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80年代Cafe

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ハイパーオリンピック・ソニー/コナミ

2007-10-19 00:04:42 | MSXゲームReview

 『ハイパーオリンピック』(Hyper Olympic)は、コナミより1983年にアーケードゲームとして発表されました。アーケード版の人気を受けてFC、MSX等に移植され、以後もソウル(88)、バルセロナ(92)、アトランタ(96)、ナガノ(97)、シドニー(00)とオリンピックの時期になると発売される定番となりました。写真はソニーより発売された、MSX版の『ハイパーオリンピックⅠ』(左)、『』(右)


 ゲームは、RUNボタンJUMPボタンを駆使して100メートル走やり投げハンマー投げ走り高跳び110メートルハードル走り幅跳びと6種目の競技で、記録を競う内容です。RUNボタンを叩けば叩くほど速度が上がるシステムになっており、ある意味連射の先駆けでもありました。記録を伸ばすために、爪先でボタンを擦るように叩いたり、定規などの道具を使う技もゲームセンターで編み出され、当時ゲームセンターに置いてある筐体の操作パネルは、ほとんどが擦れて塗装が削られているような状態でした。そのため店によっては、定規(道具)禁止などの張り紙がしてあるところもありました。



 アーケード版の人気を受けて、85年にはFC版も登場してきたのですが、ROM容量の関係で100メートル走、やり投げ、110メートルハードル、走り幅跳びの4種目に減らされていました。また、当時のFCの異常人気を反映した形で『8時だよ!全員集合』にも登場、そこから有名な『ハイパーオリンピック・バカ殿様バージョン』も誕生しました。上写真のものは、バンダイ製のLSIゲーム『ハイパーオリンピック・チャレンジ5』。こちらは5種目が遊べるようになっています。電子ゲームとしては、かなり後期(85)のもののためがんばってます。


 もう一つのMSX版なのですが、なぜかソニーより発売され(製作はコナミ)、ⅠとⅡに分けられての登場となりました。そのためFC版では減らされた競技も2種類増え、100メートル走、やり投げ、ハンマー投げ、走り高跳び、110メートルハードル、走り幅跳び、400メートル走、1500メートル走の8種目となりました。ということでMSX版が一番豪華だったわけですが、追加された400メートル走と1500メートル走は、単に100メートル走の距離が伸びただけですから、(持久力勝負の1500メートルはまだしも、中途半端な400メートル走などは特に)あまり意味がない部分もありました。


 またコナミではなく、ソニーブランドとして発売された経緯も謎ですが、当時のソニーはMSXハードを販売をしていましたので、(販促の意味もあって)ソフトのラインナップを充実させようとしたのでしょうか。ちなみに私はこのソフト買った記憶がありませんので、当時買ったソニー製のMSX1におまけとして付いてきたものだったと思います。


 この当時のソニーは、あくまでも家電販売のノリでしたから、あまりソフトで儲けようという発想はなかったのか、海外作品などをソニーブランドとして販売していました。(特に初期の)MSXは、一応ホビーだけでなくいろんな用途の考えられるPCとして売ってましたので、プログラムの入門用教育用など、あまりゲームをメインにはしていなかった事情もあったと思います。その戦略が、ゲームに特化したFCに負けてしまう要因の一つでもあったのですが、(逆に)ちょっと高度なものとして惹かれる部分もありました。またゲーム機ではないといって発売されたPS3は、現在苦戦しているようですが、なんだかその姿がこのMSXの頃とダブったりもします。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハイパースポーツもありましたね (swimie)
2007-10-28 22:37:15
こんばんは。
ハイパーオリンピックは僕もプレイしました。
僕が友達から借りたのは、コナミのオリジナル
パッケージでした。たぶん後期のものだったの
でしょうね。覚えているのは、やり投げで
確かアーケードやFC版と違い、どんな角度で
投げてもUFOが落っこちてきませんでした。
やってみたかったのは、ハイパースポーツの
競輪ですね。あれは面白そうでした。
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Unknown (80-cafe)
2007-10-28 23:57:40
コメントありがとうございます。
コナミパッケージの存在は知りませんでした。
初期のコナミは、カシオなどにも自社製品を
出してましたね。初期には、ちょっと地味め
の印象もありましたが、パッケージが変わって
メガロムを使用し始めたあたりから、ガラリ
とイメージが変わったように思います。

Wikiによれば、84年以降は“オリンピック”
の名称使用料がかなり高くなったようで、その
対策としてハイパースポーツとなったのかも
しれませんね。
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Unknown (loderun)
2007-11-09 12:14:25
swimieさんも書かれているとおり、ハイパーオリンピックはコナミからも発売されています。
かつて家電メーカーは、ソニーショップや「ナショナルのお店」のように自社製品のみを扱う系列店ネットワークを抱えていました。
そのため、自社ブランドのソフトを用意しなければならなかったのです。

またカシオの方は、電卓つながりで文具店に販売ルートを持っていました。家電メーカーと同様に、ソフトも併せて揃える必要があったのですね。

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こんばんは (80-cafe)
2007-11-11 22:49:47
コメントありがとうございます。

そういえばカシオソフトの文具屋販売は
実際には見たことはありませんが、自宅
近くのナショナルのお店でMSXのポスター
やデモを見た記憶があります。
MSX初期のキングコングのヤツですね。

自分が初めてMSX1を買ったのも、知り合いの
個人の電気屋さんでした。
個人商店がまだまだ元気で、のんびりとした
時代だったんですねえ。
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ハイパーオリンピック・チャレンジ5 (hiro)
2010-10-31 09:39:12
はじめまして。
遠い記憶の片隅にあった電子ゲーム版の
ハイパーオリンピックは、これだったのですね。
昔、所有していたのですが、いつのまにか
家から消えていました。
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こんばんは (80-cafe)
2010-11-01 01:01:58
コメントありがとうございます。

 コナミのハイパーオリンピック自体が83年発表で、バンダイのものは電子ゲームブーム期の終わりごろに出たもののため、ハーフミラーを使用していたりして非常にできのいいゲームだと思います。

大分前に作成したもののため、あまり詳しくはないですが、一応電子ゲームカテでも紹介しています。
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