
『ギャラガ』は、『ギャラクシアン』(79)の続編として、1981年にナムコより発表されたシューティングゲームです。『ギャラクシアン』の基本を引き継ぎつつも、様々な要素を加えて大幅にゲーム性がアップしていました。続編に『ギャプラス』(84)、リメイクとして『ギャラガ'88』(87)があります。

前作の『ギャラクシアン』は、ポストインベーダーとして登場したシューティングゲームの古典です。ゲームセンターあらしにもたびたび登場して、数多くの電子ゲームも発売されました。その続編としてギャラガには、様々な新要素が加えられています。まず、最も大きな変化として、自機を捕獲したボス敵を撃つと自機2台が合体するようになっており、パワーアップの要素が加えられています。また敵の編隊が、画面外から登場して列を編成するようになっており、そのうえ自機も連射できるようになっていますのでゲーム展開がより軽快になっています。それ以外にもボーナスステージも追加され、高得点を狙ったやり込み度もアップしていました。ヒット作となっただけでなく、かなりのロングセラーになったようで、随分長いことゲームセンターや駄菓子屋の片隅で見かけることができました。

ナムコット版ギャラガ。プラスチックのトレーどころか、蓋や説明書すらないシンプル仕様。もともとナムコットとは、MSX用ブランドとして始まったもの。FCが爆発的なブームとなってからは、MSX向けの移植も減ってしまいました。『ラリーX』や『ボスコニアン』など、FCへは移植されなかったものも。ケース上の穴は、指を入れてカートリッジを引き抜くときのためのもの。

お約束のケース裏の注意書き事項も健在。と思ったら割りと普通の注意書き。FC版のみなのでしょうか。

『ギャラクシアン』は、電子ゲームの題材として採られる事が多かったですが、『ギャラガ』はFCやMSX、88などの8ビット機に移植されていました。当時のPCやゲーム機には、ほとんど移植されていたのではなかったかと思います。→ギャラガ専門に特化したギャラガサイト。続編のギャプラス(84)は、時期的なこともあるのか移植例が極端に少ないです。隠れキャラなどが加えられ更にパワーアップしていたのですが、ゲームが進歩して固定シューティングが、あまり注目を集めなくなっていたのでしょう。同社の『ゼビウス』(82)の大ヒット以降は、すでにシューティングの主流は画面がスクロールするものへと移っていましたので、さすがにリメイク『ギャラガ'88』もそれほど話題には、ならなかったように思います。

個人的な思い出としては、『ギャラクシアン』は親といったデパートや遊園地、バンダイやエポック社などから発売されていた電子ゲームのイメージが強いです。『ギャラガ』は駄菓子屋と電波新聞社から出ていた8ビットPC移植作品のイメージ、『ギャプラス』はキャロットハウスなどゲームセンターで友達と遊んだイメージです。同じシリーズのゲームでも、年齢や遊んだ場所によって印象が微妙に変化しているのが、ちょっと感慨深いですね。

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