

これは、バンダイより1982年に発売された、FL U-ボート大作戦。2人対戦ができるようになっていて、潜水艦側と駆逐艦側に分かれて遊びます。

元ネタは、81年(日本では82年公開)の映画U・ボートからですが、潜水艦と駆逐艦側にわかれて対面で対戦するスタイルは、70年発売のエポック社のレーダーサーチやスペースサーチを連想させる潜水艦もの(探索もの)の古典とも言えます。バンダイからは、他にもLEDを使ったソナー音で潜水艦を探るLSI Portable Game サブマリン SUBMARINE(78年頃)や、LCDゲーム・激戦U-ボート(ソーラーパワーシリーズ/太陽電池を使った、2画面で2つ折りできるシリーズ)などが発売されていました。

U-ボート側は駆逐艦の位置をソナーで探しながら魚雷攻撃をする、駆逐艦側はU-ボートの上より機雷を投下するというように、この手のゲームの定石どおりになっています。画面の雰囲気は、ディープスキャン(セガ)に似ているでしょうか?男の子の兄弟がいたら、コタツの上で対戦して盛り上がれそうです。ただルールがかなり変則的で、駆逐艦側からは潜水艦が見えるのに対し、潜水艦側は駆逐艦が見えず浮上しないと攻撃ができません。

このゲームの特徴は、なんといっても2画面で対戦できる事。ちょうどこの頃、反対側からも見ることの出来る透過画面の技術が開発されたようで、エイリアンチェイス(トミー)、ペイントローラー(学研)、FL北斗の拳・燃えよガンダム(バンダイ)等、各メーカーより対面式の物が発売されていました。このU-ボートは、駆逐艦側と潜水艦側が異なっていますので、2つの画面と2つの操作パネルを必要とするため、大型になって値段も高いものでした。

正面から。このように相手側の画面は見えません。

たまたまなのでしょうが、なんとなく駆逐艦っぽい筐体。

現在はあまり人気がありませんが、いい味出してます。

こちらは、LED(発光ダイオード)を使用した、同じバンダイのLSI Portable Game サブマリン SUBMARINE。
個人的には、FL機を見ると年末のどこかわくわくする、そわそわした空気を思い出します。液晶ゲームは、学校に持って行って友達と交換したりと年中遊べましたが、FL機は高価だったため、クリスマスか正月でないと手に入れにくいものでした。そのため、今でもFLゲームを見ると(反射的にこたつとみかんを連想して)コタツに入りながら広告や雑誌を眺めて、どれを買おうかとわくわくしていた時間を思い出します。

昔のプラモデルのようなミリタリー調の素朴なBOXアートがGood!
実は、これ説明書がないため詳しい遊び方が分からないままになっています。コントロールも効きにくい状態で、動きもゆったりです。分解して掃除でもしないときちんと遊べないのかも。今さら子供のように遊ぶわけではないし、値段も安かったので納得はしていますが、元の持ち主だった子がどんな感じで遊んでいたのか、わからないのは少しだけ残念です。
参考:Wiki U-ボート(映画)の項、帰ってきた電子ゲーム
※2006年11月13日の記事を加筆・修正して再構成
これは懐かしいですね。
私の周りでも、誰も持っていなかったのですが
おもちゃ屋では、このでかい姿を良く見かけました。
この対面で対戦する姿も珍しく、私も良く
覚えています。
しかしこの姿、007のネバーセイ・ネバーアゲインで登場した世界制服ゲームを思い起こさせますね。
FL機は、高価でしたからね。
散々遊んだ思い出はあるのですが、私も一個も持っていた記憶はありません。
丁度この時期に、Uボート(1981/西独)という映画が公開されていましたので、それにも影響されているのでしょう。
(蛇足ですが、映画レイダースの潜水艦基地のシーンは、この映画のセットを借りて撮影されたのだそうです)
友達と二人で遊ぶと盛り上がったでしょうね。
シルバーの筐体がかっこいいです。
これ箱も筐体もでかくて、この存在感がFL機ならではというように思います。
これ、二人で遊ぶ機会も少なく、船の方ばかりで遊んだ記憶があります。持ち運べないし、すぐにファミコンが流行ったので友達のうちに遊びにいくことが増えてお蔵入り。実家にあるかも。
ファミコンが流行りだすと、電子ゲームは見向きもされなくなりましたので、そういった意味ではちょっと切ない気がします。
http://ratscats.client.jp/bandai-s57.html
なつかしい たしかビートたけしがCMで、男が負けるとちんぼつ~っていってましたっけ?49歳です。