
これはエポック社から、1979年に15,000円で発売されたTVブロックです。いわゆるブロック崩しで、同じ年に発売された任天堂のオレンジのブロック崩しの方がピンとくる方が多いかもしれません。流れとしては、TVテニス(1975)→システム10(1977)→テレビ野球ゲーム(1978)→テレビブロック(1979)→TVベーダー(1980)→カセットビジョン(1981)となるようです。

本体。いかにもブロック崩しらしいシンプルさ。

内箱等がないため、新品時どのように箱に収められてたかは不明。
ファミコン以前というと、ゲームウォッチなど電子ゲームの印象が強いですが、歴史としてはTVゲームの方が古いのですね。1975年にTVテニスが発売された後、第一次TVゲームブームとでも言うべきブームが起こって、次々と各社からTVゲーム(いわゆるポンの亜流)が発売されます。ただ高価だったことと(同じくヒット商品だった超合金が1,000円~2,000円の時代に、15,000円ですからね)、単調なゲームが多くて飽きられやすかったこともあって、ブームは永くは続かずに終息を迎えてしまいます。

本体にBREAKUOUT、PINBALL、BASKETGAMEと書かれており、多機能さをアピール。

PINBALL内蔵ということで両サイドにフリッパーが。

このくらいの年代になると、BREAKUOUTだけでは弱かったんでしょうか。
単なるテニスではない商品として任天堂がレーシング112(ハンドルが付いたやつです)を発売したり、エポックは野球ゲームを発売したりしています。それでもこの頃のTVゲームは複雑なキャラや動きを表現できず、その上相変わらず高価なものであったため、半額ほどの値段でこまかいキャラクター表示のできる電子ゲームの方にブームの主役が移ってしまいました。またブロック崩しのブロックに攻撃をさせたらどうか、という発想で作られたインベーダーが社会現象になるほどの大ブームになりましたから、気軽にインベーダーが遊びたいという希望も電子ゲームのブームに拍車をかけたのだと思います。

リセット、ゲームセレクト、レベルと本体上のボタンはシンプル。

売りだったであろうPINBALL。ラケットPINBALLとフリッパーPINBALLが2種ずつ。

BASKETGAME、BREAKUOUT2種。
ちなみにこれは、アダプターや接続コードのない動くかどうかもわからないジャンク品として500円で買いました。(確認しようがないため、今でもわからない)。同じ時期に売られていた1,000円程度の超合金は何万円って金額になってますが、TVゲームは箱説など付いて、よほど珍しく保存状態の良い物でないとプレ値などは付かないみたいですね。

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