任天堂より1983年に14,800円で発売されたファミリーコンピュータ。登場時に同時発売されたソフトは、ドンキーコング・ポパイ・ドンキーコングJrの3本。82~83年にかけて第2次TVゲームブームが起こりますが、それを制しただけでなく日本の標準機になり、世界をも制してゲーム機のスタンダードにまでなりました。
箱を開けたところ。本体、ACアダプター、スイッチボックスが整然と収められています。
本体と取扱説明書一式。
取扱説明書、これがファミリーコンピュータだ!!(小冊子)、注意書き。
取扱説明書。何かレトロというか、品がありますな。
これがファミリーコンピュータだ!!(小冊子)。漫画形式でCPUなどコンピュータ機器の解説。
注意書き。
当時初めてこれを見たのはデパートの玩具売り場で、なんの事前情報もなく見たのですが、ドンキーコングがアーケードと変わらない画面で動いているのに驚きました。初めから有名なゲーム機として出ていた訳ではなく、最初は数多くのゲーム機の内の一台に過ぎなかったのですね。(当時はぴゅう太の方が知名度があったくらい)。14,800円という値段にも驚きましたが、それまでのTVゲームの例から10本ほどソフトが発売されて、その後出なくなって終わりなんだろうなとそんな感じでした。
FAMILY COMPUTERの文字がイカス、本体。
説明するまでもありませんが、電源、リセット、イジェクトレバー。
任天堂の白い悪魔。
ほこりが溜まったものです。
2コンにはマイク付き。声を拾う能力はなく、音の検出のみのよう。
その年の年末商戦の大ヒット商品になったようですが、流れが大きく変わってきたのは、ナムコが1984年に参入してゼビウスを発表してからです。ゼビウスは当時かなり話題になっていたゲームでしたが、当時のPCでもなかなか完璧な移植はされていませんでした。(この時期のものとしてはX1版くらい)。そのゼビウスが家庭で遊べる(しかも出来が良い)という事でかなり話題となりました。続いて謎が多くてゲームセンターでは遊びにくかった、ドルアーガの塔(1984)なども発売されていよいよ人気が本物になっていきました。(ドルアーガの謎を解き明かした本が、攻略本の最初だったようです)。その後スーパーマリオ(1985)の大ヒット、ドラゴンクエスト(1986)とファミコンの人気は、単なる玩具を越えて一般にまで認知されるようになりました。ブリキ世代、ソフビ世代、超合金世代、ガンプラ世代ときて、この頃ファミコンの洗礼を受けた世代は、間違いなくファミコン世代といって良いのではないかと思います。
ファミコンが圧倒的な勝利を収めたのは、豊富なソフトによる事が大きかったのですが、競合機はPCとゲーム機の両方の機能を持ったどっちつかずのものが多かったのです。それに対してファミコンは、徹底的にコストを抑え機能をゲームに特化させて対抗した事で勝負を決めました。(あの有名な紅白のカラーリングも、成型コストが一番安かったからという理由で決定されたのだそうです)。またゲーム機本体で利益を出すのではなしに、ソフトを売って儲ける戦略も先見の明があったのでしょう。(つまり勝つのは必然だったという事です)
ファミコン本体は数が多いため、未使用品や初期四角ボタンをのぞいてプレミア的な価格はつかないようです。(稀少ソフトは、すごい値が付いてますが)。それでも箱説の付いた綺麗な物はなかなか見かけなくなりましたので、綺麗な物を見かけたら思い出の品として一台確保しておいても良いのではないでしょうか。
参考:Wiki ファミリーコンピュータの項
たくさんのゲームが入っていて、しかも割安ですが、
当時の物が動くので私は見送ります。
何せサイズが小さすぎますからね。
リニューアルではなく純粋な復刻ならば、食指も動くのですが…
個人的にはカセットビジョンを入手したいです。
任天堂に限らず、このような昔のハードにゲームをセットした玩具はいくつも発売されており、セガのメガドライブやアタリの2600など出ていました。エポック社にも、カセットビジョンミニやって欲しいところですね。