ファミリートレーナーは、株式会社バンダイより1986年に発売されたFC用の周辺機器のひとつ。
80年代にはFCの大ブームを受けて、ファミリーベーシックやロボット、ディスクシステムなどの周辺機器も多数販売されました。コントローラー(入力装置)もジョイスティック型の本格的なものや、連射機能付き、はては“パワーグローブ”などの変り種も登場しました。このファミリートレーナーも、変り種コントローラーの一種だと言えるでしょう。
箱を開けたところ。新品時、どのように収納されていたかはわかりません。
広げたこところ。結構でかいです。こちらはA面。
こちらは裏面のB面。数字が並んでいます。
リバーシブル仕様なんですね。
ファミコンに挿すケーブル。
ファミコン周辺機器というのをアピール。
基本セットの内容は、マット、専用カセット(アスレチックワールド)、説明書となっています。これはマットを床において、手の変わりに足で入力をするという装置で、発売された専用(対応)ソフトは全部で10本、①アスレチックワールド、②ランニングスタジアム、③エアロビスタジオ、④ジョギングレース、⑤迷路大作戦、⑥マンハッタンポリス、⑦ファミトレ大運動会、⑧突撃!風雲たけし城、⑨風雲!!たけし城2、⑩来来!キョンシーズ。こうしてみるとスポーツ系の体を動かして遊ぶ(イメージの)ゲームが多いです。この当時は、子供が家の中で飛び跳ねたりすることが敬遠されてかそれほど売れなかったようです。それでもバンダイの宣伝が上手だったのか、インパクトがあったためなのか、なぜか印象に残っているFC機器のひとつですね。
アスレチックワールド。
おねーさんも楽しそうです。
個人的には、この手のソフトで遊ぶ年代は過ぎてましたので、実際に遊んだとか身近に持っている人がいたという経験はありません。ただこのアイデアは、かなりのインパクトがあったのかゲームセンターの体感ゲームとして、その後も何度か採用されたようです。特に“DanceDanceRevolution”のヒットの裏には、ちょうど子供のころにこれで遊んだ(インパクトを受けた)層が、ゲームセンターで遊び始める年代になっていたということがあったのかもしれませんね。また、体の動きを使ってゲームに働きかけると言う意味では、任天堂wiiに通じるところもあるかもしれません。ひとりで遊ぶよりも、家族や友達、ギャラリーとともに遊ぶためのものと言う意味では、ある意味もっとも“ファミリー”コンピュータらしい周辺機器だったといえるでしょうか。これを懐かしいと感じる人には、多分そういう思い出がくっ付いていると思います。
ファミコンでスポーツ!?楽しいファミトレ。いいコピーです。
これを現在遊ぶのはなかなか難しいと思いますが、流行の“脳トレ”+プラグイン型TVゲーム機として現代に復活しているようです。『川島隆太教授監修 脳と体を鍛える体感頭脳ファミリーマットレ』e-Toyレポートの紹介記事。
※ファミコンと同年代として分類しています。
参考:Wiki ファミリートレーナーの項
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