ということで、一ヶ月ぶりという久々の散財日記。仕事が忙しいというわけではないのですが、それ以外の予定でちょっと更新もご無沙汰気味です。このBlogは、2006年の9月に始めており、もうすぐ10周年となるのですが、特にサプライズがあるわけでもなし、淡々とやる予定。
ゲーム音楽大全 ナムコ名作CD付き (TJMOOK)・(中古/宝島社) 870円(送料250円)
ゲーム音楽大全 ナムコ名作CD付きは、宝島社より2016年6月に発売された一冊。発売時にはレトロサイト界隈でちょっとした話題となりました。ネタとしては遅れ気味ですが、ようやく入手しましたので紹介。最近では、ファミコンなどのレトロゲーム回顧本がちょっとした流行で次々と出版されていますが、これはちょっと珍しいゲーム音楽に焦点を当てています。
ゲーム音楽というとCDがプレミア付きの価格で売られていたりと、マニアックすぎてなかなか付いていけないディープな世界。ゲームミュージックを扱った書籍というと、先駆者として電波新聞のゲーム・ミュージック・プログラム大全集なんかが浮かびますが、あれは打ち込みをする人向けに楽譜が収録されているというマニアックさぶりでした。この本では、そのような知識や音楽的な素養がなくとも楽しめるように一般的な作りになっています。
ディグダグやゼビウス、ドラゴンバスターのBGMを作曲したサウンドクリエイターの慶野由利子氏、チャレンジャーや迷宮組曲を作曲したハドソンの国本剛章氏、ゲームデザイナーの遠藤雅伸氏、高橋名人など、ゲーム音楽やゲーム業界の著名人のインタビューが収められている。
この本の一番の売りでもあるナムコ名作CD付。ファミコンの音源が収められています。未開封だったため、ほとんど新古本といっても良い感じ。この書籍が出たとき約1,700円という価格に躊躇しましたが、この音源がアーケード版かFM音源であれば迷わなかったのに。未開封のものが送料入れて1,000円ちょいの価格になっていたので購入しました。
内容のほうは、冒頭の10ページほどを駆け足でゲーム音楽の歴史を解説してある。しかし、日本初のゲーム音楽のアルバムである細野晴臣氏のビデオ・ゲーム・ミュージックにはちょこっとしか触れていないし、タイトーのZUNTATA、コナミ矩形波倶楽部、PCでは日本ファルコムの古代祐三氏とかにも触れていない。ナムコのゲーム音楽には欠かせない大野木宣幸氏や、ゲーム音楽で遠藤氏を引っ張り出したからには小沢純子氏も欠かせないと思うが、こちらもあまり詳しく取り上げられていません。スーパーマリオやゼルダを作曲した近藤浩治氏、GoGoマリオ!!を歌った谷山浩子氏とか、ネタは幾らでもあると思われるのですが。
この本の売りのひとつがファミコンコレクターKUBOKEN氏による、全ファミコンミュージックレビュー。音楽の専門でないコレクター氏によるレビューとは?とも思ったが、全ファミコンソフトのレビューともなれば、確かにコレクター氏にしかできないという気もする。大変な手間がかかったと思われます。
ということで、特にゲームミュージックに詳しい人だと色々と物足りない出来だと思いますが、第2弾も予定されているそうなので、そちらに期待しましょう。一般のライトな層がああ懐かしいと懐かしむ分には、ゲームミュージックのCDも付いてくるしなかなか楽しめる企画だと思います。
JK☆B 2 女子高生×バイクイラストレイテッド (MSムック)・(古本/メディアソフト) 840円
JK☆B 2 女子高生×バイクイラストレイテッドは、2015年に発売されたJK☆B 女子高生×バイクイラストレイテッドの第2弾。ばくおんに代表されるバイク+女子高生という、メカものに萌えの要素をプラスしたムック本。前作JK☆B 女子高生×バイクイラストレイテッドがバイク本として見てもなかなか良かったということと、帯付きが1,000円を切っていたため購入。
このシリーズのポイントは、バイクの車種の取捨選択が絶妙だという点。最新のものに織り交ぜて、バイクブームの80年代~90年代から通常のバイク雑誌などではまず取り上げない、マイナーな車種やマニアックな車種などを集めている。今のレトロバイクを扱った書籍だと、今でも高値で売れるいわゆる名車といわれるものがほとんどだが、こちらはそんなことおかまいなしに絶妙に懐かしい車種が多数収録されている。
個人的にツボだったのは、昔所有していたFZ250フェザー、今も所有しているドリーム50、はじめてのバイクであるヤマハJOGが収録されていた点。女子高生のイラストは普通だと思いますが、バイクのイラストはかなり精巧に描かれていて出色の出来。
イラストだけでなく、当該車種の紹介、時代背景なども解説してありますが、これもなかなかの良い出来。メディアソフト社はパズル誌などを出版しているところでバイク専門誌を出版している出版社ではないのだが、縛りがない分ライター氏の思い出や思い入れなど独特の視点が加味されている。
ということで、80年代~90年代のバイクブームにはまった人には、なかなかのお勧め。今バイクを降りてしまった人でも、忘れていたことを思い出せてくれて楽しめる一冊だと思います。
少年ブーム―昭和レトロの流行(はやり)もの・(古本/晶文社) 140円(送料250円)
少年ブーム―昭和レトロの流行(はやり)ものは、2003年に晶文社より出版されたレトロホビー本。著者は、日曜研究家の串間努氏。近年のレトロブームに合わせて出版されたものというより、そのレトロブームを作り出して牽引してきた第一人者による一冊。昭和の時代の懐かしい流行(はやりもの)が、これでもかと詰め込まれています。
前回紹介した町田忍氏やこの串間努氏などが、このような昭和レトロものネタの先駆者のひとりだと思います。90年代あたりから2000年代初頭にかけて、昭和の玩具や雑貨、お菓子などいろいろなテーマで本を書かれていました。出版社が文芸書や思想書、サブカル本などで有名な犀のマークの晶文社という点もポイント。他のレトロ本とは一線を画しています。
串間努氏は、1964年の生まれなので70年代がやはり中心。氏がストライクな世代としては、特撮、ゴジラ、仮面ライダー、ウルトラマン、スーパーカーブームなんかの頃だと思います。それだけではなく、メンコやベーゴマ、忍者ごっこなど戦争直後からびっくりマンやキン消しなど80年代の末あたりまで、戦後の昭和を網羅するように取り上げている。氏の世代とはちょっとずれてしまうためなのか、ファミコン関係は少なめ。ゲームや任天堂関係だとゲーム&ウォッチに一章を割いています。
メーカーに取材したり、串間氏の手持ちの資料を駆使したり、資料としても通用するなかなかの労作。
玩具や商品にとどまらず、牛乳の蓋や熱帯魚のブーム、昆虫、オカルトなどとにかく幅広い。レトロ本としては、なかなか他に類を見ない質の高さだと思います。
この本は、10年ほど前に図書館で読んだことがあるような記憶があります。図書館においてあっても違和感のないレトロ本の教科書的なテキストだといえるでしょう。そこはかとなく漂っているサブカル臭がたまらない。
串間氏と同年代か40代あたりだと楽しめる書籍だと思います。それ以外の年代であっても、古い昭和の時代を知ることの出来る貴重な資料のひとつとしてお勧めできる一冊だと思います。
ザ・おかし・(古本/扶桑社) 1円(送料250円)
ザ・おかしは、同じく串間努氏の手による一冊。1996年の発行とここで紹介する本の中では古め。そのタイトル通り、懐かしいお菓子の歴史について書かれた本。串間努氏は、ザ・ジュース大図鑑、駄菓子屋百科事典、ザ・ガム大事典など、懐かしい商品を取り上げた書籍も数多く書かれている。
串間氏はおかしのパッケージなどを捨てずに大切に収集していると何かで読んだ記憶がありますが、そのような膨大な串間氏の手持ちの資料やお菓子メーカーへの取材などを通して、主に戦後に発展してきたお菓子の業界史をいっぺんに俯瞰できるよう書かれている。
当時、流行ってバンバンCMが打たれ話題となったお菓子や、今現在でも売られているお菓子でも、発売当初はパッケージが異なっていたりして面白い。さすがにひとつひとつの商品のパッケージ遍歴とかは無理だろうが、ああ懐かしいと感じるような定番の菓子はだいたい網羅されている。
ゲームや玩具だと人を選ぶと思いますが、こちらは万人が楽しめる一冊。最近だと、懐かしい商品を扱った辰巳出版の日本懐かし大全シリーズが好評なようですが、こちらはその元祖と言える一冊だと思います。
∞(アンリミテッド)・(中古/ポニーキャニオン) 30円(送料350円)
∞(アンリミテッド)は、おニャン子クラブより生まれたユニットうしろゆびさされ組のラストアルバム。今では秋元康氏の奥さんである高井麻巳子さんとゆうゆこと岩井由紀子さんの2組のユニットでした。フジで放送されていたハイスクール奇面組の主題歌を歌って人気を博した。80年代アイドルのベスト盤は、2000年代の現在でも新たに企画されたリマスター版が普通に売られているのですが、リーズナブルに入手可能だったということと、ハイスクール奇面組で使用されたシングルの全A面とB面の一部が収録されていて、ベスト盤としても機能するということから購入。
おニャン子クラブの歌というと、大勢で歌う場合であってもユニゾンが多かったと思うのですが、この2人は珍しくハモリを売りにしていた。2人で歌ってハモルことで、耳に心地よく名曲と呼べる楽曲が多いような気がします。以上の理由から、当時おニャン子クラブの中でも好きなグループでした。秋元さんも力が入っていたのか、楽曲にも恵まれたような気がします。
ハイスクール奇面組の番組が終わらない内に高井麻巳子さんのおニャン子卒業ということから、ユニットは解散。ハイスクール奇面組からついでにとんちんかんの主題歌枠は、後輩のうしろ髪ひかれ隊に引き継がれた。
80年代アイドルの企画盤は今でも普通に売られているのですが、なかなか中古で安くは売ってない。当時のアルバムでも安く手に入ればちょっと集めてみたいかなあ。
成龍 ジャッキー・チェン アクションDVDセット3 (7枚組)・(中古/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン) 950円(送料350円)
こちらは、ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンより2006年に発売された成龍 ジャッキー・チェン アクションDVDセット3。一本売りでは難しいジャッキーチェンの初期の作品を集めた企画ものになるかと思います。以前アクションDVDセットの1を紹介しましたが、あれは五福星、ヤングマスター師弟出馬、バトルクリークブローの3作品でした。こちらは、豪快に初期の時代劇カンフーものを7作品も収録しています。
アマゾンの商品説明ではわからないのですが、7作品収録ということで実物はかなりの分厚さ。ジャッキーチェンは、78年(日本公開は79年)の酔拳で日本に紹介されて注目を集めました。その勢いをかって同じようなフォーマットの蛇拳も公開され大ヒットを記録します。それまではブルースリーのシリアスなカンフー映画しかないところに、ギャグを取り入れた点が目新しかった。以降、ジャッキーの新作は順次日本でも公開されていくようになりますが、あまりの人気のため過去の作品も新作として劇場公開されるようになった。酔拳、蛇拳がヒットしたため、関係ないタイトルの映画でもジャッキーチェンの○○拳と日本だけのタイトルが付けられて公開されていた。
少林寺木人拳(76)、クレージーモンキー 笑拳(79)、 カンニング・モンキー 天中拳(78)、ジャッキー・チェンの醒拳(83年)。この辺は一本売りでバラでも売っています。コミカルな日本版のパッケージとは異なった、微妙にシリアスなパッケージ。
成龍拳(77)、龍拳(78)、蛇鶴八拳(77)。この辺だとタイトルを見ただけでは、区別が付かない。
昔の香港映画なのであまったフイルムを繋げて一本新作を作ってしまったりだとか、1年間に3本も4本も新作を作っていたりだとか、全部B級といえばB級なのですが、日本では劇場公開された以外にゴールデン洋画劇場などでもバンバン放映されていたので、そういった意味でも懐かしい。中でも木製の木人が印象的だった少林寺木人拳、クレージーモンキー 笑拳、 カンニング・モンキー 天中拳などは、放送の翌日学校でも話題となっていました。
今は安いのが売り切れて3,980円から~となっていますが、これを買ったときには1,000円前後からだった。1,000円でこれらの初期作品7作が手に入るという意味では、なかなかのお徳版セットだと思います。同じような作品が収録されている、ブルーレイのジャッキー・チェン〈拳〉シリーズ Box Setだと2巻に分かれていて一つが約27,000円と19,700円ほど。アマゾンでの価格は変動しますので、安く売っている時にお勧め。
愛と青春の旅だち・(中古/パラマウント ジャパン) 40円(送料350円)
愛と青春の旅だちは、1982年に公開されたリチャード・ギア主演の青春映画。名作といわれる定番のひとつだと思います。VHS版は持っているのですが、DVDは持っていなかったため購入。
退廃的な生活を送る主人公ザックは、ある時士官学校に入学するチャンスを手に入れます。そこで待ち受けるのは海兵隊軍曹の鬼教官フォーリー。次々と脱落者が出る中、鬼教官の厳しい訓練に耐え、なんとか生まれ変わろうとするザックだったが・・・。
ストーリーは、その後の士官学校ものの映画に影響を与えてある意味お約束にもなった作品。トム・クルーズのトップガンは、この作品のリメイクだったりする。日本だとファミコンウォーズのCM(直接の元ネタはフルメタルジャケット)にも影響を与えていると思います。
そんなに複雑な話ではなく、シンプルなストーリーなのですが、良い作品。産業もなく寂れた町の工場で日々の生活を送るヒロインと、士官学校を晴れて卒業しエリートへの扉を開いた主人公の対比が、旅立ちという邦題にふさわしい爽やかで印象的なラストシーンを迎えます。
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス・(中古/ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテインメント) 1円(送料350円)
ナイトメアー・ビフォア・クリスマスは、1993年に公開されたミュージカルアニメーション映画。原案・原作はティム・バートン監督によるもの。別段ハロウィンだからというわけでもないのですが、ハロウィンっぽい映画ということで。
この作品は、1993年製ということでCGはあまり使っていないと思われるにもかかわらず今時の映画と変わらないような印象を与えてくれます。その理由は、ハリーハウゼンの流れを汲むストップモーション・アニメーションの技法を取り入れていること。少しずつ動かしてあたかも動いている様に見せるあれです。そのため、CGで作るのに比べても膨大な手間がかかっていると思われます。今の時代だったら、なんということはないのでしょうけど。ただ、その膨大な手間隙が芸術性を生んでいるのかなという気もしますね。
今でもお洒落雑貨屋などに行くとフィギュアが売っているという人気キャラクターのひとつとなっただけでなく、東京ディズニーランドのアトラクションで、ハロウィンから年明けまで期間限定でこの映画を元にしたホーンテッドマンション ホリデーナイトメアーが公開されるなど定番のひとつとなりました。
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