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ピットフォールⅡ・アクティビジョン/ポニーキャニオン

2006-10-30 21:58:29 | MSXゲームReview

 ピットフォール2は、米国アクティビジョン社により製作されて、日本では1984年にポニーキャニオンから発売されたアクションゲームです。当然ピットフォール1も発売されており、アメリカでは賞まで獲得した有名な作品です。転がってくる丸太や池を飛び越えながら、延々とジャングルを駆け抜ける冒険だった一作目と変わって、本作では、地下の洞窟を縦横無尽に駆け回る探検になっています。このゲームは全世界で300万本売れた大ヒット作だそうで、製作者のデビット・クレイン氏は今で言うところのスタープログラマーの走りなのだとか。他にもアーケードやファミコン、セガSGシリーズ等にも移植されていました。


 本作の主人公、世界的な探検家であるピットフォール・ハリー氏。ペルーの“失われた洞窟”に一世紀以上前に盗まれた宝石“ラージのダイヤ”を求めて探検にやってきました。その際に姪のリンダと飼い猫のクイックローがどこかに迷い込んでしまいます。ということで“姪のリンダ”“クイックロー”“ラージのダイヤ”を求めて探検が始まります。って家族連れ(ペットまで連れて)探検に来るなよ、とつっこみつつプレイヤーは、ハリー氏を操作して洞窟に入ることになります。


 こちらは、米Excalibur Electronics社により2003年に発売された、ピットフォールの電子ゲーム版。海外では、未だに思い入れのある人がいて需要があるんですね。


 私はFCは持ってなかったため、実はこれが初めて買ったゲームソフトになります。初めてMSXを買ってもらった後、さっそく何か面白い作品はないかと探しました。そんな中でなぜこれを選んだかというと、当時ハリソンフォード全盛期でインディ・ジョーンズがすごく好きだったんですね。(魔球の伝説と最後の聖戦の間くらいの時期です)。このピットフォールの副題は、LOST CAVERNS(失われた洞窟)となっていて、もちろんこのゲームもインディ・ジョーンズを意識したイメージで作られています。まあ当時は、こういう遺跡探検ものってけっこう需要があったんですね。(スペランカー、アトランティスの謎、グーニーズ、太陽の神殿、ミステリアスストーン・Drキックの冒険など)。もともとの映画自体がゲーム的ですし、宇宙ものとならんで遺跡探検ものも、この辺りからジャンルとして確立してきたのではないでしょうか。


 当時、学校帰りにデパートのPC売場に寄って、これを買い大急ぎで家に帰りました。そのまま直ぐにMSXの電源を入れ、さっそくインディ気分で神秘の遺跡を目指しました。最初は洞窟の中や地底湖を進んで行くんですが、なぜか遺跡が登場してこない・・・。たしかトロッコでのカーチェイスシーンもあった筈なのに・・・とゲームを進めていったのですが、そのまま洞窟内で終わってしまいました。姪のリンダとラージのダイヤ・猫のクイックローを見つけ出せばゲームは終わりなのですが、それらを見つけ出しても遺跡もトロッコも結局は見つかりませんでした。


 後で知ったのですが、実は遺跡やトロッコはセガSG版のオリジナルだったのです。つまりセガSG版ピットフォールは、原作の1と2を足してセガ独自のアレンジを加えた上で作られていて、アーケード版はそれがあんまりできがいいんで採用したのだそうです。こちらでは、映画インディジョーンズばりに、洞窟内にトロッコが出現し、遺跡や石像もばっちり登場します。私は前知識でこっちが頭にあり、当然映画のようにトロッコや遺跡での冒険ができるものだと思い込んでいたのです。セガSG版も何年か後に、安売りの処分品(500円位だった)で手に入れて遊びましたが、たしかに全ての機種を含めて、これが一番できのいいピットフォールだったと思います。(FC版のスーパーピットフォールはマリオがヒットした時期だったので、スーパーマリオみたいになってました)。その後もSFC版ピットフォール・マヤの大冒険、ピットフォール3Dなど、続編が発売されています。トゥームレイダーに取って代られてしまいましたが、海外にでは根強い人気シリーズだったことがわかります。


 という事で当時はがっかりしたのですが、オリジナルに忠実に作られているのは日本ではMSX版しかないそうで、今となっては結構お気に入りの作品となっています。茶色一色という思い切ったパッケージや古代文明っぽいイラストの入った説明書など、独特のいい雰囲気をかもし出していますし。まあ誰しも最初に買ったゲームというのは、思い入れがあるものでしょうけどね。



※参考『謎のゲーム魔境2・3』ゾルゲ市蔵著、Arcade Fan


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