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八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2025年 片倉城跡公園近辺:ニリンソウ(二輪草)、カスマグサ(カス間草)等

2025-03-24 17:10:25 | 

今日、東京でやっとソメイヨシノ開花宣言です。

これは我が家の近くの公園のソメイヨシノの蕾です。我が家の標準木としていますが、開花まであと何日かかかりそうです。

片倉城跡公園に隣接する人家の庭のカタクリは早くも満開になりました。片倉城跡公園内のカタクリはまだチラホラです。

公園内では

片倉沢のニリンソウ(二輪草:キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)が3輪ほど咲きました。

  

花弁の一部がやや紅色となるものをウスベニニリンソウ(薄紅二輪草)というそうですが、これもそうなのでしょうか?

ヤマルリソウ(山瑠璃草:ムラサキ科ルリソウ属の多年草)も咲き始めました。本来瑠璃色ですが薄桃色のものも咲いていました。

   

空堀ではアマナ(甘菜)が沢山咲いています。曇り空で日照が少ないせいか全開でなかったのが残念です。

畑地では

ミツバツチグリ(三葉土栗:バラ科キジムシロ属の多年草)が咲き始めました。葉は3小葉からなり、よく似たキジムシロが3~9小葉からなるのとは異なります。

 

そのほか、ヤブツバキの落花の絨毯が綺麗で畑地ではオオイヌノフグリ、ナズナ、それに従来のホトケノザに代わりヒメオドリコソウが咲き乱れていました。

竜泉寺の湯の前にカスマグサ(カス間草:カラスノエンドウとスズメノエンドウの間という意味の名前)が咲いていました。傍に咲いていたカラスノエンドウと併せてあげておきます。大きさがわかります。

 

片倉城跡公園の池にはアメンボが出現しました。

帰り道の道路端にアメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛:北アメリカ東部原産でスミレ科・属の多年草)が咲いていました。この花も生命力が強い花です。何種類かあります。

以上


2025年 片倉城跡公園:ユスラウメ(山桜桃)、アブラチャン(油瀝青)等

2025-03-22 17:11:36 | 

暑いぐらいの気候で一斉に花が咲き始めたようです。

片倉城跡公園へ行く途中の農家で

プラムが咲き始めました。バラ科スモモ属の落葉小高木で果実は桃に比べ酸味が強い。

 

同じくユスラウメ(バラ科スモモ属の落葉低木)も咲き始めました。果実は6月頃に赤く熟し甘酸っぱい。

 

片倉城跡公園では

アブラチャン(油瀝青:クスノキ科クロモジ属の落葉低木で雌雄異株)が咲き始めました。1枚目の写真が冬芽でそのうちの丸い花芽が咲いたものです。これは雄株です。

 

キブシ(木五倍子:キブシ科・属の落葉低木または小高木で雌雄別株)も咲き始めました。この花は花序の下から咲き始めます。雄花序は長く、雌花序は短い。これは雄花序で両性花。雌蕊が一番長く8個の雄蕊がある。

 

片倉つどいの森公園でシデコブシ(四手拳:モクレン科・属の落葉小高木~小低木)が咲き始めていました。

 

また、八王子みなみ野の幹線道路のハナノキの雄株がほぼ満開になり赤くなっていました。

この道路沿いにはコゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)が群落になって生育しています。白い点に見えるのが花です。

片倉城跡公園では

カタクリが公園内でちらほらと咲き始めています。

クロマルハナバチの働きバチの雌が体中花粉に塗れて吸蜜していました。花の下についている黒い塊がハチですが分かりにくいですね。

虻の仲間が後ろ足に花粉だんごを付けてカタクリの花で休憩していました。

片倉つどいの森公園のはずれでアミガサユリ(編笠百合:ユリ科バイモ属の半つる性多年草。別名バイモ(貝母))が1輪だけ咲いていました。

 

片倉城跡公園の桜の大木の幹についているノキシノブ(軒忍:ウラボシ科ノキシノブ属のシダ植物)にソーラス(胞子嚢群)ができていました。

片倉城跡公園の池にはこの暖かさで水が温んだのでしょう小魚が元気に活動していました。

以上


2025年 小宮公園:シュンラン(春蘭)、キュウリグサ(胡瓜草)等

2025-03-22 08:56:09 | 

3月21日。小宮公園へ行ってきました。

行く途中や公園に名前を知らない八重や一重の早咲きの桜が3本綺麗に咲いていました。東京のソメイヨシノも間もなく開花するでしょう。

公園では菜の花が満開でマンサクやロウバイの花は終わり、前回咲き始めていたサンシュユが満開です。

前回まだ蕾だったトサミズキ(土佐水木:マンサク科トサミズキ属の落葉低木)が満開になっており、セイヨウミツバチが後ろ足の花粉かごの中に「花粉だんご」を付けながら盛んに吸蜜していました。

 

木の花では他に

ウグイスカグラ(鶯神楽:スイカズラ科・属の落葉低木)が花盛りです。

ツノハシバミ(角榛:カバノキ科ハシバミ属の落葉低木)に雄花と雌花が付いていました。垂れ下がっているのが雄花序です。果実をしばらく見ていないので結実するといいのですが。

雌花の横顔と正面顔:芽鱗の中には数個の花が頭状に集まっており、赤い花柱が芽鱗から髭のように覗いています。雌花も果実も形が面白い。

 

外周路でモミジイチゴ(紅葉苺:バラ科キイチゴ属の落葉低木)が咲き始めていました。果実は5月頃に黄色く熟し食べられます。

 

クマシデ(熊四手:カバノキ科クマシデ属の落葉高木)の雄花序が開き始めていました。

クロモジ(黒文字:クスノキ科クロモジ属の落葉低木)の冬芽のうち花芽が開きかけです。間もなく咲くでしょう。

雑木林ホールの近くでシュンラン(春蘭:ラン科シュンラン属の多年草)が咲き始めていました。

半開

全開

園路端のあちこちでヒメカンスゲ(姫寒菅:カヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草)が咲いていました。その名(姫)の通り小さく他の雑草が伸びると見えなくなるので今がよく見える時期です。

野草見本園でヒトリシズカ(一人静:センリョウ科チャラン属の多年草)が草の中から3個の花を覗かせていました。

クチナシグサ(梔子草)の越冬芽が大分伸びていました。今年も花が見られそうです。

帰り道の舗装道路脇のあちこちでキュウリグサ(胡瓜草:ムラサキ科キュウリグサ属の越年草)が咲き始めていました。この草は逞しく花は小さいですが可愛い花で私の好きな花の一つです。

 

今日見かけた越冬明けのルリタテハです。

以上

 


2025年 東京薬科大学薬用植物園:キクザキイチゲ(菊咲一華)、路傍の春の花達

2025-03-19 08:47:28 | 

今朝雨戸をあけると、積雪の上に降り注ぐ牡丹雪、そして春雷に驚かされました。春から冬に逆戻りです。

さて、昨日18日は東京薬科大学薬用植物園を訪問です。

行きかえりの路傍には春の花達が種々咲いていました。

北野街道沿いのフラサバソウは草刈りでほとんど消えており、わずかに残されたものが細々と花を付けていました。逞しい花なので来年にはまた復活するでしょう。

この写真は思いがけず今日薬用植物園に咲いていたフラサバソウです。

人家の石垣にツタバウンラン(蔦葉海蘭):ヨーロッパ原産の帰化植物でオオバコ科ツタバウンラン属の匍匐性の1年草。花期は春から初夏。白花もある。

舗装道路脇にノゲシ(野芥子):別名ハルノノゲシ。キク科ノゲシ属の越年草。葉の基部が茎を抱くようになっているのが特徴で鋸歯は触っても痛くない。

同じくオオアラセイトウ(大紫羅欄花):別名ムラサキハナナ。アブラナ科オオアラセイトウ属の1年草。菜の花と一緒で一面に咲くと綺麗です。

東京薬科大学の石垣にムラサキケマン(紫華鬘):ケシ科キケマン属の越年草。ウスバシロチョウの幼虫の食草として知られる。あとで出てくるエンゴサク(延胡索)とは違い葉に切れ込みが多い。

 

キランソウ(金瘡小草):シソ科キランソウ属の多年草。地面に這いつくばるように広がる様から地獄の釜の蓋ともいわれる。

この石垣にはタチツボスミレも咲いていました。

人家の植木で樹木の春の花ジンチョウゲとミモザも咲いていました。

ジンチョウゲ(沈丁花):ジンチョウゲ科・属の常緑低木。三大香木の一つ。他は夏のクチナシと秋のキンモクセイ。

ミモザ(アカシア):マメ科オジギソウ・アカシア属の植物の総称。

東京薬科大学ではちょうど卒業式の日にあたり、桜はまだ咲きませんが華やかな袴姿の女学生等で賑やかでした。

その薬用植物園でも春の種々の花々が咲き華やかでした。

一面にキクザキイチゲ(菊咲一華)が咲いていました。前回来たときは白花だけでしたが、今日は中に青色のものも多く混じっており綺麗でした。この花の色は白色が主で薄青色~紫色まで変化が見られるとのことですが、自生のもので青色のものを見たことがありません。ここでは青色のものが見られるのでうれしい。

  

キクザキイチゲが咲く傍にコシノコバイモ(越の小貝母:ユリ科バイモ属の多年草)が数株咲いていました。山形県から石川県にかけての日本海側、静岡・岐阜・愛知県に生育する珍しい植物です。

 

カンアオイの仲間ではヒメカンアオイ(姫寒葵:ウマノスズクサ科カンアオイ属で常緑の多年草)だけが咲いていました。日本固有種ですが関東地方には自生が記録されていません。

ユキワリイチゲ(雪割一華)もまだ咲いています。

コセリバオウレン、セリバオウレン、バイカオウレン、キクバオウレンが咲いていましたが、葉の形が他のオウレンとは異なるキクバオウレンだけ取り上げておきます。(バイカオウレンは前回取り上げました。)

セツブンソウは果実になっていました。

オモトの果実もありました。

また、フキの白い花が沢山咲いていました。

同じ種類のフキですが奥の池の傍に咲くフキは葉が赤いフキです。こちらは食べても美味しくないそうです。

菫の仲間ではタチツボスミレ、コスミレのほかサンシキスミレとスイートバイオレットが咲いています。

サンシキスミレ(三色菫):園芸種であるパンジーの原種の一つ。

スイートバイオレット:耐寒性が強く香りが強いスミレ属の多年草。

この他はエンゴサク、オキナグサ、キバナモクセイソウが咲いていました。

エンゴサク(延胡索):ケシ科キケマン属の多年草で関東地方には自生していません。ムラサキケマンと花はそっくりですが、葉には切れ込みがありません。

オキナグサ(翁草):キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。自生のものは少ない。

キバナモクセイソウ(黄花木犀草):モクセイソウ科の植物で日本には自生しない。

 

樹木ではオニシバリ、ナニワズがまだ咲いていますが、新しくミツマタとサンシュユそれにシデコブシが咲いていました。

ミツマタ(三叉):ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。和紙の原料とされる。

 

サンシュユ(山茱萸):ミズキ科・属の落葉小高木。果実は食べられ薬用等に利用される。

シデコブシ(四手辛夷):モクレン科・属の落葉小高木。

以上


2025年 片倉城跡公園近辺:ミスミソウ(三角草)が咲いた、ミチタネツケバナ(道種浸け花)等

2025-02-26 16:22:26 | 

今日も好天で富士山がよく見えました。

この暖かさで片倉城跡公園の林下のミスミソウ(キンポウゲ科ミスミソウ属の常緑多年草)が咲き始めました。

2月18日。蕾のミスミソウ

2月24日。半開のミスミソウ

今日のミスミソウ。全開(平開)です。

半開と蕾のミスミソウ

このほか開花した色とりどりのミスミソウ

  

蕾のミスミソウ

まだ蕾さえ出ず葉だけのものもあります。まだまだこれから咲くでしょう。

バイモ(貝母)に蕾ができていました。

ここへ来る途中の道端でミチタネツケバナ(道種浸け花)が咲いていました。ヨーロッパ~東アジア原産の帰化植物でアブラナ科タネツケバナ属の越年草。名前は「道」を「路」、「浸け」を「漬け」とする場合もあるようです。タネツケバナによく似ていますが、ミチタネツケバナは種が入った長いさやが花より上に伸びます。

なお、今日も冬鳥のシロハラを見かけました。

以上