春1番が吹いた今日、もう一度トモエガモを見ようと長池公園へ出かけました。
雄雌各4羽合計8羽がいました。

逆光なので順光になる池の反対側へ行ってみると、残念ながら早くも木の下に入って休憩していました。

そのあとは昼寝の時間になってしまいました。公園を一回りしてからもう一度見ましたが同じです。残念ながら心残りの結果となりました。

公園をまわりながら冬芽の探索です。ハンノキ等8種類の冬芽を見つけました。
ハンノキ(榛の木):カバノキ科ハンノキ属の落葉高木で水辺や湿地などに生え、ミドリシジミの幼虫の食草になります。葉芽は柄があり鱗芽で長楕円形で2枚の托葉と葉柄が樹脂で固まっている。雄花序、雌花序とも裸芽ですが見つかりませんでした。
葉芽:葉痕はほぼ円形で維管束痕は3個。

ジャヤナギ(蛇柳)はヤナギ科・属の落葉高木で湿地に生える。冬芽は長さ2~3mmの三角形で先が尖り、葉痕はU字型で維管束痕は3個。

ミツバウツギ(三葉空木):ミツバウツギ科・属の落葉低木で葉が三出複葉で花がユキノシタ科の空木に似る。冬芽は鱗芽。黒褐色で2個の芽鱗が付き、葉痕は半円形~三角形で維管束痕は3個。枝の先に2個の冬芽が付く。頂芽も側芽も同じ大きさ。全体として可愛い小人のように見える。

クマイチゴ(熊苺):バラ科イチゴ属の落葉低木で日当たりのよい山地の林縁などに見られる。花期は5~7月で果実は7~8月に赤く熟し食べられる。冬芽は鱗芽で長さ3~6mmの卵形で左右に副芽を付ける。芽鱗は暗紫色で3~5個。葉痕はうまく撮影できていませんが三角形~三日月形で維管束痕は3個。

クロモジ(黒文字):クスノキ科クロモジ属の落葉低木で花期は4月で雌雄別株。果実は9~10月に黒く熟す。葉芽は長さ1~2mmぐらいの紡錘形でその基部に先のとがった丸い花芽が数個付く。冬芽は鱗芽で芽鱗が2~4個。葉痕は丸く維管束痕は1個。

二ガキ(苦木):ニガキ科・属の落葉高木で山野に生え全体に苦味質のカシンを含むため苦い。頂芽は褐色の裸芽で長さ6~8mmの卵形。側芽は頂芽より小さい。葉痕は半円形~円形で肩の部分に小さい托葉痕がある。維管束痕は5~7個。

キブシ(木五倍子):キブシ科・属の落葉低木または小高木で3~4月に葉に先立ち穂状花序を下垂させ黄色い花を多数つける。葉芽は鱗芽で2~4個の暗褐色の芽鱗が付く。葉痕は撮影できていませんが半円形で維管束痕は3個。

全体:花芽は穂状に垂れている。

最後にヤナギの1種でネコヤナギではないかと思いますが、冬芽の芽鱗が割れて花が出始めたものがありました。春です。冬芽は紡錘形で鱗芽。芽鱗は1枚のように見えます。

以上