
可動戦士ガンダムに続いて、1999年にバンダイより発売された可動戦士シャア専用ザク。

1997年に超合金魂という新シリーズが始まっており、これも一応超合金のブランドのひとつで、こちらは可動をテーマとしたシリーズとして展開されました。ただシリーズは、ガンダム、シャア専用ザク、量産型ザク、ジムまでが出たところで止まっており、可変戦士 ゼータガンダム、ダブルゼータガンダム、(可動戦士)百式と展開した後、こちらもそこまでで止まっています。流麗なボックスアートは、アニメーターでありイラストレータでもある佐野 浩敏氏。

開けたところ。現在の超合金魂などと比べると、極シンプルな構成。

ザクマシンガン、ザクバズーカ、ヒートホークと基本となる武器がセットされています。4種の交換式の手首と、シャアフィギュア付き。

可動をテーマとしたモデルということで、箱裏にも様々なポージング例が。

取扱説明書。こちらもポージング例中心。

現在発売されている様々なモデルとの一番の違いは、超合金ブランドのひとつということで、胴体部などにダイカスト合金を使用している点。そのためどっしりとした重量感が表現されています。そうはいっても、実際には合金部は胴体のみで、他はプラスチック製です。またアレンジやマーキングなどが施されず、アニメの設定に忠実なことも特徴。

側面より。シンプルなアニメのザクというところに好感。

背面。ランドセルは赤。肩関節部は引き出し式になっており、可動域を拡げています。今では当たり前になりましたが、それらの原点となったシリーズでした。

スカートアーマー部に軟質製の素材を使用し、膝を突いた姿勢を再現。現在のものは、腰スカート部を分割式にしたものが多いようです。アニメ上では、はっきりと示されていないようで、これらは解釈上の違いということの様。

ヒートホーク。

ザクマシンガン。

ザクバズーカ。

メタル製のシャアフィギュア付き。造型は良くできていますので、着色してあればもっと良いおまけだったと思います。スケールがザクとはあっておらず、(着色もされていないため)ちょっと中途半端かなとずっと思っていたのですが、並べて写真をとってみて、1/144ガンプラの箱絵のパイロットと同じくらいの大きさという事に気付きました。あれを再現したものだと考えれば、なかなか心憎い演出と言えるでしょうか。

ということで可動戦士 シャアザクでした。このシリーズあまり人気はないようで、リサイクルショップなどにいけば割と簡単に手に入ると思います。完成品という手軽さ、アニメ設定に忠実な出来、入手しやすさ(価格の安さ)ということを考えると、机の上に気軽にいじれるガンダムフィギュアが何かひとつ欲しいという場合には、お勧めの一品だと思います。

参考:Wiki ガンダム、ザクⅡ、佐野 浩敏氏の項、うっしーのおもちゃぐら
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