痕の維管束痕は3グループ。最初の写真では芽鱗に包まれている。2枚目の写真では芽鱗が取れかけて右側に残っているが、裸芽となり葉の形が見える。

 

イヌブナ(犬山毛欅:ブナ科・属の落葉高木):麟芽で芽鱗は16~22個。細くて先が鋭くとがっている。

アワブキ(泡吹:アワブキ科・属の落葉高木):裸芽で褐色の伏毛に覆われる。葉痕の維管束痕は8個ぐらい。

 

以上