80年代Cafe

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レッドアラーム(VIRTUAL BOY)・T&E SOFT

2011-05-15 00:26:10 | レトロゲームReview


 『レッドアラーム』は、1995年にT&E SOFTより発売された、任天堂VIRTUAL BOY用3Dシューティングゲーム。発売と同時に発売された5本の内の一本で、VARTUAL BOYの機能を、プロモーションする作品になっていました。※VIRTUAL BOY(95年7月)と同時発売の5本、(レッドアラーム(T&E SOFT)、とびだせ!ぱにボン(ハドソン)、ギャラクティックピンボール(任天堂)、テレロボクサー(任天堂)、マリオズテニス(任天堂)


 VIRTUAL BOY ROM、取り説、アンケート葉書など。箱の大きさに比してROMが小さいので、内側に紙製のトレーが入っています。


 VIRTUALなイメージイラスト。


 ゲームは、ワイヤーフレームで描かれた3D空間(基地、洞窟)の中を、自機を操って進むシューティングゲームです。大戦末期に製造され、暴走を始めてしまった自動戦闘システム『カオス』内に、自機『レッドシェィフィス』で進入し破壊するといったストーリー。自機には、バルカンとホーミングが装備され、シールドにより保護されています。このようにゲーム自体は、割とオーソドックスなつくりなのですが、VARTUAL BOY最大の売りである立体空間を最大限に生かすため、その場での静止(ホバリング?)やバックが可能になっていて、かなり自由に動き回ることができます。スピード感もそれほどないため、宇宙空間での戦いというよりは、潜水艦による水中戦といった感じです。


 敵基地内の通路に沿って進んでゆくのですが、通路自体が上や下に伸びていたり、洞窟内には滝が流れ落ちていたりと非常に凝っています。基地内の床には、ワイヤーフレームで描かれた人間らしきものが逃げ惑っているなど、細かな遊びも入っています。オープニングでは、自軍の基地内を『レッドシェイフィス』が滑走路まで運ばれてゆく演出が入っていて、それが非常に出来がよく、また妙に懐かしい感じがします。VARTUAL BOYのマイナーさゆえ、話題になることは少ないですが、実はかなりできのよい作品だと思います。


 覗き込むプレイスタイルは70年代の潜水艦などのエレメカを連想させますし、ワイヤーフレームによる立体表現は、ベクタースキャン方式のアタリ一連の作品を思わせます。なにより暗闇にボウッと浮かび上がる赤色LEDによる画面は、押入れで遊んだFL機を思い起こさせてくれ、個人的には非常にツボでした。


 VARTUAL BOYは、G&WやGBの生みの親横井軍平氏の任天堂最後の作品で、失敗したハードとして知られています。しかし個人的には、横井氏が携わってきた玩具・ゲーム機の集大成のような気もします。もともとこのような特殊なアイデアの商品が、FCやSFCのように広く一般的になるはずもないのですから、目標とされた台数が多すぎたのではないのでしょうか。一つの玩具として、そこそこ売れればヒットという販売目標の設定であったなら、評価はもっと違ってきたのではないかと思います。


※2007年5月27日の記事を修正して再構成

参考:Wiki VARTUAL BOY、T&E SOFTの項


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3 コメント

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そういえば32ビットでしたね (retrogamer)
2007-05-28 21:14:56
 そういえば、私も バーチャルボーイと
このソフトを持ってました(笑)

 ゲーム自体はあまり面白いとは思わなかった
のですが、映像が衝撃的でしたので、けっこう
長い間遊んでました。

 
 ゲームはともかく、
 見てるだけでうっとり出来ました。


 またどこかのメーカーが このような
立体映像玩具を作ってくれるといいなと思いました。
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Unknown (80-cafe)
2007-05-28 23:52:36
コメントありがとうございます。
FCだかSFCにも、3D眼鏡ありましたよね。
立体画像玩具ってのは、メーカーさんが
挑戦したくなる一つの夢なんでしょうが、
目が疲れるのでどうしても一般的にはな
りませんね。バーチャルボーイも長時間
遊ぶようなゲーム機ではありませんが、
個人的にはこの玩具っぽさが好きです。
返信する
3Dにもイロイロ (retrogamer)
2007-05-29 01:44:32
 そういえば、3Dといえば、
液晶シャッター方式が一番飛び出て見えますよね。
 でも、ファミコンとかマーク3とかの世代
でしか、体験したこと無いので、真の液晶
シャッター方式の実力は未体験です。

 実はレーザーディスクでオプション付けて、
そのオプション用に 立体映画ソフトが
何本か出てましたよね。
 一度でも見てみたかったなあ。

 3Dシャッター方式はブラウン管じゃないと
うまくいかないようなので、これだけ液晶などが
主流となった今は、なかなか新たに製品化が
しにくいのかもしれませんね。

液晶内蔵型のゴーグルタイプだと右目用と左目用
と2枚の液晶を内蔵するだけなので、
簡単に製品化できそうですね。 
でも、グラストロンとかも目に悪いとかで生産終了
してるし。なかなか難しいのかな?

 今後の3Dはどうやって実現して
いくのでしょう?

 やはりホログラムとかになるのでしょうか?
個人的にはFLで、バーチャルボーイもどきを
作って欲しかったりして(笑) 無理だろうなあ。

あ、そういえば、原始的なところでは
赤青メガネなんてのもありましたね。
昔それで「銀河鉄道999」とか、
立体アニメ「いえなきこ」、
あと「オバQ」だったかなあ・・・パーマンかも。
等を映画館で見た覚えがあります。

偏向グラスタイプだと、PCE-CDの
Super ダライアスなんて例もありましたが、
あれは私の目では3D化しませんでした(爆)






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