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ネバーエンディングストーリー・(84・89・94/西ドイツ・イギリス)

2007-02-20 22:27:07 | 映画・DVD・CD

 ネバーエンディングストーリー(原題The Neverending Story)は、1984年に西ドイツ、イギリス製作で作られたファンタジー映画です。原作は、ミヒャエル・エンデの『果てしない物語』。89年に第2作目が、94年に第3作目が作られています。また近年になって、海外ドラマとして新たに新作が製作されて、TV放映もされました。


 日本での公開は85年で、超大作のSFX映画としてその年の目玉でした。今見るとお子様向きのファンタジー映画にしか見えないのですが、主題歌をイギリスのロックバンドカジャ・グーグーの元ボーカルのリマールが歌うなど、かなりの話題作でした。また日本語版の主題歌は、なぜかあの羽賀研二氏が歌ってました。80年代くらいまでは、原題と全く異なる邦題をつけてみたり、主題歌を日本であらためてつくってみたりだとか、そんな感じでしたね。(余談ですが、羽賀さんのブログのサブタイトルは、ネバーエンディング・ストーリーだったりします)。 この当時は、スターウォーズの影響でSFX映画が流行っていましたので、特にヨーロッパ映画という事を意識しないで、ハリウッドの特撮映画と同じノリで見に行きました。


 物語は、夢見がちな少年バスチアンが、本に夢中になるうちに物語世界へ引き込まれて、空想の国(ファンタージェン)を襲う虚無と立ち向かうという話です。物語自体は、夢を見ることや、想像力の大切さを説いた話なのですが、映画では、ラストシーンを(あまりにも俗に)改変してしまって、原作者を怒らせたというのは有名な話です。当時はそれよりも、機械仕掛けで豊かな表情を見せるファルコン(ラッキードラゴン)や、ロックバイター(巨大な岩の怪物)、生きた化石モーラ(物知りの巨大亀)などの特撮が注目されていました。この当時は、CGはまだ実用段階ではなかったですから(スターファイターなどの実験的な作品はあった)、特撮のほとんどは精巧なミニチュアや特殊メイクで行なわれていました。その見事な出来は現在の目で見ても、それほどアラは感じないと思います。


 ジュラシックパーク以降、特撮映画の世界はCGがあっという間に席巻してしまいましたが、この時代のミニチュアと特殊メイクで作られたSFX作品というのも、なかなか味があってよいと思います。職人芸というか、どこか味があるというか。CGはどんなに良く出来ていても、結局はアニメですから、どんなシーンであっても驚きは少ないです。この時代の特撮は、どんなトリックで撮影したのだろうと驚かされる事が多かったですし、登場するクリーチャーや宇宙船にも実在感と雰囲気がありました。CGだと、どこか重みがないというか、存在感がないというか、物足りなさを感じてしまいます。今は、特撮は物語の中にとけこんでしまって、特殊効果が話題になるという事も少なくなりましたが、この時代は凄い特撮を見たいがために、映画を見ているような部分もありました。


 まあ、いくら懐かしいからと言っても、今の時点からあらためて見直すのは、さすがに苦しいかもしれません。やはり子供と一緒に見る、という見方になるのでしょうか。あらためて見てみると、特撮とその世界造型の見事さに、意外と驚かされるかも知れませんよ。(意外と新鮮かも)
ネバーエンディング・ストーリー - goo 映画




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしいなぁ (swimie)
2007-02-21 22:40:46
こんばんは。
最近、ホンダの環境CMで
ネバーエンディングストーリーの
主題歌が流れていますね。
でもサビの部分がちょうど切れていて
思わず続きを歌ってしまいます。
この映画は中学校の時、学校で見ました。
懐かしいなぁ。
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こんばんは (80-cafe)
2007-02-22 01:03:19
コメントいつもありがとうございます。
この時期『ダーククリスタル』、『ラビリンス』、
『ウイロー』など、ファンタジーが多く作られて
いましたね。PCやゲーム機の普及で、RPG人気が
世界的に広まり、海外でもファンタジーものが
流行っていたのかもしれませんね。
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